休みだとて優先されない先輩

餌の支度をしてると居候先様を振りほどいて後輩がやって来た。気が散った瞬間、一粒ドライが落っこちてしまった。後輩の目の前に落ちたんだが、茶色い床に茶色い餌が落ちて私にはもう見えない。しかし後輩にも見えない様子であたりをにおって探し続けていた。後で探すとして、計量を正確にこなして、折角足元にいる後輩に提供した。すると、ようやく落とした餌を発見したらしくねぶっていた。それはもう埃まみれなので回収させて頂き、新しい餌を食ってもらった。居候先様がようやく降りて来て餌をする素振りだったので私は一服して、小便して寝ちまおうと企んだ…遅かった。便所に居る間にほかほかうんこが置き配されてしまった…便所の換気扇の風下になった私はうんこに炙られた。やられた。やってくれたわ。便所から出たら強制的にまちうけるうんこ。くそ。割り箸削って解体した。昨日うんこのプロがうんこを揉み解してたのがトラウマ映像で夜中に一回起きたくらいの衝撃だったんだが「繊維ねぇ！」とか言ってて、信じられねぇと思ってたら、やっぱりだ。繊維祭開催中。しかし布だと言い切れる面積のモンは発見されず。猛烈に繊維まみれブロックと、なんでもねぇただのクソブロックに分かれてる不思議に今日も直面する。内臓は選別する！？誰か教えてくれ。風呂に入ってた居候先様があがるまで解体作業は続いた。繊維質だけ避けてみたんだが、見る気もねぇって感じだったので流し捨てた。ちなみに後輩は幽閉されていたので無害だったが、先輩は気付いてやって来て、解放中の扉を２回越境して国外追放してやった。すると国境沿いから小さく丸まってうんこをこねまくって激臭を発している意味不明な猿を遠目で監視していた。逆にこんなに臭いのに良く近付いてこれるもんだなと感心する。臭さの設定が猫と私とでは違うんだろうか。私は毎回臭すぎて目の粘膜が染みて痛いくらい臭いと思うんだが。当事者じゃなきゃ絶対に可能な限り離れたいところなんだが。うんこ解体を終え、擦り減った魂を回復させるビールが、ねぇ。外は雷鳴轟き当たったら怪我しそうな大粒の雨がばちぼこ降り注いでいる。買いに行く気はない。仕方なしにアーリータイムスを消費する。アーリータイムスが。アーリータイムスがなくなっていくぅ…！しらね。飲む。飲んでたら楽しくなって思わず柿の種を齧ったが、ありゃまてよ。歯ぁ磨いたんじゃぁなかったっけかぁ？あーあ。また磨けばいいでしょう。そんで寝ますよ。


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歯ぁ磨いて寝支度整えてすでにぶち込まれた先輩におやすみ。先輩はサカナの歯磨きをがきがき齧ってぶつぶつ文句言ってちょーどええポジショニングを探って大人しくなった。後輩もとっくにぶち込まれて真っ暗な隔離部屋に…なんと今日は窓が開いたままである。夜景を眺めてる後輩のシルエットが見えた。後輩は私がおやすみと言っても無反応で外に夢中だった。

スリープ解くと落とし穴の真ん前におった。なんじゃこりゃ？ああ。宝箱か。月齢合わせてる途中だったのか。ぐるぐる〜。チャクラポットゲット。でもうどーでもよくなってスリープかけた。


朝。６：４５のＴＶアラームと共に覚醒。ニュース眺めて０６５５眺めて７時。居候先様が起きる気がないと狸寝入りしてるので仕方なく動いた。餌皿を回収すると出してくれって顔をしていた後輩だったが、ちょっと待ってくれ。出すにしても先輩が先だ。先住猫優先。１Ｆでは先輩が「おはようおー」と挨拶してくれた。おはよう。餌皿がほぼ空だったのでケージ２Ｆ扉を開けると首がにょきっと伸びて来たので撫でてやった。先輩は私の手を堪能していたが、忙しいので切り上げた。皿回収してまとめて洗いあげた。拭いて、磨いて餌新調して提供。まあ、提供したってどっちも食いはしない。先輩は２Ｆへ行き監視。後輩は居候先様に解放されてうろうろしてた。先輩がうんこしようとしてるのをケージにへばりついて見てた。


