ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ハイヒールの科学コミュの11 歩行時の腰の揺動メカニズム

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
前回の予告では、「前後、左右、上下と平行な動き加え、これら3つの軸を中心とする「回転」についても考える」予定でしたが、イメージをつかみやすくするため、急きょ、「お尻ふりふり」について考えます。

人によっては、「お尻ふりふり」を、セクシー強調のわざとらしいしぐさ、とお考えかもしれません。

もちろん、意識してわざと協調する場合もあるでしょうが、実は、ロスのない歩き方をすれば、無理しなくても、お尻は「ふりふり」になるものなのです。

図で説明します。
A)は、2本の脚で立っている場合の後姿です。このとき、身体の重心と、地球の中心を結ぶ線(鉛直線)は、2つの足のほぼ中間にあります。

この状態から、右足だけを上げて、左足だけで「片足立ち」しようとすれば、当然ながら、右側に倒れそうになります。

これを避けるために、左右バランスを取るわけですが、次の条件でバランスをとることにします。

条件1)頭は、軸足のヒールの真上に位置させること。
条件2)腰をつかってバランスを取ること。

B)の図が、その条件を守って、片足立ちした状態です。
左足が、左側に傾き、腰が左に寄っています。寄るだけでなく、腰の骨が、右に傾いていることにも注意してください。
さらに、頭の位置にも条件がありましたから、背骨がSの字に曲がります。背骨が硬い人は、この専属モデルのように肩の傾きで代用します。

これで、もう、合点の行く方も多いでしょうが、説明を続けます。

C)は、A)とB)を重ねたものです。A)とB)の軸足(左足)のヒールが一致するように重ねたものです。
腰が、左側に移動していることがわかります。実際にやってみると、この図と同じくらいに腰を「ひねっている」ことを意識できると思います。普段、腰以外でバランスを取っている方にとっては、違和感があるかもしれません。

これでは、「わざとらしい腰振りになってしまって、みっともない」とも思うかもしれません。

さて、実際に歩くときは、ヒールの軌跡がほぼ1本の線上にあるように、歩きます。両足を左右に開いたままですと、スカートの裾が広がりっぱなしになります。というよりも、太ももを開いて歩く「オバサン歩き」になってしまいます。しかも、左右の揺れを伴うので、ロスが大きくなります。(前述)

そこで、ヒールの軌跡が1本の線上にくることを想定して、
B)の左のヒールを、A)の両足の中間点に来るように重ねます。
D)がその結果です。
からくりから考えて当然のことですが、頭の位置がちょうど重なります。

さて、D)の図で、お尻の位置を見てみましょう。少々図が荒いですが、赤い線と青い線で、腰の位置を比較します。
殆ど、一致しています。逆に、お尻を片側に寄せたはずのB)−赤い線−のほうが、青い腰の線の中にすっぽり納まっています。不思議でしょう。でも、なぜ?

実は若干のトリックを仕掛けてあったのです。

B)の片足立ちは、モデルに「歩いているつもりで…」と注文をつけておいたのです。ですから、腰は、前方正面を向いているのではなく、やや右前方を向いているのです。もちろん、肩は、逆に左前方を向いています。すなわち、腰は、後方から見ると幅が小さく見えるわけです。

したがって、腰を「振る」のではなく、腰を回転させていると言うのが正しいのです。少し複雑になりますが、この回転は1種類ではなく、2種類同時に行なわれます。

一つは、背骨と腰骨のつながるところ(仙腸間接)を中心に、左右に振り子のように揺れる回転です。これは、軸足が左右交代するためです。もうひとつは、上述のトリック、腰の骨が、身体の背骨の軸を中心にして、右や左に向きを変える回転です。

「そんな複雑なこと、いちいち考えてたら歩けない!」と思うかもしれませんが、考えなくてもちゃんと体は動きますから安心してください。

「いくらなんでも、こんなに腰を振るんじゃ、疲れるよ!」という方、あなたの腰は柔軟性が劣りつつあります。腰の回転をサボり続けると、回転面にあるウエストが動かないままなので、脂肪が居座りやすくなります(笑)

というわけで、これは脅しではありません。

ロスのない歩き方をすればするほど、身体は正常な状態に保てるのです。

とはいえ、「急にそんなこといわれても、図のようには、体が動かない!」と、お嘆きの方用に、取って置きの魔法をお教えしましょう。

まず、直立してください。裸足でも結構です。
足は、ほぼ平行に、10cmくらい間隔をあけて左右に並べます。

準備が出来たら、「道夫さんは素敵!」と、3回唱えます。
この言葉に気持が入るかどうかで魔法の効き目が変わります。

次は、両足とも床につけたままで、片側の膝を曲げてください。膝を前方に押し出す感じです。残りの膝はまっすぐ伸ばしたままにします。
お尻と、肩が微妙な位置に動きましたか?

では、元にもどしてください。両膝を伸ばして立った状態です。

今度は、先ほどとは違う方の脚の膝を曲げてください。もう一方の膝は伸ばしたままです。

腰と肩の位置がまた、微妙に動きましたか?

以上の動作を、少しテンポを上げて繰り返します。

腰が振れるでしょう?
腰振り歩きに慣れていない方にとっては、新しい感覚のはずです。これが、ロスのない歩き方の基本なのです。

「それはおかしい!これでロスがないなんて!」
という方のために用意したのが、2つ目の画像です。

真ん中の専属モデルの画像ではなく、右にある小さな3枚の写真です。ゼッケンをつけて腰を妙に振りながら走る?選手たち。これは、陸上競技の「競歩」の競技風景です。
競歩は、人間が行なえる、もっともロスのない歩き方なのです。
実は、上で紹介した「魔法」は、競歩競技のための動作練習の一つなのです。ぜひ、毎日繰り返し行い、「腰振り」の感覚を身体に覚えさせてください。歩くためだけでなく、ウエスト部のひねりが、あなたのウエストをスリムにしてくれるでしょう。スリムなウエストが、ハイヒール歩行にはぜひとも必要だったのです。

歩行バランスの中でもっとも説明の難しい、腰の揺動を説明しました。不明な箇所があれば、何なりと質問してください。

次回は、他の回転についてまとめます。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=9151816&comm_id=1081323

コメント(1)

みちおです。
「11 歩行時の腰の揺動メカニズム」は、一部の推論にやや無理のある箇所がありました。(汗)

「軸足一本状態では倒れてしまうので…」という書き方をしていますが、ロスのない歩き方をしている場合は、軸足一本状態になっても、左右には倒れないのです。

数日以内に、「その2」として追加補正の予定です。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ハイヒールの科学 更新情報

ハイヒールの科学のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング