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2021年01月13日07:25

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補正現代ROCKは楽聖 常田 大希の破壊と挑戦

昔、音楽の構造として、クラシックとROCKは同じとか、ロックミュージシャンにバッハファンが多いなどと親しい音楽として把握している話を書きました。

クラシックでも即興音楽の現代音楽とジャズ、ノイズミュージックの類がせーのっで成立するアドリブ多用のまた別の音楽構造と。

人気ロックグループ King Gnuのリーダーで当地出身で芸大チェロ科、小澤征爾スクールにも入っていた常田大希さんがNHKで曲製作からライブ演奏までの様子を「常田大希 破壊と挑戦」という番組で紹介されていました。

これを観て、ちょうど昨年が生誕250年記念の楽聖ベートーヴェンの作曲技法を連想していました。

作曲は彼一人で電子ピアノ、シンセサイザー、エレキ・ギター、チェロまで彼自身が使って作られていました。

長野県伊那市出身の常田さん率いるキング ヌーのドラム、現役最高の自分の技術をしても演奏できません。

実際に叩いているのは若手ジャズドラマーとしてジャズドラマーとしてもトップ。寺久保エレナさんの高校同級生。

芸大打楽器科上がりの石若俊氏です。もう音楽にクラシックもロックもジャズの分類や、分けて聴くこと自体に意味がありませんね。



くるりのレコーディングで、バックを勉めたストリングス隊があのウィーンフィルメンバーであるのは今や有名な話ですし、ROCK、POPSもクラシックからアジア民族音楽など幅広い音楽教養ないと、ROCKでも通用する楽曲にならない高度で厳しい時代と思います。


マスタリング風景です。
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オーディオ的には日本音響製か、音響拡散柱がStudio内に目立ちますね。

音楽ホールで標準的に取られる壁はそのままではなく、ぶつかった音は拡散させてストレートな一次反射音は観客の耳に届けない工夫と同じでしょうね。

ROCKとして異例とされるデジタルレコーダー150chを使ったマスタリングは、先日の渡辺真知子さんが1人だけで120ch使った、アカペラ、コーラス、ハンドクラップのみでオーケストラのように曲を仕上げたのも連想しました。

150トラックに入っているたとえばドラムの音の一部を花火の打ち上げ音に差し替える。
音を加工して替えていく。
必要に応じて、部分部分を差し替えていく。

実際の演奏では弦楽隊、管楽器隊なども入れた大掛かりなものになっていました。
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これはベートーヴェンの作曲ノートでは、今演奏すると訂正前でも完成相当に思えるのに、訂正につぐ訂正を繰り返していく作業と同じと見ました。

1曲に数百時間はかかるのも、ジャズのせーのでの一発録音や今や予算不足からスタジオではなく、ライブ録音が普通になったクラシックオーケストラ録音とは異なります。

これも楽聖ベートーヴェンが当時ピアノから管楽器まで発展、完成して変化していく時代に、どの楽器をどう置いていくかの過程もその300時間か1曲を仕上げていくのに等しい。

もしベートーヴェンが今生きていたら、果たしてアコースティック楽器だけのオーケストラ楽曲で満足されたのか?
世の中には電子楽器、電子音でさらに自由に音が作れると知れば、これも当然使ったのではないかと想像しながら、現代ロックの楽聖常田大希 破壊と挑戦を興味深く観ました。

いやあ、この150トラックを混濁なく再生するのは、相当再生装置にも、こちらの耳にもかなり高度な要求ですね。
大昔の帯域が狭い、位相特性は悪い、解像度が低いユニット性能も、鳴く箱も悪かったモニタースピーカーではまったく作業にならない感じです。
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