かつてベトナムの仏教界を代表していた「ベトナム統一仏教教会」(UBVC=Unified Buddhist Church of Vietnam)は、現在の共産党政府からは非合法のレッテルを貼られ、その構成員の多くの僧侶等は、現在、ヨーロッパ各地やアメリカへの亡命を余儀なくされています。
ベトナム共産党政府は、ベトナム戦後、政府の肝煎りで新たに「ベトナム仏教教会」(VBC=Vietnam Buddhist Church)を創設し、こちらを正当な仏教教会だと主張しています。 その為、現在、外国人が、ベトナム政府を通じてベトナムの仏教者と交流を持つ場合等は、この「ベトナム仏教教会」と交流するという「ねじれ」た現象が生じています。
UBCVを代表する僧侶のティク・クワン・ドゥー老禅師は、かつてノーベル平和賞にノミネートされたことでも有名ですが、ベトナム共産党政府によって無理やりに土地を奪われ、わずかばかりの保障しか与えられなかった農民(「不公平の犠牲者達」と呼ばれる。)の側に立ち、彼等を物心両面に亙って支援したかどで拘束され、現在も尚、ホーチミン市内にあるタン・ミン寺に28年の長きに亙って幽閉・軟禁されるという憂き目にあっています。 師は「言論の自由」や「信教の自由」を訴える等、ベトナムの民主化に向かって尽力されていますが、共産党政府の圧力によって、そうした事実も中々外部に伝えられないという状況にあります。 四方僧伽は、こうした情報を「台湾民主財団」から入手し、同財団の計らいによって、2007年9月にマニラで行われた「World Forum for Democratization in Asia」(WFDA)の国際会議場にて、現在UBCVの代表を務められているヴォー・ヴェン・アイ氏(Vo Ven Ai)及び2名のUBCVベトナム人僧侶(アメリカ在住)と会談することが出来ました。
四方僧伽は、こうしたベトナム仏教の複雑な状況に対し、本来ならば正統な仏教教会であるべき「ベトナム統一仏教教会」(UBVC=Unified BuddhistChurch of Vietnam)と手を取り合い、民主化に向けた今後の同盟関係を構築していくことを話し合いました。