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先輩は早々に落ち着こうと努めていたが、後輩は居候先様に甘やかされ自由を謳歌していた。ちょっと調子に乗り気味だったので、１ＦＰＣのキーボードがずーっと汚ぇと思ってたので掃除機かけることにした。蘇生ＰＣ君が現役だった頃、ウカれて掃除機かけたらキーボードがめりめりめりー！と捲れて吸い込まれてしまい、ハウスダストかき分けて全部サルベージしたという苦い思い出から、みかん買った時の赤い網を吸い口に被せて吸うとだな、吸い込まれずに済むんだよ！と気付いたお猿は赤い網を温存している。そしてキーボードの安全は守られ、汚ぇホコリだ猿の粉末だが一掃される。そんな準備を始めると、お猿の観察日記でも宿題で出されたのか知らんが、向学心旺盛な後輩が半径２．５ｍ以内で観察してまわる。掃除機の迫力には半径から思わず遠退いたが、じわじわと近寄り、結局は視認できる範囲に居ついていた。どんだけ興味あんねん。ついでに先輩がＭＤクッションで寛いでたので、先輩の居ぬ間に天蓋周りの細かくてワイパーじゃ無理な部分にも掃除機をかけておいた。我々の居場所になんて事するんだ！と後輩がぎりっ！となったが、諦めて居候先様の影に隠れた。部分的に掃除したかっただけなので早々に掃除機を纏めて２Ｆに直しに行く。私が通ろうとする先を掃除機の迫力に圧されて逃げて歩く後輩…結果的に、私が行く先をずっと歩いてるので先導されてるみたいになった。後輩は結局２Ｆの掃除機定位置まで先導してくれて、私が降りようとするとどうしようか迷いつつも…私が降りるのを見てついてきた。先輩は成り行きをＭＤクッションから「ワシに被害が無ければなんだっていい」と見降ろしていた。その後しばらく後輩の自由は続いたが、居候先様と２Ｆでドタバタしつつ、ふたりともくたびれて、飽きて、眠くなって、居候先様は万年床に轟沈、後輩は高座布団に落ち、先輩は「バカか」とＭＤクッションに佇んだ。


