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maoコミュのE.D.O.ECHO SOUNDSYSTEMインタビュー(1)

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おいおいmaoのサイトにもアップいたしますが先行してこちらにも。
17000字インタビューです。
ヨシダさんどうもありがとー!!!

E.D.O.ECHO SOUNDSYSTEM interview(long ver.)
interview:satoshi ishimoto(mao)
text:ayano yoshida(lift/mao)

●まず、E.D.O.ECHO SOUNDSYSTEMはどのように誕生したのかについてざっとお話頂けますでしょうか。
jinya:2002年の3月に、結成…というか、各々バンドを別にやっていて、ずっと二人で何か出来ないか?っていう話はずっとしていて、その流れでトラックを作るようになって、最初は宅録…今も宅録なんですけど、ちまちまと最初はやりはじめて。
●jinyaくんはそれまでどういうことやってたの?
jinya:俺は基本的にジャンルとかは一切なしの…バンドでやる時はインプロバンドがメインで、都合よくドラムンベースとか機械を駆使してる音楽もやっていた、という。
●バンドのときの担当は?
jinya:ドラムを叩くことはなかったんですけど、シンセやったりギターやったりベースやったり時にはボーカルやったりとか。そのバンドに何が欠けてるか?って言う時にそれを自分がやった、っていう(笑)
●バンド自体はパーマネントなバンドではなくて1回1回集まってセッションみたいな感じ?
jinya:いや、はじめる時はそれなりに盛り上がって「長く続くバンドをやりたいな」って俺は毎回思ってたんですけど、それが軌道に乗ることは今までなかったんで。
●mikiちゃんは組む前っていうのは?学校行ってたんだよね?
miki:音大を一応卒業してて(笑)
●音大ではクラシックを?
miki:完璧にクラシックで、ピアノと声楽をやってて…でも音大入ってからですね、歌が凄い好きになったのは。大学入った時に自分の中で凄い葛藤っていうか…凄く元気がなくなったんですけど(笑)。凄い調子悪くて、ピアノに何年も触れられなくて。でも歌は…オペラとかなんですけど、やってることが唯一自分の中で楽しかったっていうか。支えになっていたんです。それからですね、歌が自分の中でそういう位置になったのは。
●学校行ってる時はポップスとかそういうのはやってなかったの?
miki:自分では全然やってなくて、学校で課題とかあるんで…自分の作品を作るようなことはやってなかったんですけど…
jinya:普段mikiちゃんと会う時はいつもクラブだったから、逆に音大で声楽とか理論を学んでるような雰囲気は一切なかったんで(笑)
miki:「えー!?」って(笑)
●mikiちゃんがクラブに行ってたころは…もう大学は出てたの?
miki:いや、もう高校から…地元は群馬なんですけど、毎週東京にクラブ通いみたいな感じで、その中で音大を目指してた、っていう(笑)
●じゃあjinyaくんと出会ったのは学校入る前?
miki:ちょうど大学入るときかな?「大学合格したー」とかそういう時の…クラブだよね。パーティーっていうか。
jinya:…もう10年位前(笑)
●知り合ってから「二人で何かやろうよ」ってなるまでには結構インターバルがあったんだ?
jinya:ありましたねー。
●前から知り合いで、でも二人で一緒に音楽やろうかっていうきっかけは?
jinya:こういうの不思議な話なんですけど、各々バンドやってたんですけど、お互いバンドでスムーズじゃない感じがあったんで、「あー、バンドってなんでこうなのかな?」みたいなジレンマっていうか、お互いこう凄い出てきてて。バンドのよさっていうのは絶対あると思うんですけど、それは二人でやってても一緒だと思うんですけど、ただメンバーが集まってきてバンドではギターベースドラムっていう、それがないと成り立たないっていう、ある意味凄いこじんまりした世界に俺はずっと思えていたっていうのがあって。でも一人じゃ何も出来ないから…最後にやってたバンドは僕に主導権があったんで、「こうして欲しい、ああして欲しい」っていう気持ちが高ぶれば高ぶるほど他のメンバーの反応が薄いような気分になっちゃって。やっぱり…「バンドじゃないだろう」みたいな(笑)。mikiちゃんもそう思ってたんだよね?
