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2020年11月28日15:57

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首相は本来、王氏に会うまでもなかった。

 下記は、2020.11.28 付の 産経抄 です。

                記

 抄子は約7カ月前、中国外交を老獪(ろうかい)だのしたたかだのと評価する風潮に疑問を呈したが、この際もっとはっきり言おう。中国は外交下手である。24、25両日に来日して菅義偉首相や茂木敏充外相らと会談した王毅(おう・き)国務委員兼外相の立ち居振る舞いを見て、改めてそう感じた。

 ▼王氏は25日の首相との会談後、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に、中国公船が頻繁に侵入している問題について記者団に聞かれると、笑いながら答えた。「その情勢の重要な原因は(日本の)偽装の漁船が繰り返し敏感な海域へ入っている。過去にはなかったことだ」。

 ▼首相から前向きな対応を強く求められた直後だというのに、中国の主権を侵すなと言わんばかりだった。前日の茂木氏との共同記者発表でも同様の減らず口をたたいたが、日本国民を怒らせるばかりで、中国側が望む習近平国家主席の国賓来日の実現や投資呼び込みには逆効果でしかない。

 ▼王氏が8〜9月に欧州5カ国を歴訪したときもそうだった。欧州との良好な関係をアピールし、米国を牽制(けんせい)する狙いがあったが、チェコ要人の台湾訪問を激しく非難したことで「脅しは不適切だ」(独外相)「欧州連合加盟国への脅しは認められない」(仏外務省報道官)と中国への反発と警戒心を招いた。

 ▼経済力と軍事力に自信を深めた中国の外交は、札束と恫喝(どうかつ)による力押し一辺倒に見える。そして独裁国の常として、下僚はトップの顔色ばかりうかがい、そのメンツをつぶさないようにと対外的に妥協せず、硬直化する。

 ▼そもそも、内政重視の内向きな国である中国では、外相の地位は高くない。実質的な外交トップは、王氏ではなく楊潔●(よう・けつち)政治局員である。首相は本来、王氏に会うまでもなかった。

●=簾の广を厂に、兼を虎に

 https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20201128/0002.html
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