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2022年11月11日12:27

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【映画叙景】人はパンのみに生きるにあらず

『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
('22/82分)…11/10(TOHOシネマズ梅田)

ストーリー説明、ネタバレなし

まずはいつもの様に映画の感想とは全く関係ない話から始めます。
日記のタイトルはモーゼの言葉らしいけど、更に個人的に分割すると「娯楽は映画のみに生きるにあらず」であって、私の今の趣味は映画と読書とダンスとでとりあえず精神的満足を得られるようにバランスをとっている。
しかし、時間とお金と若さと健康があればもっともっと色々な事をやってみたいという欲望は人一倍強い。例えば、美術館も演劇鑑賞もコンサートも旅行も行けるものならもっと行ってみたいが、上記の三つの趣味だけで時間もお金も体力も手一杯である。
しかし映画って非常に優れた娯楽であって、上記で挙げた他の分野の娯楽の代用にもなるのです。
例えば小劇場演劇が無性に観たくなる時があるが映画の場合、本作の様なその味わいを備えた作品が探せばある。但し、その逆はない。
アートも音楽もダンスも旅行も映画の中には様々な要素が詰まっているので、娯楽の集合体と言っても良いのかも知れない。なので映画ほどコスパの良い娯楽はないと思っている。

さてやっと本作の話ですが、私の好きなタイムリープもので映画サイトの評価もメチャ高いとなると流石に観に行かなきゃならんでしょ(笑)
しかし、近場ではあまり好きではないTOHOシネマズ梅田での公開しかなく、しかも一番見難いスクリーン。フリーパスが無くなってからTOHOシネマズには殆ど行かなくなったなぁ〜。
このシネコンは実に9ヵ月ぶり。でも、観終わった時点では大満足でした。
このタイムリープものって、ある意味ワンパターンなのでもうネタ切れでしょうと思いながらも実にしぶとく作り続けられているのが不思議なんですが、あまりハズレに当たった事が無いのも更に不思議なんですけどね。
恐らくそれは作る側も意識しているからこそ、必死にアイデアを振り絞ってくるので面白いのでしょう。
本作はタイムループから抜け出せる原因と方法探しを主眼に置いて、キモを“夢の成就”にしているところが気持ち良かったのだと思います。

物語の舞台が小さな広告代理店というのも面白かった。ブラックな職場環境での徹夜作業などがピッタリだし、それが生涯を賭けてする様な内容の仕事か?と思わせるような実務も面白く、それが毎日毎日永遠のループに繋がり物語のエッセンスとなっていたような気がする。
正直言って広告代理店の親分の様な“電通”なんて、社会から消え去っても、本来人間の営みには何の支障もない筈の職種だが、そういう職種の奴らがデカい顔してのさばっているのが日本社会。
とにかく、そうした皮肉も遠回しに効いていて面白かったです。
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