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詩人の森コミュのRe:rata

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ふわり、湧き上がる感情に色を塗る


※以前のアカウントがログイン迷子となりましたので、改めてトピ立てを失礼致します。

コメント(5)

まぶたの裏の銀河から

こぼれた星を一粒くわえ

君の音を聞いていた


僕に刺さったままの君は

赤い実を呑んだ雪鳥の声で

くう、

と鳴いて崩れていく


これで最後にします


そう息衝つくと

背筋を整えて尻を揺り

終わりの音を

やませずにいた



「泡」


君がくれる短い文字に

胸のなかは

しゅわわ、と泡立つ


なんだか少し悔しくて

こちらも短い文字で返す


また

短い返事がきて

また

しゅわしゅわ、する


誰にも見られていないのに

そんな自分が恥ずかしくなる


もういいや


ひとりぼっちの携帯に

君からの着信


声を聞いたら

湧き上がる泡がこぼれ

それをバレないよう

碧色の声で返事をした




「記憶」


荒い息を鎮めた君の

まろんと溶けたくちびる


残り香を拾いに

そっと鼻の下を嗅ぐ


そうだ、

このまま

君の唇色にしよう


二人重ねたの唇の隙間

もう僕のか君のか

解らない色彩が垂れる


やがて

おなかの奥で

僕が咲く頃には


もう色なんて

なにも残っていなかった




「前奏」


瑠璃色の空から落ちる

飴玉をひとつ

呑み込んだ


呼び覚ました

奥に響く旋律


色のない悲鳴をあげて

何度も何度も果てていく


やがて

破滅したひとの鳴き声が消え

紺青のシーツが沈む


僕の千本の指先は

音の無いぬくもりをあさり


その渇ききらない内股を

ゆっくりとひらいて


前奏の続きを紡いでいた









男の糸を噛む女
乳房を揺らして色を乞う

蒼穹を空に敷いて見せると

まあ…
と瑠璃色の喉をぽっかり開いた

梅重に染まる女の舌に
念入りに指をのせ
その奥に絡まった
秘色の糸を解いていく

硬い指を伝う梅の涎は
垂れても色糸になることはなく
そのまま胸で霞を生んだ

貴方が奥に響くわ

張りつめた糸が震え
振動の微音の裏側で
女の奥の果てにある
小さな鈴が

りん
と鳴く

それは雷鳴の響きにも似た
ほんの小さな音

そうよね
音はみんな響き
色はみんな光るの

だからね
光のない世界なんてないのよ



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