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書くの忘れてたー。
居候先様が休みなので後輩は出しっぱなしだった。が。「ボクはとても聞き分けの良い猫ですから。」と言わんばかりに、先輩の餌と脱衣所を狙う以外でワルさらしいワルさはしなかった。居候先様とごろごろしてた流れでごろごろしてたり玉に１Ｆへ我々の様子を眺めに来たり、洗濯物の下に隠れたり、点けてないホットカーペットで寛いだりして、私の布団で寝てたらしい。昼に居候先様がカレーを買いに行った時には玄関を阻止され、２Ｆへ急ぎ、先輩の言いつけを守りすぎてタワー２段目から出かける居候先様を見物しようと頑張ったが見えず、居候先様がちゃりんこ漕ぎ始めた瞬間にオキテを破って頂上に乗ったが、おそらく居候先様の背中しか見えなかったと思われる。後輩はこういう間の悪さが特徴的ではある。カレー食って、ＨＤＤを大量に消費させて、観せるもんなくなったら焼き消しながら過去の見逃しをＲで再生したり録画番組接待に明け暮れる。先輩はＭＤクッションで寝たまま一切降りてこなかった。後輩も長時間２Ｆでごろごろして、気が付いたら１５時過ぎてたので慌てて給餌、居候先様が提供しに行ったまま戻ってこないので確認に行くと…隔離部屋に転がって寝てた。後輩は丁度床で慣らしてる新品ベッドで寝ようとしているところだった。ここ数日の私のコピペ。隔離部屋が異様に暖かいのだ。暖かいのが悪いんだ。ていうか真夏にここで後輩居させて大丈夫なのか不安なくらい４月半ばでぽかぽかすぎる。放っといて、１ＦＰＣでちまちまファイル整理を進める。一体いつ終わるんだ…晩飯食って、先輩も騒いだり後輩も降りてきて追いかけまわしたり、いろいろドタバタし始めた。ところが。ある瞬間にぴた！と後輩はケージでちんまり、先輩も餌食ったままケージから出てこなくなった。なんのこっちゃ。同時に何を企んでるんだ？後輩は一日自由にしてた代償でたまりまくったしょうべんとうんこをたれた。発掘調査ですね…作業すると、昨日よりも繊維質が多量に含まれている。しかし、布っぽいもんは２片だけ、あわせてせいぜい２ｃｍ四方程度。そのかわり埃なんだかベッドの綿なんだかわけのわからんほぐれた繊維と、どう考えても今設置しているベッドのふわふわ嚙みちぎって飲み込んだとしか思えない短い毛糸の様なモンが多数発掘された。そんでもって、布っぽいもんのブロックは焼きゴム臭く、紐っぽいモンのブロックはうんこ臭と、違いが明確だった。そして目の粘膜が痛くなる…つらい…しかしうんこのプロは何やってくれたんだ。全然ねぇ！とよく言えたもんだ。揉むから繊維に気が付けないんだろう。私は割ってほぐしていくから繊維や紐、布そのものに気が付けているんだとプロを超えた知見を得たと確信した。うんこ掘削でプロを越えて一体何の得になるというのだろうか。一円にもなりゃあしねぇんだよ我が知見は。すべて。手ぇ洗って歯ぁ磨いて一服してたら…ニュース番組に変なテロップが出てやがるなぁとよく見たら地震ですってよ。あらら。居候先様が近くにいたので閉じこもったままの先輩のケージを閉めてくれと頼んで閉鎖。震度が発表された頃になってあの嫌な船に乗ってる気分になる長周期が来て、誰も死んでなきゃいいんだけどなぁ…と無駄な願望を妄想してると、先輩地震速報がわーわーわーわー鳴りはじめて止まらなくなった。もうええて！収まったから！わーわーわーわー。ケージを開けてもしばらくわーわー言い続け、一旦出て、ひときわわーわー騒いでパトロールして、戻って来たと思ったらしょうべんたれた。いくらでもする時間あったのに地震がきた後パトロールしてからっていう。猫共にはＰ波より先のナニカが感じ取れるんだろうかねぇ。そういや今朝早く目が覚めた際、カラスは結構騒いでいたなぁ。３，４，５，６，８，９回鳴きがほとんどだったけどクリック鳴きでめちゃくちゃ騒いでた。書くの忘れてた…「昨日の雹はひどかったなぁ！」とか言い合ってるんだと勝手に思い込んでた。その後は後輩共々どったばたで近所に迷惑をかけて遊び、後輩だけ１Ｆへ降りたのに居候先様がついていくと、先輩が２ＦＰＣで日報記述してるのをわおわお言って邪魔しに来た。おそらく遊んでくれって言ってるんだろうけど、もう０時過ぎてるんだ…大人しくしてくれ。放っておくと、万年床のシーツをしゃーこしゃーこ擦り始めた。あんまりしらじらしくしゃーこしゃーこ言わせてるので、近づいて、先輩の場所をぶんどり、マネしてしゃーこしゃーこ言わせてみた。するとなんか知らんが先輩は一旦奥の部屋に逃げ込んで市原悦子。無視してしゃーこしゃーこやってたら、なんか知らんが何かのスイッチが入って瞳孔まんまるにして狩りの姿勢で接近してきた。私は事故のフリしてしゃーこしゃーこのついでに先輩をちょんとつついてみるとなんか喧嘩腰になってきやがったので、さっきっから気付いてたけどスルーしてやってた窓際に仕掛けたコーヒー瓶トラップが落下してるのを拾って、こーれーはーだーれーのーしーわーざーだー！？とぎょんぎょん振って先輩に迫ってやった。先輩は何か自覚があるらしく、さっきまでのイキりを撤回して２Ｆタワーの「無敵小屋」へ隠れて小さくなった。私はパントマイムバリアに阻まれて先輩に触れない設定なので、小屋の前に左手を添えて、右手でコーヒー瓶で籠城の門を破る丸太みたいにバリアに突撃するも、左手が受けてばちん！という子供だましにも程がある演出で猫を怯えさせる。ばちーん。ばちーん。でもバリアがあって破れないなぁ。ああだめだ。あきらめようー。ちくしょうー。と猿芝居を打った。それっきり先輩のイキりは収まった。今度は後輩があがって来たと思ったらイキりだし、居候先様を噛んだらしい。とっとと寝たい居候先様にあほうなパスを出した所為で怒られて、１Ｆへ逃げて行ったが私がスプレー二丁拳銃で追跡。一切スプレーせず、撃つぞ！のポーズだけで後輩を誘導し確保。万年床に投げて居候先様に預ける。そのまま連行され、今夜は終了。先輩も隠れてはみたもののすぐ居候先様に発見されて連行されていった。悔しそうにケージから「なんでだよー！」と一発叫んでいたが、その後すぐ大人しくしてくれた。後輩ももう眠いのか私が日報記述してる後ろで静かに餌台で縮こまっていた。なぬ？ヒーターいらんのか？悩むところだ…居候先様に話を投げるも要領を得ず、イライラしただけなのでつけっぱにしてみる。寒けりゃベッド、暑けりゃ餌台かケージ１Ｆに移動するだろ。と思った。後輩が意見してくれたらいいんだけどなぁ。