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今の政治を何とかしようコミュの 合法的なクーデター

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 これは、合法的なクーデターなのではないか? テレビや新聞で新政権の活動ぶりを見ていて、ふとそう思った。

 八ツ場ダム
 新政権が発足して最初に驚いたのは、八ツ場ダム工事の中止決定だった。「マニフェストに書いてあるだろう?その通りにやろうというんだ。文句はあるか?」大臣の態度は、そんなふうにみえた。表面はいたってソフトだったが中味は高圧的な態度にみえた。地元の人達は当然、怒ったし、抗議もしていたが、あっけにとられた人達もいたのではないか。
 工事を中止する。それはそれで政策だからあっていいと思う。しかし、その進め方は慎重でなくてはならない。それまでのいきさつがあるし、住民の生活が掛かっているのだから。

 事業仕分け
 その後、マニフェストの実行ということでつぎつぎに政策が打ち出された。その都度、上記のような態度で説明が繰り返されている。
 このところ、注目されているのは、来年度予算の編制に当たって各省から出されてきた概算要求の見直し作業だ。事業仕分けと呼ばれている。科学研究予算などがあっさり削られて、たまりかねたノーベル賞受賞者らが首相に直訴までした。元宇宙飛行士の毛利さんも、「もう少し共通の土俵で議論したかった」と当惑を隠そうとしない。

 拙速ではないか?
 予算のムダを削る作業を公開で行うという趣旨は正しいが、きわめて短時間で、専門家ともいえない人々がアレはムダです、これはダメですと、即断している。拙速に陥ってはいないか。物事には即断できるものと、出来ないものがあるはずなのだが。
 趣旨は正しいのだから、強権的に実行する。どうもこれが新政権の基本姿勢のようだ。

 合法的なクーデター
 新政権は、選挙で誕生した政権だから合法的な政権だ。しかし、その後の政治の進め方をみていると、まるでクーデターのようだ。
 小選挙区制という戦車を使って、自公独裁政権を宮殿から追い出して権力を掌握した軍事政権。政治漫画にするとそんな絵が描けそうだ。にもかかわらず国民の支持があるのは、自公の緩みきった腐敗政治が長引いたことと、軍事政権の手法が斬新さを持っておりいくつかの弱者擁護を政策として掲げているからだ。(とはいっても内容についてはかなり異見が出ているが)

 クーデターを解剖すると・・
 このクーデターの基本計画を作ったのは誰だろうか?小沢将軍だろうか?将軍は基本計画は作ったものの、クーデターの前に秘書が逮捕されたため陣頭指揮をとれなくなり、現場の指揮は鳩山大佐に委ねられた。その大佐も、政治資金報告をめぐり、窮地に立たされている。将軍の力の源泉は、検察の調べで地方のゼネコンから貢がれた軍資金であるらしいことが分かってきた。
 こうしたいきさつを見ていて気が付くのは、指揮を執るのは、結局のところ軍資金という武器を豊富にもっている有力将校なのだということだ。
 クーデターには、資金がいる。その資金を大佐は、自らの資金と母親の資金でまかなったようだ。将軍が作戦の原案を作り、大佐がその陣頭指揮を執り、母親が資金を提供する。三位一体、これが民主党によるクーデターの仕組みだろうか?

 アキレス腱
 クーデターは、合法的に行われたが、資金の注入は非合法に行われたようだ。それが今この新権力のアキレス腱になっている。クーデターが成功するかどうかを左右するくらい大きな問題になりつつある。法務を担当する少佐は、指揮権の発動も、心の中では用意していることだろう。政界は今、大砲の音こそしないが静かなる戦争状態に突入している。

 クーデターを予測できなかった不明
 大事なのは、クーデターの善し悪しを性急に議論することではない。その功罪はもう少し様子を見なければハッキリしないだろう。それよりももっと大事なことがあるように思う。それはクーデターを事前に読めなかった、私自身と、マスコミと、大学などにいる知識人達と、自公のベテラン政治家達の不明である。そのことについてじっくり考えてみることがいま一番大事なことのような気がする。
 民主党の上層部以外は、誰一人として、このクーデターを予測できなかった。なんという失態だろう!これほど情報が発達し、解析が進み、政治の駆け引きに長けた人々がいる日本で、当事者以外にこの合法的クーデターが予測できなかったとは何としたことだろう!これは、私にとって9・11のようなショックだ。

 馴化 (教訓として)
 馴化(じゅんか)という言葉がある。生ぬるい政治が続くと私達の政治感覚というものは、それに馴れてしまう、つまり馴化が起きる。その結果、たとえ民主党政権が誕生し、今までとは違う新たな政策が打ち出されたとしても、野党との妥協の中で、それはいつものペースで、いつものようなやり方で実施されるのだ。そんな定式が頭の中に出来上がってしまっていた。何たる不覚だろう。
 もし、右翼が台頭したなら、あるいは左翼が台頭したなら人々は、目を懲らしその動静を注意深く見守り、その将来についてあれこれ予想したはずだ。しかし、自民党から枝分かれした、自民党と肌の色のよく似た民主党に対しては誰も警戒心を抱かなかった。その虚を突いた形でクーデターが敢行された。

 新たな政治現象
 クーデターというものは、こういう形で成熟した資本主義国でも起こりうるのだ。これは言ってみれば新しい時代の、新しい形のクーデターなのかも知れない。このタイプのクーデターでは小選挙区制が戦車の役割を果たす。

 われわれはどうすべきか?
 しかし、クーデター政権といっても、本物の軍事政権ではないから恐れることはない。このクーデター政権は民主主義制度のもとで作動する権力なのだから。ただ、今回のことを教訓にして私達はもっと気持ちを引き締めるべきかも知れない。従来のような生ぬるい権利義務意識で、眼前で進行しているクーデターをぼんやり見守るわけにはい。私達は今まで以上に自我意識を磨き、自己主張を強め、自分とは何かを考え、日本人とは何かを考え、クーデターを制御するあらゆる努力、工夫、知恵を磨いていく必要があると思う。
 何か新しい変化が起きたとき、それを漫然と見ていることは、一種の怠惰であり、後の世代に対する道徳的な意味での罪だと思う。

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