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ペドロ・パラモ/ルルフォコミュの海外のルルフォ

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 NYにて今日からペンクラブ国際文学フェスティバルの一環として、フアン・ルルフォ週間が催される。
 主催はNYセルバンテス協会。ほかにNYのメキシコ文化協会、フアン・ルルフォ財団が加わる。
 ルルフォにまつわる長編、短編映画の上映。メキシコからの文化人(モンシバイス等)による講演会。「燃える平原」「ペドロパラモ」の新編集版の発表など。
 没後二十周年記念ということらしい。

コメント(3)

 近年、ペドロパラモに比べられることが多いスペインのフリオ・リャマサーレスの「黄色い雨」を読む。
 もちろん似通っているところもあれば、異なっているところも。生と死の両義性やら時間の流れなど。

 でも、もっとも異なっているのは、ペドロパラモのほうは、滅びつつある共同体といっても、社会のミクロコスモスたるアシエンダにおいて話が展開される。いわばポリフォニックな構成。つまりひとつの社会が世界の象徴としての社会が、完結している。
 一方で、黄色い雨のほうは、商品経済がいまだプリミティヴな、ほぼ自給自足に近いような寒村。したがって、そのシンボル化している社会といったものにも、限界があるのはやむえない。ただし、ここではポリフォニックであるかわりに、内省的なモノローグ(冗語か)になっている。そのヴォイスの痛切さには打たれるものがある。

 ペドロパラモは、いま触れてきたように「黄色い雨」よりも広いミクロコスモスを内包している。しかし、「黄色い雨」だって、スペイン内戦のみならず、他のヨーロッパに出稼ぎに行ったまま戻ってこない息子のことなど、ヨーロッパ全体を感じさせるものを含んでいるかもしれない。

 このふたつの作品、より精密に比べて分析してみる必要があると思います。
 岩波書店が、文庫創刊80周年記念で、わたしの三冊、という別冊を出した。運よく、手元に届く。多くの知識人、有名人に個人ベストの選出を依頼したもの。

 「ペドロ・パラモ」を選出したのは、ただ、保坂和志のみであった(計232人が回答)。コルタサルもフエンテスもだれも選出していないなかで、唯一のラテンアメリカ文学(ボルヘスは別格)。

 保坂和志曰く、「時間も話者も固定されない。死者が土の中で会話したり、非常に暴力的なのに思いがけない純愛があったり。短いのに語りつくせない」
 はあ、この分量ではまずまずのレビュー。

 ちなみにペドロ・パラモ邦訳出版に尽力したY・M氏は、とりたててイスパニック系を選んでないや。
 さて、再版はいつの日のことやら。
非常に勉強になります。

保坂氏のそのレビューは的を得てますね。

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