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世界は叙情で出来ているコミュの好きな叙情詩

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皆さんのお気に入りの叙情詩を書き込んでください。

☆長すぎる場合は引用でお願いします。
☆また、どこからの出典であるかも必ず書き記しておいてください。
☆一人で色々な叙情詩を何度も書き込んでくださるのは、盛り上がるので大歓迎です。
☆バラエティーに富んだトピックになればいいな、と思っています。

私が最近気に入った叙情詩はこれです。
 
「僕は持ちたい
 家のなかに
 理解のある細君と
 本のあいだを歩きまわる猫と
 それなしにはどの季節にも
 生きてゆけない友だちと 」

出典:アポリネール詩集  堀口大學 訳    
                  

コメント(72)

この詩を読むと、いつも胸の奥が静かに熱くなってきます。



『湖上』 中原中也


ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう。
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。

沖に出たらば暗いでせう、
櫂から滴垂(したた)る水の音は
ちかしいものに聞こえませう。
――あなたの言葉の杜切(とぎ)れ間を。

月は聴き耳立てるでせう、
すこしは降りても来るでせう、
われら接唇(くちづけ)する時に
月は頭上にあるでせう。

あなたはなほも、語るでせう、
よしないことや拗言(すねごと)や、
洩らさず私は聴くでせう、
――けれど漕ぐ手はやめないで。

ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう。
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。



『在りし日の歌』より  


  
リズミカルな詩ですね。寄せては返す波のゆれみたいです。
>鼻水小僧さん
そうなんですよね。
この繰り返しが、軽快なんだけど物寂しいんですよね。
静かに語りかけて来るようです……。内奥へと染み込んで来るのです。

>リーさん
そうですね……詩そのものが、静かに打ち寄せる波みたいですね。優しいリズムのような気がします。


湖上の月に照らされて、こんな風に優しく語りかけられてみたいですね。
胸が苦しくなりますが、幸せな気持ちを持って死にゆく者は、やはり幸せなのでしょう。
噛み締めるように読むと、泣いてしまう詩です。


『すみれ』

すみれが 野原に咲いていた
ひと目につかず うつむいて
やさしいすみれだった
そこに 羊飼いの若い娘が
足どりかるく 元気よく
むこうから むこうから
草原こえて 歌ってきた

ああ とすみれは考える あたしが
この世でいちばんきれいになれたら
ああ ちょっとの間でも
やさしい人があたしをつんで
胸におしあててくれるまで
ああ たった
四半時でも

ああ しかし 若い娘はやってきて
すみれの花には気がつかず
あわれなすみれをふみつけた
すみれはたおれ 息たえて それでも すみれは喜んだ
たとえ 死んでも
あのひとに あのひとに ふまれて
その足もとで 死ぬんだもの


『ゲーテ詩集 三浦靭郎 訳 』より
この詩は遠い昔に読んだ記憶があります。。。

幸せというものは一人一人違いますものね・・。
それでも幸せと思えたのなら・・・。
>リーさん
あ、読んだことありますか?切ないですよね。
歌劇の中にある物語詩みたいですね、これ。ドイツ語の歌で聴いたらまた揺すぶられてしまうだろうな…と思います。
私はドイツ語、わかりませんが…きっとゲーテが詩に乗せた魂に心を掴まれてしまう気がします。

憧れの人の足許で死ねるなら…もしも自分がすみれなら、そう思えるのかも知れませんね。
愛の詩といえば、何と言ってもハイネでしょうか。


『わたしは夢で』

わたしは夢で泣いていた
あなたに死なれて泣いていた
めざめたときも両頬は
涙にしっとりぬれていた

わたしは夢で泣いていた
あなたに死なれて泣いていた
めざめてからもしばらくは
やっぱりむせび泣いていた

わたしは夢で泣いていた
あなたに好かれて泣いていた
目ざめてからもいつまでも
涙がながれて止まらない


『世界の詩集 3 ハイネ詩集より 訳:井上正蔵』
愛の終わりは悲しいけれど、このような美しい気持ちになれたら、嘗ての愛から解放されて行けるのでしょうか。
シェリーの詩です。


『あるひとに』

やさしいうた声が消えたとて
調べは思い出のなかにふるえ――
かわいいスミレがしぼんだとて
かおりはよびさまされた感覚のうちに生きる

バラは枯れたとて バラの花びらは
恋人の寝床に敷かれる
あなたが去ったとて あなたへの想いに
愛はやすらかにねむるであろう


『新潮文庫 シェリー詩集 上田和夫 訳 より』
>にゃにゃなべしさん
ゲーテの『すみれ』には、そんな素敵なエピソードがあったのですね!!
解説ありがとうございます☆
曲を探してみようと思いました!!書き足された二行が実に気になります☆