miki:やりたいことをやりたいな、って…
jinya:手っ取り早いじゃないですか。意見が合った二人がガッ!てやれば、それが一番良いはずだし、一人でも「えー、俺はいいや」って言うような人間がいたら、もう駄目だと思うんですよね。
●音楽性云々っていうよりも、「もっとコンパクトに活動したい」っていう点で二人の意見が合ったっていうのが大きかったんだ。
jinya:そうですね。
●で、「じゃあ二人でやろう」ってなった時に、どういうことをやるかの方向性は漠然とあったの?
jinya:ジャンル的なところで言ったら、お互いダブが好きだったんですよね。で、ダブに限らず所謂アブストラクトの音楽とか、10年くらい前からお互い同じような空気に…クラブに行ってたんで。
miki:ドラムンベースセッション(※イベント名)とか。
jinya:そういうブリストルのアーティストにお互い惹かれていたところはあったんで。
●ブリストルの音楽と一番最初に触れ合うきっかけになったのはドラムンベースだったんだ?
jinya:そうですね。
●そこから遡っていって、マッシヴ・アタックだなんだっていうところに辿り着いたんだ。
jinya:マッシヴ・アタックとかは、ドラムンベース以前からいたじゃないですか。その時から凄く知ってはいたし好きではあったんですけど、その後にすぐドラムンベースが来たじゃないですか。(新宿)リキッドルームが近所だったんで、「あそこに行けばカッコ良い音楽をやってる人がいる」みたいな。それでドラムンベースセッションっていうのが当時熱くて。
miki:あとオーガニックグルーブ(※イベント名)とか。
jinya:そうだね。俺たちの中では「ドラムンベースのあとは何もないだろう」みたいな、そのくらいの大きさはあったんで。
●ドラムンベースはさ、どこがこうピッタリきたの?
miki:私は凄いストレートに「うわーすげー!!」みたいな(笑)、身体も心も震える、今までにないものが凄いあった。今までの凝縮+αっていうか。
jinya:クリエイター各々が自分のできることを全てぶつけたような音楽に聞こえたんですよ。そういう「これ以上はないだろう」的なインパクトが凄いあったんで。
miki:低音だなー、でも。
●低音(笑)
miki:ちょっと初めての体験だったんですよ。
jinya:俺たち基本的にレゲエとか聴いてこなかったんで、レゲエがあったからヒップホップが出てきたりドラムンベースがきたりっていう過程は俺たちには関係なくて、目の前にあったのがドラムンベースだったり、その前にダブだったりっていうのが。情報に感化されて音楽を聴いてきたわけじゃないんで。そういう環境が近くにあったから、自然にそういう音楽に入っていけたっていうか。
●で、結成して、組んだ当初の活動は?
miki:オタクですよ(笑)
jinya:E.D.O.ECHOをはじめた時に、埃かぶってた機材を引っ張り出してきてはじめた、みたいな。とりあえず最初はあるものだけでどのくらいやれるのかな?と試行錯誤しながら。
●しばらくは曲作りがメインだったんだ。それはどのくらいの期間?
miki:2年ちょっとくらい。はじめは色々なものが好きだから絞れなくて、とりあえずやりたいことを1曲づつ作っていこうみたいなスタイルで。だから昔のはボサノバみたいな曲もあるし。
●曲作り期間があって、初めて人前で演奏したのっていつ?
jinya:(結成して)1年半…トラック制作期間があって、その後に凄いちっちゃいレーベルだったんですけどそこから誘いがあって、ライブをブッキングしてくれて。そのライブの話が来るまでは本当にトラック製作のみの活動だったんで、ライブを想定した曲作りじゃなかったんですよ。だからその話が来たとたんに慌てて「ライブはどうやってやろうか?」って。で、思いついたのが…ヘタすりゃ「カラオケ?」って言われてもしょうがないような、mikiちゃんが歌って、俺はあらかじめ用意された音を再生してライブするみたいな、そういう感じでしたね。今もまぁ、その発展形だと思うんですけど。
●それはいつ頃?
