ピアノは中断して6年ほどになります。
25歳で2度目の再開をしました。
先生の指導の中で、抜け落ちた部分を地道に勉強し、エチュード系はチェルニー50番に入り15番まで合格しています。中断した理由は、ソルフェージュと聴音、和声学をみっちり勉強するためです。
最近、同曲の16番を練習し始めました。主に左手の伴奏で和声を感じ、和声の流れを把握。右手は運指に気をつけながら、パターンを見つけ括弧でくくったり。語学で言う文節がどこにあるかを見極めて部分練習。歌でも楽器でも、ごく当たり前のことです。
以前と全く感覚が変ったのは、旋律と和声の流れがすっと体に中に入り、自然と頭が整理されるようになったことです。
変な例えかもしれませんが、以前の私の譜読みは、『飢えた獣が無我夢中で貪る』という感じでした。今では、『献立表を見ながら料理長の解説を聞き懐石料理を味わって食べる』という激変ぶりです。もっとも、演奏技術が目に見えて爆上がりすることはないでしょう。しかしながら、私の内面の自己分析では、革命と言えるほどの激変ぶりです。
楽典、ソルフェージュ、聴音、和声学。なぜ勉強するのか、勉強したことでどのような効果が出るのか。もう答えは見え始めています。50歳目前で良い経験ができました。
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