リュッケルトの『天は一粒の涙をこぼした』ですね!!
素晴らしいタイトルですね。見つけられなかったので、もしよろしければ、その詩をアップして頂けませんでしょうか。
ゲーテやハイネの詩で、もし選ぶことが出来た日には、是非ご紹介ください。
お待ちしています☆
>にゃにゃなべしさん
早速のご返答、ありがとうございます〜!!
感激です。

モーツァルトの二行、正に子供に呼び掛けるような(子供が呼び掛けるような、とも思える)かわいらしく優しい感じですね。

リュッケルト。
いま、これを読んで涙が浮かんできました……消えてしまうと思った天の涙は、やさしい貝殻に包まれて。
真珠になるのですよ、とやさしく呼び掛けられて。
貝殻は、天の涙を守ることが出来て幸せで………。

どうしたら、こんなに美しい詩が浮かぶのでしょう。
若くして亡くなった女性の詩なのですね。
シューマンは素晴らしい詩に曲を付けてくれたのですね。お陰で埋もれることなく、世界に知られて良かったです。

暖かい涙を、ありがとうございました。
>にゃにゃなべしさん
返信遅くなってごめんなさい。
モーツァルトにはそのような一面があったのですね。
ますます魅力的な天才だったのだな、と思いました。

「己に見合わぬほど美しいものを授けられた。見合うほどになりたいと思えることが少しも苦にならぬとは…」
にゃにゃなべしさんのこのフレーズを何度も読んで噛み締めていました。

エリーザベト・クールマンという方なのですね。
他の作品も探してみます。
とても素敵な詩を、本当にありがとうございました。
この詩は叙情詩の王道だと思うのですが、年初めなのでどうしても明るく新鮮な気持ちになれるものを載せたくて選びました。


『朝のリレー』 谷川俊太郎

カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ


『集英社文庫 これが私の優しさです−谷川俊太郎詩集』より
>鼻水小僧さん
実は私も個人的事情により、きりんの夢の件で(笑)
きりんの夢、見たいですね☆

大竹さんの声もいいですね〜。
私は是非、吉永小百合さんにお願いしたいです(笑)
 はじめまして。
 僕は、立原道造のファンです。特に好きなのは、あまり知られていない作品なのですが、この「メヌエット」という詩です。以下に紹介します。詩中の「鄙びた」は「ひなびた」、「夜窓」は「やそう」(「夜の窓」の意)、「置洋燈」は「おきランプ」と読みます。皆さんも、ぜひ読むだけでなく、声に出してみてください。まずは、無理に意味を考えようとしないで、言葉から想像される世界を楽しもうとしてみてください。


 
      メヌエット

 
 やさしい鳥 やさしい花 やさしい歌
 私らは 林のなかの 一軒家の
 にほひのよい春を 夢みてゐた
 鄙びた 古い 小唄のやうに

 青い魚
 光る果実
 ながれる雲 星のにほひ
 ちひさい炎

 風が 語つて 忘れさせてゆく
 淡い色のついた春を 夢見てゐた
 ひとつの 古い 物語のやうに……

 夜窓の星と 置洋燈の またたきが
 祝つてくれた ひとつの ねがひ
 優しい鳥 優しい花 優しい歌

 
 (岩波文庫「立原道造詩集」)
>アル…に花束をさん
遅くなってすみません。
とても優しく、心に沁み通る詩をありがとうございました。
何度となく読んで、この詩の世界に浸りました。
声に出して読むと、まるで自分の声に乗って、夢みてゐた春の日のあたたかな世界へと運ばれて行くようですね。
特に最後の連の、
「夜窓の星と 置洋燈のまたたきが 
祝つてくれた ひとつのねがひ」
というフレーズが大好きです。

優しい鳥 優しい花 優しい歌……
耳に残ります。
一生、心に残る詩になると思います。
本当に美しい詩を、どうもありがとうございました。
またお気に入りがあれば、教えて頂ければうれしく思います☆
『私は誰とも争わなかった』 ウォールター・サヴィジ・ランダー

私は誰とも争わなかった、争う相手がいなかったからだ。
私は自然を愛し、その次に芸術を愛した。
私は生命の火に両手をかざして暖めた。
その火も消えかかった、――出かける時がきたようだ。


出典:岩波文庫『イギリス名詩選』平井正穂・編より
>meguさん
大変遅くなって申し訳ありません。
とっても優しく、素敵な詩ですね。
どうもありがとうございます!!
室生犀星の詩にはまだ触れたことがなかったので、とても嬉しく思っています。

うれしきことを思いて、幸いに包まれるばかりでなく、
そのうれしさを祈りに乗せて、君が眠る家に送るのですね…
なんて幸せのこみ上げてくる、やさしい気持ちなのでしょう。
眠る前にぴったりの詩ですね。