jinya:2003年の夏。
●その時は「これでいけるかも」って?
miki:反省反省(笑)
jinya:(笑)これじゃマズいなって思って、定期的にバーみたいなところで20?30分くらい演奏するようになって、それと同時進行じゃないですけどゼロ(=DISC SHOP ZERO)と知り合うきっかけがあって。
●それはどういう?
jinya:今俺が働いてる仕事があるんですけど(笑)、その仕事場で知り合ったDJがいて。彼が倉庫でブリストルの音楽とかをかけてるんですよ。ブリストルの音楽っていっても、好きな人は大好きですけど決して街とか歩いてて流れてくる音楽じゃないじゃないですか。だからビックリしたんですよね。仕事っていう仕事場に行ってそういう音楽が流れてるっていう。それでだんだん知り合っていって、「ゼロでやってるイベントがあって、それでDJやってるんだ」みたいな話を聞かされて、その第1回に行ったんですよ、青山mixに。その時に…mixもその時初めて行ったんですけど、圧倒されて。それから毎月顔を出すような感じで。昔リキッドルームがそういう位置でいて、それがmixに代わっていったというか。mixに通いながら、ブリストルだったりレゲエだったりダブだったりに触れるようになって、それでトラック製作も…mixに行って音楽創ってたっていう日々でしたね。
●リキッドルームってデカかったじゃん。mixって小箱じゃん。その違いってさ、二人の中で考え方が変わる要素だったりしたの?
jinya:リキッドルームに行ってたときは、所謂凄い人がやってて。俺たちは本当にお客さんに過ぎなかったんですけど。「あの人たちはもう違うんだ」っていう、そういう差があると思ってたんですけど…mixはもっと身近にハイクオリティーなものが行われてるんですけど、その中に自分が入っていけたっていう、その違いだと思いますね。目の前でやってる人とコミュニケーションしたりとか、ゼロの飯島さんとも知り合うようになって。
●mixでもライブをやるようになったわけじゃない。それはゼロの飯島さんが「やってみる?」って?
jinya:倉庫で知り合ったDJのOSAMくんが。彼から「『イベントにライブを入れたい』っていう話が持ち上がった」っていう話を聞いて、「俺らやるよ」っていう感じで(笑)。で、彼が飯島さんと話をしてくれて、「いいよ」って。
●mixでライブをやるまでの間は?
jinya:その間はバーで。そこでやってた頃は自分たちがどういうところで通用するかとかは全然わかってなかったんですよ。mixはDJじゃないと出れないと思ってたんで。俺はクラブミュージックみたいなのはずっと好きだったんですけどDJは全くやったことがなくて、レコードもそんなに持ってるわけじゃないんで…「mixではできないな」と半ば諦めてたところはあったんです。で、そこでライブを入れようっていうことで、「ライブできるんだ!」っていう。チャンスだったんですよ。で、mixで一発やっちゃったもんだから、そのあとはバーとかちっちゃなPAじゃできない!と思ってきちゃって。
●「違うな」と思ったのは音響的な部分が大きかった?
jinya:それもあるし、やっぱり音楽好きが集まってきて、踊りたいお客さんが来て、そういう人たちの前でやる演奏っていうのは全然違うなと思いました。mixっていう箱はそういう箱なので。バーとかだとお客さんもお酒呑んだり食事しに来たりする感じじゃないですか。だから演奏してても…
miki:BGMなんだよね。
jinya:そうそう。それを見に来たわけではなく、ただご飯食べて酒呑んで楽しんでるみたいな。それはそれで良いとは思うんですけど、自分たちの音楽を知ってもらいたいっていう点では物足りなさはあったんですよ。でもそういう場所があるんだからやるべきだって思ってやってたんですけど。
miki:凄い勉強になったよね。
jinya:それはそれで得るものはありましたけど。お客さん本当に聴いてないから、毎回毎回…ある意味勝手にやれたっていうのはあったんですよね。「下手なことはできない」っていう緊張感は全然なかったですね。
●その間に、ライブハウスみたいなスペースで演奏したことっていうのは?
