戦場のピアニストを観て

第二次世界大戦中、ユダヤ人が大勢虐殺されたことは世界史で勉強した事でしょう。ユダヤ人を虐殺したと言えば、ヒットラー率いるナチスですが、最近の歴史研究者たちが、ポーランドの各地の村で、ポーランド人が、ユダヤ人を虐殺したということが判明した。

同じ村の隣人であったユダヤ人を納屋に押し込んで殺してしまったのです。それは、彼らのユダヤ人に対する誤解からであったようですが、実に痛ましい出来事です。戦後、虐殺に加わった人たちは、その事実を隠して、ある人は、良き父親として、ある人は良き夫として生きてこられたということです。

多くの人たちは、既に亡くなっておられましたが、当時、生きている方がやっと口を開いたのです。歴史の真実とは長い時間が経たないと解らないものです。悲しい人間の現実です。聖書の中のローマ人への手紙というところには、このように記されています。

義人はいない。ひとりもいない。
悟りのある人はいない。
神を求める人はいない。
すべての人が迷い出て、みな、ともに無益な者となった。
善を行なう人はいない。
ひとりもいない。
彼らの喉は、開いた墓であり、彼らはその舌で欺く。
彼らの唇の下には、マムシの毒があり、彼らの口は、呪いと苦さで満ちている。
彼らの足は血を流すのに速く、彼らの道には破壊と悲惨がある。
また、彼らは平和の道を知らない。
彼らの目の前には、神に対する恐れがない。

ローマ人への手紙３章１０〜１８節

人間の現実の姿であると聖書には鋭く記されています。これは、愛とは反対側の世界です。神さまは、そんな人に対して、皆が敵対し合うのではなく、愛し合うことを望んでおられます。今、世界ではワ○チン接種において希薄になっています。平穏な世界に戻る事を神に委ねるしか道がなくなりました。