そうですね。短い詩の中に様々な景色や想いを見出し、
読み終わると静かに呼吸が整う感じ。
大きな絵画をみたような感じ。
その感じ、私も大好きです。
どうもありがとうございました。
はじめまして。
詩はあまり詳しくないのですが、先日こんなのを発見しましたよ。



夕星(ゆうつづ)よ
光をもたらす暁が
散らせせしものを
そなたはみなつれ戻す
羊をかえし
山羊をかえし
母のもとに子をつれかえす



サッポオ 断片95
彌生書房「ムーサイ谷の蜜の泉から〜ギリシア詩文選」より


簡潔で普遍性があって...
紀元前7世紀のギリシャの女流詩人サッポオの視線と
何千年もへだたっている私の見ている景色とが
やさしく重なってきて。
ガラになく(笑)胸が震えました。
夕暮れという特別な時間は
大昔も今も100%叙情でできているのだと。
最近このコミュを発見して参加させてもらいました。
皆さんの感性、とても素晴らしいです。
一つ一つゆっくりカラダにしみこませながら読ませて頂きます。
はじめまして!拝見するたびに素敵な気分にさせていただいております★

僕もオススメな詩を紹介してみます。


「恋人よ逃げよう 世界はこわれたおもちゃだから!」

新月
追われた
二人の影を
かくして
ぼくらは
逃げよう
こわれたおもちゃ
世界は

くらく ひくく 流れて
君と ゆくよ
パノラマ島へ

小人よ
ランプで
二人の道を
ともして
炎よ
踊って
青い水面
こがして

くらく ひくく 流れて
船は ゆくよ

パノラマ島へ

パノラマの光
プリズムのかげり
「ステキね」とほほえむ
君が ふるえてる


(大槻ケンヂ詩集 「リンウッドテラスの心霊フィルム」より)



大槻ケンヂさんはロック歌手なので歌詞の方に書き込むべきか悩んだのですが、彼の歌はポエトリーリーディングに近いものもかなりありますし、詩集で楽しむ類の詩も多数ありますのでこちらに書き込んでみました。かくいう、僕は曲でなく詩集を読んで楽しんでますし(笑)とはいえ、不適切でしたら削除お願いします。

生々し過ぎて叙情とは無縁と思われがちな大槻さんの詩ですが、こういった詩も書いていたりします。新月が影を隠す、という表現にうっとりしてしまいますね★


彼の詩はたいていは
「この言葉が無ければ綺麗なまま終わったのに…」
というような言葉が入っているのですが、それを日本庭園の捨て石のような感じで解釈すると、より彼の世界を楽しめると思います♪
長々とすみません(^-^;
ふるさとは

遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

by.室生犀星『小景異情』

哀感豊かな詩が心に染み入るようです…
ゆずの岩沢厚治さん作詞の歌に
叙情的なものを見つけ、感受性を刺激されます。
管理人です。久方ぶりの書き込みになります。
コミュニティ立ち上げ初期のように皆さん一人ひとりの書き込みに返信出来なくなっており申し訳ありません。
そっとしておいても、皆さんが叙情的な気持ちを書き込んで盛り上げてくださっていて、とてもうれしく思っています。

ところで、童謡『南の島のハメハメハ大王』(タイトルこれで合ってましたっけ)って素晴らしく叙情的だと思いませんか。最近気付きました。

『南の島の大王は その名も偉大なハメハメハ

ロマンチックな王様で

風のすべてが彼の歌

星のすべてが彼の夢

ハメハメハ ハメハメハ

ハメハメ ハメハメハ 』

『風のすべてが彼の歌』!!
『星のすべてが彼の夢』!!
なんて素敵な王様なのでしょう。心打たれます。
> easysun.さん
あっはっは。
そっちに反応しない☆(笑)
武井武雄 『星曜日』


遠い星を見ている者は幸である。
星に着陸して その無慈悲な肌にさわるものは不幸だ。
もしも愛するものがあったら
遠くにおいて手を伸さない事にしよう。
征服は又の名を惨敗という。

仰ぎみよ、星はいつも君たちの上に居て、
春夏秋冬はこの星空と、
君たちのベッドとの間を静かに流れていく。
星曜日こそ星空の最も美しい日なのだ。

【 聞こえる 】

自信がなくたっていい。
折角決めたのにでもいい。
頑張れなくてもいい。

自信が無いのも、頑張れないのも
自然なら、そのままで居たらいい。

ま、その辺でお茶でも飲んどいて。
眠たくなったら寝といて。

全部、ほんの少しの特別な事。

心配だけ一寸、横っちょに措いといて。

また笑おう。


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ネットで拾った詩なので、作者不詳ということで。
 【 いつかあの空を 】

いつかあの空を
もう一度見たいと願う

もう一度だけ見られたら
これからの人生
二度と青を感知できなくてもいい


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こちらも作者は違いますが、ネットで拾った詩なので、作者不詳ということで。

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