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IDCproject STD  (性感染症)コミュの49%がクラミジア感染! 揺れる日米SEX教育

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 先日、ひょんな事から中学生の性教育を依頼され、「婦人科医でもないからちょっと〜」、「一般人より詳しいでしょう?」、「う〜ん」という事で、強引に引き受けさせられた。

 多くの性教育関連書籍を入手し、読めば読むほど驚いた。「ここまで小学生に教えて良いの?」何と小学校高学年でコンド−ムを装着した挿入断面図をイラストで丁寧に説明している(図1)。

 ネット上で閲覧可能な図書では小学生低学年に向けて『すてきなセックス、最高のふれあい』が参考になる。円周率は「約3」でも、コンドームは具体的に教えるようである。まあ、円周率より性感染症”Sexually Transmitted Diseases ”(STD)から身を守る方が大切かもしれない。

 記者の性教育講演は、結局、全校生徒とPTAの前で90分と決まり、180枚のスライドを必死で作成して何とか終わった。シングル人生で、中学生は宇宙人に見えたが、感謝の言葉と拍手を頂きほっとした。せっかくの機会だから、JanJan読者に性教育事情と現代のSTD事情をお知らせしたいと思う。

 性教育だが、中学1年生も聴講で禁止用語は一切無かった。スライドに「フェラチオ」も可能という有様である。もう、記者自身、驚愕してしまった。

 教育現場では小学6年生の出産は噂になっても、ニュ−スにはならないご時勢だそうだ。JanJan記事にあった『産科フィスチュラってなに?――東京に支援団体誕生』を受け売りして、若すぎる妊娠の危険性などを教えてあげた。

 米国の性教育において、ブッシュ政権が発足してから大転換が推奨され「純潔教育」に政府が乗り出した。この「純潔教育」はコンド−ムではAIDSは防げないとする思想とパッケ−ジである。

 『シルバーリング・シング』という純潔教育プログラムを基督教右派宗教団体が主宰している。ブッシュ政権は数年間で100万以上の予算をこの団体に補助して、プログラム実施を奨励している。この団体を主宰するジョニー・パッティング神父は、1996年から「SEXは夫婦がするもの。シルバーの指輪をはめることによって、純潔を守ることを誓おう」と禁欲の美徳を説き、純潔を提唱している。

 さて、この「純潔プログラム」のもたらした効果は、コロンビア大学などの調査の紹介で、
 1.初体験の時期が1年半遅れた
 2.誓いを立てた若者の初体験時、コンドーム未使用率がそうでないヒトより30%高い
 3.誓いを立てても、リスクの高い性行動をする
  (オーラルはセックスじゃないと考える?)※
 4.誓いを破る若者の割合が88%

 要するに、逆にSTDの蔓延に寄与しているらしい。「アメリカSEX革命」でネット検索すると沢山のヒットがある。

 (※編集部注:たとえば、性器クラミジア感染症は、ディープキス、オーラルセックス(フェラチオなど)などでも感染します 参考:Wikipediaなど)

 山田記者が記事『「ID理論」擁護にせ科学で道徳を補強する産経新聞』で取り上げた、「ID理論啓蒙」ではAIDSも望まない妊娠も増えないが、こちらは実害も有りそうである。

 日本でも、ショキングな報道がある(図2)。クラミジア(Chlamydia trachomatis)は過去の日本では結膜炎の原因の一つとして知られていたが、今では性行為(口づけやオーラルセックスを含む)で感染する、性器クラミジア感染症が急増中である。

 クラミジアはSTDの中で最多であり、妊婦の約5%前後、それ以上の感染者がいるとも言われている。性器クラミジア感染症は自覚症状がない事も多いので妊婦検診等で初めて感染に気づく人も多く、放置しておくと不妊・流産・子宮外妊娠などの原因になり、圧倒的に女性の感染者が多く推定で全国で約100万人と予想されている。

 女性から男性に当然感染し、この蔓延が社会問題となっている。無症状疾患の蔓延とは、セックスを行う全ての日本国民に対する生活環境汚染に他ならない。

 報道によれば

 【「10代女性の49パーセントがクラミジアに感染している」東京都衛生局よりこのような驚くべきデータ(注:図2)が報告がされた。男性はどの年代も陽性率は20%台であったのに対し、女性は総じて30〜50%と高い確率であった。とりわけ10代女性は半数が陽性、つまり半分が性病に罹(かか)っていることになる。保健所で検査希望者を対象にした調査とはいえ、あまりの高率である。

 クラミジアとは、もっとも患者数の多い性感染症で、放置すると男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎を起こし、不妊症の原因にもなる。クラミジアなどの性感染症に感染しているとHIVに感染する確率が跳ね上がるというデータもある恐ろしい病気なのである。しかも代表的な性感染症である淋病の3倍近い患者がいるという(厚生省センチナル・サーベイランス研究班の’98年実態調査報告)。】

だそうだ。

 クラミジア感染でHIV感染のリスクも5倍に上昇すると言われている。こうした現状に日本政府は危機感が薄い、「STD平和呆けムード」と指摘できる。この社会風潮を改善しないと日本がエイズ大国となるのは必定と思う。

 外国の研究者が“日本がこの現状でエイズ大国にならなかったら、感染症学の常識を破る奇跡が起きたといってよいのではないか”という指摘を伝えて本稿を終わりたい。
 
http://www.janjan.jp/culture/0512/0512106188/1.php
 

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