今日は新宿武蔵野館で「天国にちがいない」を観てきました。
監督:エリア・スレイマン
主な出演者:エリア・スレイマン、ガエル・ガルシア・ベルナル、アリ・スリマン、タリク・コプティ。
パレスチナ人映画監督のスレイマンが故郷のイスラエル・ナザレから新作映画の企画を売り込みにパリ、ニューヨークへと旅に出るのですが、空港へ車で向かう途中ではさらわれた女性を乗せて自動小銃を積んだ車と並走し、怖くなって怪しい車を振り切り、飛行機に乗ったら機体が大きく揺れて翼がたわみ恐怖を味わい、パリへ着いたら美しい街並みに見とれていたかと思えば戦車の行列が走行し、炊き出しを待つ人の列を目撃したり、シュールな場面にばかり出くわします。
友人で俳優のガエルの紹介で映画会社プロデューサーに企画書を提出しますが、初めは興味がありそうな反応を示すもののパレスチナ色が弱いとの理由から断られてしまいます。
その後も、ホテルでノートパソコンを使って脚本作りをしていると飛んできた小鳥に何度もパソコンの上に乗られて邪魔をされたり、外に出てみれば天使の羽を付けた不思議な女性に出会いますが、女性を警官たちが追いかけ始め、女性を取り押さえると女性はどこかへと姿を消し羽だけが残されています。
夜中にタクシーに乗ったら黒人ドライバーにキリストの故郷から来た人を初めて乗せたと得意がられて運賃をタダにしてもらったりと、とにかく奇異な場面ばかりの映像で、台詞も僅かしかなく何とも不思議な映画でした。
フランス、カタール、ドイツ、カナダ、トルコ、パレスチナと6か国による合作というのもあまり前例がないような気がします。
公式サイトURL
https://tengoku-chigainai.com
ログインしてコメントを確認・投稿する