19世紀から20世紀初頭の北欧絵画を取り上げるという、滅多になさそうな企画展を SOMPO 美術館で今やってます。
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2023/magic-north/
こういうややマイナーなテーマで SOMPO の開催とくれば、外れナシ。本展は
ノルウェー国立美術館
スウェーデン国立美術館
フィンランド国立アテネウム美術館
の3館の所蔵品で構成されているのですが、目新しい作品ばかりで面白かったです。画風云々という以前に、街や自然の雰囲気、人々の文化がフランス作品などと比べても、そこはかとくなく違っているのですね。
植生が異なるという点はもちろん、積もるほどの雪が降っても平常運転な街の雰囲気とか、白夜を思わせる月明かりとか。神話をモチーフにした絵にしても、当然ながら題材はギリシア・ローマ神話ではなく、北欧神話やカレワラ、現地のサガからとっています。
あと、作品紹介の映像が見事で、これだけ観ても「来た甲斐があった」と思える出色モノの出来だったことにも触れておきます。当時の絵画を CG で加工して動きを付けているんですが、完成度が高いです。制作はノルウェーだったかな。
画像:
・アウグスト・マルムストゥルム
「踊る妖精たち」
・トマス・ファーンライ」
「旅人のいる風景」
・ヴァイノ・ブロムステット
「冬の日」
p.s.
あいにくゴールデンウィークは予定が埋まってるので慌てて訪れて来たのですが、本展は静岡や松本にも巡回するんだそうです。それを聞いて、「なぁんだ、じゃあ急ぐ必要なかった」という考えがまずよぎったものの、次の瞬間「いやいやいや、それはダメだろう」と否定する、もう一人の自分がいました 笑。ま、SOMPO でも 6/9 までやってるので、余程のことがなければ、行きそびれる心配はなかったですが。
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