戦争と「ポパイ」 1942年の太平洋戦争の最中には、ポパイが日本軍の海軍と戦うという、プロパガンダ的なエピソードもあった。サブタイトルは"YOU'RE A SAP,MR.JAP(君は馬鹿者だ、ミスター日本人)"
ある日ポパイが航海していると、一艘の日本人(この日本人は釣り目で出っ歯、眼鏡というステレオタイプな描写がなされている)の乗ったボートがあった。ポパイは錨で捕まえようとしたが、この日本人はポパイに平和条約を結ぼうと言い出し誓約書を書かせるが、次々と意地悪を始めた。怒ったポパイはこの日本人を追い詰めると逃げ出してラッパを吹いた。その合図と共に、今度は巨大な日本の戦艦が浮上してポパイを攻撃。遂にポパイはほうれん草を食べ一気に反撃に出る。戦艦は一見立派で強そうであるが、寄りかかるだけで壊れるほど作りは脆弱であった。そしてポパイは"MADE IN JAPAN"(日本製)と書かれた戦艦の部品の破片をあざ笑いながら握り潰す(当時の欧米での日本製品の評価は粗悪の代名詞であった)。一方戦艦の中では指揮官がガソリンと爆薬を飲んで自害を図る。それを知ったポパイは退避。日本軍の戦艦は爆発し、まるで水洗トイレの様に海中に回りながら沈んでしまう。