jinya:E.D.O.ECHOやるようになってからはなかったですね。
●じゃあ、ずっとバーとかクラブとかだったんだ。
jinya:そうですね。
●意図的に避けてたの?
jinya:いや、そういうわけではなくて…
miki:なかったね(笑)
jinya:なかったし、二人だし、ライブハウスだとステージがあってフロアがあってっていう場所で、…自信がなかったっていうか、伝え方としてライブハウスでは無しなんじゃないかな、と自分たちで思っていたっていう。それは線を引いてたっていうことだと思うんですけど。昔からお客さんのまん前でやるっていう感じは凄く好きだったんで。ライブハウスのことはあんまり悪く言いたくないんですけど…言っちゃうんですけど。入場時間がちゃんと決まってて、何時からやるって決まってて…ブッキングだったらなおさらそうですけど、目当てのバンドを見るためにお客さんが来るじゃないですか。だから終わったらお客さん帰っちゃって。終わった途端にフロアがスカスカになってるっていう。やっぱりなんか…毎回悲しい気持ちになって(笑)、さっきまで楽しかったんだけどそれがもう終わってしまったんだな、っていう。でもクラブだと終わってからもDJが居て、余韻のままの気持ちでいられたっていうか。基本的にライブ終わった後の打ち上げとか俺は正直苦手なんで…。音楽の場所で踊って演奏して、っていうそういう関係で俺はおなかいっぱいで。その後に別の場所に行って、他愛もないような話をして、っていう。そういうのがあんまり好きじゃないっていうか。そのままの気持ちでその日は寝て、起きるみたいな感じのほうが俺は好きなんで。単純にその場で完全燃焼したいタイプなんですよ、多分。
miki:私は元々ライブハウスとかあまり行かなかったから…。私は中学高校くらいからクラブが好きで、好きな場所で自分がやりたいっていうのがあって。私の中ではライブハウスっていうのはあまりないので、逆に「ライブハウスはどういう感じなんだろう?」っていう。全然行ったことがないわけじゃないんですけど。前のバンドではライブハウスも出てたんですけど、でもやってみても…あんまり強烈に楽しい!と思えないっていうか、発表会みたいなそういう感じが自分の中で…。ライブハウスって特殊ですよね。あんまり私わかんないんだけど、今自分が好きなのはクラブっていうか。
jinya:俺はその逆で。最初はライブハウスだったんだけど、クラブが好きになっちゃって。
miki:その一晩をみんなでどう楽しむか?みたいな、DJが居て、ライブがなくても良いんですよ。とにかく踊りたくて、お酒とタバコと音があればいい、みたいな、私にとっては結構ストレートでわかりやすくて、10代のころにそういうところが好きでずっと通ってたから…
●二人にしてみれば自然な流れだったんだ。
miki:そうですね。だからやっぱりそこでやりたい!っていうのも普通にあったし。
●音も自然にそういう音になってるもんね。それは自分たちがそういう場所にいたっていう空気が音になってるし。
jinya:なって…ますよね。
miki:私はその時の自分に素直にいたいだけっていうか。クラブがどうとかライブハウスがどうとかそういうことよりも、自分が自然でいれるっていうことを。
jinya:俺は昔…ライブハウスとかってそうなんだけどさ、演奏する前にさ、楽屋にメンバーで集まっちゃってさ、自分の力以上のものを出そうとしちゃうわけ。それが緊張しちゃってるっていうことなんだけど。でもやがてミュージシャンもそこで演奏して、やがて生活に戻っていくわけじゃんか。そのギャップが強烈なんだよ。
miki:繋がっていたいだけなんだよね。生活も音楽も全部一つで。自分が生きることの中でそれが全部繋がっていることだから、その流れの中で自然にいたいっていう。
jinya:それができるようになったんじゃない?やっと。

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