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2021年06月10日23:40

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既に昨日の事だけれど、京の町をレンタサイクルで

本格的な夏が来る前に、京都の町を自転車で走ってみたくなったのでした。

梅雨の晴れ間だった事、先日の奈良の古本屋巡りは車で移動したものの、京都は学生街という事もあって車よりは自転車の方が利便性があって有利だろうという判断。

古本屋さんは、京大のある左京区と新京極界隈に多いのだけれど、せっかく回るのであれば 京都市内の広範囲を回りたいという事もあって、自転車で走る気まんまん。

前日にネットで調べた七条のレンタサイクル屋さんで自転車を借りた。
「京都市内は自転車の駐輪の取り締まりが厳しい(予告なく違法駐輪の自転車を回収するらしい)ので、駐輪場を利用してくださいね」との事。

七条をスタート地点としてのは、京阪沿線(JR京都液だと交通費が割高なのだ)で商店街のある四条や三条と違うから。

32年前、私の社会人1年目は京都まで通勤していたのです。
という事もあって、京都市内は些か土地勘はあります。

七条を後にして、地図を頼りに(これも前日に地図をコピーしたものを貼り合わせて古本屋を書き込んでいる)JR京都駅の南側のチェーン店(コミックショック)から。
探し求める手塚治虫漫画全集は、大阪や奈良よりも並んでいるものの、「火の鳥」「アドルフに告ぐ」は無し。
近鉄九条駅の「BOOKOFF」で「アドルフに告ぐ」を見つけたものの3巻までで、しかし「行きがけの駄賃」「願掛け」も兼ねて購買。
かつて勤めた京都グランドホテルの立ち寄りたかったけれど、久世橋のBOOKOFFまて足を伸ばす事にしたので立ち寄らず。
新しくなった「京都みなみ会館」を見るのも忘れて東寺の前を西へ。
桂川を渡って久世橋まで足を伸ばしたものの、久世橋のBOOKOFFには手塚治虫漫画全集は1冊も無し。

桂川沿いに阪急・西京極駅、更に北上して太秦方面へ。
途中、何軒かこじんまりした古本屋を巡る。
そもそもの古本屋のデータは、GoogleMapの検索結果を元にしているけらど、古本屋の中には買い取り専門やネットでの販売を主として店舗を構えていない所も少なくない。
ただ、このルート上には古本屋そのものが少ないので、店舗を構えていると思えない所も回る事にしている。小刻みにゴールがある方が走りやすいという理由。

太秦のBOOKOFFもゴールの1つという事もあって、太秦界隈では大映の京都撮影所の跡=太秦中学校、松竹京都撮影所、大映通り商店街の大魔神像、東映京都太秦撮影所など、寄り道しながら自転車屋で走る。
松竹の撮影所もさることながら、周辺がかなり変わったように思う。(三十年だもんね)

太秦から大将軍、北大路へと進む。
京都ブライトンホテルの前を通りたかったけれど、道の選択を間違って叶わず。
ここまで何軒かの古本屋を巡っている。
こじんまりとした小さな古本屋さん、高齢の店主がかろうじて古本屋の存在を支えていると思われる古本屋さん、御所周辺になると「うなぎの寝床」とまではゆかなくても、奥まった路地の普通の民家(=古い長屋的な日本家屋)が実は古本屋で、靴を脱いで畳の間に古本がズラリと並んでいるような古本屋さん・・・恐らく京都にしか無いんだろうなぁ

ともあれ、北大路から北山通りに。

北山通りの外れに、32年前に勤務していた会社で世話になった先輩が独立して店を構えている事を数年前にネットで見つけていたので立ち寄る。
「歳時樹」という名前の花屋さん。どうやら喫茶軽食も営業しているというので、一服することにしたのが15時過ぎ。
14時までならランチサービスがあると知って、残念。
かつて努めていた会社の先輩で店主のKさんは朝からゴルフだと言う事でお会いする事は叶わなかったものの、相変わらずお元気で、既にお孫さんがいるとか。
自転車移動ということもあって、小さな花の鉢を3つほど買う。
炎天下のアイスコーヒーだけではもの足らず、グアバジュースとリンゴのタルトを頂く。

自転車は更に北を目指す。
京都国際会議場(「ウルトラセブン」でキングジョーとセブンが前編のラストで戦った場所)の前のBOOKOFFは、流石に手塚治虫を置いていない訳にはゆかなかった
のか「漫画全集」の品揃えはソコソコ良かったものの、目当ての3冊は無し。

京福電鉄沿いに南下して京都の市街地へ。
この時点で16時。流石に新京極の古本屋を回ると帰りが遅くなるのと、閉店までには回りきれないので、自転車でしか行けない「駅の近くではない古本屋」をメインに回る。

先にも記したけれど、様々なタイプの古本屋が京都には存在していて、見ているだけでも随分と面白い。

今回、回れなかった古本屋さんは京阪沿線の駅沿いだけを残しておこうと判断したものの、探す3冊がありそうなBOOKOFFの三条駅前店と四条オーパ店だけは立ち寄る。
どちらも手塚治虫漫画全集は少なからず揃えているものの、私の探すモノは無し。

陽は随分と傾いてきたので、七条のレンタサイクル屋さんに自転車を返却。
この時点で18時30分。
1時間早く七条まで戻っていたら、今月閉店するという京都タワーの地下にあるという大浴場で汗を流して帰宅するつもりだったが断念。

スマホのバッテリーも切れてしまっているし、平安神宮の前でスリップして自転車ごとコケた事もあって、疲れが出てきている事を実感。

「個人的には京都は盆地で、そんなに酷い坂道は無い」と認識していたのだけれど、よくよく考えれば、市内を流れる桂川も鴨川も来たから南に流れているので、市内は「北向きの登り坂」だし、京都市街地は南側以外は山に囲まれているので、どっちを向いても「地味な登り坂」なのだと思い知らされた1日でした。

自転車での総走行距離44キロ余。
レンタサイクル屋さんで「他のお客さんは、暑かったからか皆さん早く返却されていましたよ」と(笑)
喉はよく渇いていたし、真っ赤に肌もやけたけれど、湿度が低かったせいかそんなに暑くはなかったけれど、平安神宮ではバテていたっけ・・・

もともと、探している本の入手は二の次だったのだけれど、随分とユニークな古本屋さんを足早に、しかし贅沢に満喫したような気がする。

昨今の古本屋の閉業ラッシュを考えると、この倍は古本屋があったんだろうなぁ・・・

京都タワー大浴場の件もあるので、近々リベンジを誓う私なのでした。

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