詩～gay理解者only～コミュの失われた物語　～ツナガリ～

それは私の中の「笑い」から始まった。

私の中の何かが私にイタヅラしたのだ。

恥ずかし混じりにも私達は笑いあった。

〝多重人格”の意味を知った。

私達は運動公園へでた。

すると大勢の人たちがプールで釣りをしていた。

まさかそんなことをしていると思いもしなかった

私たちは腹を抱えて笑いあった。

すると「安心」が「信頼」へと変容し

多くの流れが合流した。

体育会館の前で「笑顔」を見つけると

私たちはさらに合流し、混ざり合った。

ふと離れていく影を見つけた。

私は追いかけて行って「大丈夫」だよと声をかけた。

安心することが一番重要だと思ったからだ。

すると戸惑いながらも「笑顔」で「大丈夫」という言葉に

「安心」した彼は合流してくれた

混ざり合う多くの声の中で私は自我を保つのが難しくなった。

だから私は　私にできることに徹することにした。

それは自身をできるだけ空にしておくことだった。

そして仲間たちに「笑顔」「大丈夫」「ゆっくり」のキーワードを伝達してもらうことで

それぞれがまず落ち着いてもらうことを最優先とした。

「役割分担」「協力」がまず何より率先して重要なことだと思った。

次から次へと　幾度も幾度も

意識が合流し大きな波がなんども押し寄せた。

もしかしたらこれがいろいろな〝対立”を生み出しているのかもしれない。

そんなことをふと思いながらも思考はどんどん先へ進むことをやめなかった。

「役割分担」によって彼らが次に導き出すキーワードを

言葉に出して伝える役目を負った私は「理解」と言った。

さらに大きな波が合流し、私は歩くこともままならなくなった。

しかし思考は先へ進むことをやめなかった。

次々と生まれてくる〝『怖い言葉たち』”の意味を理解し

そうならない為になにが必要であるか考えた。

その結果が「世界平和」だった。

しかし思考は先へ進むことをやめなかった。

「人間」「哺乳類」「動物」「大地」「地球」「宇宙」

すべてを飲み込み一つとなった姿。

最早収まりがつかなくなってしまった。

その結果が「安らかな寝顔」つまり〝死”だった。

多くの人が失望し私から離れていった。

唾を吐くような台詞を残して去った人もいたが

それをなす術もなく見守りながら

それも含めて皆には生きていてほしいと思った。

次に浮かんだキーワードは「夢」と「宗教」だった。

次に気が付いたのは自宅のベッドの上だった。

父母が何やら喧嘩をしていたようだが

母は私にこう言った。

「あなたは善だから生かされた。」

自分が善かどうかは兎も角としても

「生かされた」実感はあった。

その日を境に私は様々な「体験」をし

結論として『この物語を終わらせる』ことが

最良の選択であるとした。