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こころの生態系づくりコミュのアフリカ 未来へ学ぶ 共同体学校の挑戦

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最果ての村に、学校ができた。国にはつくれなかった。
だから、村人がつくった。

80万人以上が住むケニア最大のスラム、キベラ。
バラック長屋が立ち並び、衛生状態も良くないが、貧しいながらも
助け合って生きる姿は、どこか懐かしさを感じさせる。

質素な土間の小さな教室に、小学1年生49人がひしめき合う。
「僕はアリ君とボール遊びをします」。
公用語の仏語の読み方の授業中。

みな学校には、持っているなかでもきれいな服を着てくる。
年齢「7歳ぐらい」の少女アワ・ジャロさんも、
銀色のピアスとビーズの腕輪で着飾っていたが、
腰巻きは穴が開いて泥だらけ。
貧しさは隠せない。
それでも「毎日学校が楽しみ」とうれしそうだ。

西アフリカの内陸国マリ。
コートジボワール国境に近いゴンコロニ村は、
雨期には道路が荒れて交通が途絶する。

昨年11月、ここに初めての小学校ができた。
村人が資金と労力を出し合って運営する、共同体学校である。

公立小学校に通うには、炎天下を片道3時間歩かなければならない。
弁当代を出せる余裕のある家庭は少ない。

近年、公立校はまったくつくられず、村人は2年前、
自前の学校建設を決めた。

綿花生産で積み立てた非常時用の資金を取り崩した。
校舎の壁塗りも、黒板作りも、村人自らやった。
教師は、県都コロンディエバから月給3万2500フラン(8千円余り)、
住宅・食事付きで招いた。

学校運営委員のドナンティエ・コネさん(40)は
「私たちの苦労を子どもらに味わわせたくなかった」と話す。

こうした共同体学校が農村部で増えている。
国連機関や国際援助団体が支援する。

ゴンコロニの北約80キロ、ミサラカ村のアダマ・コネ村長(76)は
学校建設に大賛成した。
自らは学校に通ったことがない。
仏語が話せないのが、いまも悔しい。

男児は畑仕事、女児は家事。
村で子どもが重要な労働力であることは今も変わらない。

しかし、学校に通い始めた子どもたちには苦にならないようだ。
ミサラカ村共同体学校6年生のムハマド君は
「毎日牛飼いの手伝いもするけど、学校が好き。いろんなことを
知ることができるから」。


マリは最貧国の一つ。
識字率23%、就学率61%は世界最低レベルだ。

低賃金で身分も不安定な公立校教員に不満は強く、
教育制度は崩壊状態にある。
国の失敗を、共同体学校が埋める。
ただ、共同体学校も問題の根本解決ではない。

支援する援助団体セーブ・ザ・チルドレンの
ママドゥ・トラオレさんは「国が何もしてくれない以上、自ら動くしかない」
と言う。

asahi.net

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