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2021年02月09日18:12

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核兵器と死刑の意外な共通点・・・

 昨日、ネットのニュースを見ていて、
 47ニュースの
 「核兵器と死刑の意外な共通点 
  コロナの時代に重い教皇の問い「命守る力はあるか」」との記事に
 目が行きました。
 原文は下記の通りです。
 https://this.kiji.is/731368425843359744?c=39546741839462401
 筆者は柳川朋毅さんで、イエズス会社会司牧センター職員をなさりながら、
 死刑廃止のための活動に取り組んでいる方です。

 以下、要約してみます。
 核兵器と死刑が良く似た構造を持っていると指摘しています。
 社会におけるそれらの存在を支える理屈が似ているのと同時に、
 現在、どちらも「正義」どころか、「必要悪」ですらなく、
 「絶対悪」とみなされつつあるという点でも、
 似通った立場に置かれていると述べています。

 人の命を奪うことは「善い」ことか、それとも「悪い」ことかと問われたら、
 ほとんどの人が「悪い」ことだと答えるでしょうが、
 日本においては、死刑をやむを得ない刑罰、
 つまり「必要悪」とみなして支持する意見が根強いと述べています。
 また、被爆国の民として「核兵器」には反対する人が多いのに、
 歴代の政権は進んでアメリカの「核の傘」に頼り続けています。
 しかし、こうした感覚や考え方は、時代遅れになりつつあります。

 国家としてのバチカンは、2017年に国連で採択された核兵器禁止条約に、
 最初に署名・批准した国のひとつです。
 2019年11月に来日した教皇フランシスコは、被爆地である長崎と広島を訪れ、
 核廃絶を求めるアピールを全世界に発信しました
 長崎では、「焼き場に立つ少年」のパネル写真を傍らに置き、
 核兵器廃絶を訴えていますが、こうした訴えは条約の早期発効に弾みを与えました。

 かつて核兵器を製造し所持することは、国際的に合法でした。
 核兵器の使用をちらつかせて脅しても「抑止力」と呼ばれ、正当化されました。
 しかし、核兵器禁止条約によって、
 開発・実験・製造・取得・保有・貯蔵・移譲・使用のみならず、
 それによる威嚇をも禁じる国際的な枠組みが成立しました。

 死刑制度があることが、凶悪犯罪の抑止につながると、長く信じられて来ました。
 しかし、核兵器禁止条約よりも早く、既に1991年7月、
 「市民的および政治的権利に関する国際規約の第2選択議定書」、
 いわゆる「死刑廃止条約」が発効しました。
 それから30年を迎え、
 国際社会には、死刑という極端かつ非人道的な刑罰に頼らずに、
 安全な社会を築くという常識が広く浸透しています。
 柳川さんは、
 人類にとって「正しい戦争」や「よい核兵器」が存在しないのと同様に、
 もはや「正義の殺人」も「よい死刑」も存在しないと述べています。
 近年の歴代教皇は折に触れて死刑廃止を訴えてきましたが、
 教皇フランシスコはその主張を具体的に強め、
 2018年にはカトリック教会の教えの公式解説書『カテキズム』を改訂し、
 死刑を一部容認しているともとれる文言を修正し、
 「死刑は許容できない」と明記しています。

 要約が長くなりましたが、
 読んでいて、なるほどなぁと感心しました。
 長くお付き合い下さっている方は既にご承知かと思いますが、
 僕は頑固な死刑廃止論者です。
 現在、死刑制度を存置している国はごく少数になりました。
 「死刑廃止条約」がその力になったのでしょう。
 「核兵器禁止条約」が先日発効しました。
 核保有国や日本のように核の傘の下にある国では無視していますが、
 やがて死刑制度と同じように廃絶に向けた世界的な動きになる事を期待しています。



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