今週もマスクなしでは生きていけない瘴気が漂う魔界都市への通勤を続けたよ。
昨日は367人の悪魔的なニュースが載ってる新聞を眺めながら昼飯を食ったら
その日の午後に出た速報では今日は463人だと。。
やれやれ、666のオーメンも近いな、こりゃ だったよ。
そういう中でも、ささやかな喜びはある。
今週のそれは「野郎ライン」のナゾが解けたことだった。
僕は毎朝、高崎線で東京駅に着くと、京浜東北線と山手線のホームに出て乗り換える。
どっちでも一緒だし、どっちもしょっちゅう来るので、ホームに佇む間はほんの一瞬だ。
なので、頭の中はぼやーっとしてるんだけど、その頭の中に女の人の声のアナウンスがちょくちょく流れ込んでくる。
プリーズ、、、スタンド、、、野郎ライン
野郎ラインってなんだ? 女性専用車両の向こうを張ったのか? そんな電車には乗りたくねえなあ
ぼやーっとした頭の中でそんなことを考えるんだけど、そこに来た電車に乗り込むまでの一瞬のことなので、すぐに忘れ去っていた。
しかし、今週月曜の朝は何故か頭が冴えていてね。横文字のアナウンスが聞き取れた。
それは野郎ラインではなくてイエローラインだった。
Please stand behind the yellow line.
女の人の声はそう言っていたんだよ。
イエローならイエローって発音してくれよ、まったく。
JRのアナウンスは英語じゃなくて米語にしてるんだと思うよ。
だって、正調クイーンズ・イングリッシュのサー4人の発音だと、野郎サブマリンなんていう聞き間違いはしないからね。
The Beatles - Yellow Submarine
https://www.youtube.com/watch?v=m2uTFF_3MaA
そういう日々の中で一番ほっとするのは昼食のひとときだ。
このところ混雑回避のための早出・早帰り、早朝に家を出てるので、自家製おにぎりはなし。 職場の近くのローソンで1個買ってきて、家から持参したバナナ1本と一緒に自分の席でいただくのが恒例になっている。
ローソンというコンビニは侮れないよ。
なんやかやと新機軸の商品を出してくるんでね。
しかし、この新作おにぎりはどうかと思った。
例えば仙台味と銘打って、具が牛タンのこれなんかは納得性がある。
それが九州味って、なんちゅうアバウトなネーミングだよ。
包みに???のラベルを貼ってるので、ローソンはあえてアバウトにしたんだろうけど。
皆さんは九州味とかけてなんと解く?
ローソンの答えは。。
明太子だった。
しかし、僕の乏しい九州地方に関する知識では
明太は博多ではないのか。
九州の味ちゅうたら、おはん、芋か揚げに決まっとりもそうが
薩摩を愛するバロン吉元がこのおのぎりを見たら、斬り込みしかねんばい。
万吉一家28人衆にも「九州の菊村」という異名を持つ大御所がいたけど。
それはお歳暮の季節になると、九州中の番長が贈り物を抱えて薩摩の菊村大助どんのところに参集するからなのだ。
このように「九州の菊村」にはきちんとした根拠があるけれど、一般的には九州味おにぎりのようにアバウトに過ぎるとそのネーミングはなにも表わさないことが多い。
関西人や関西弁、然りだ。
僕は兵庫県宝塚市の独身寮に住まいながら大阪は心斎橋の職場に通ったり、京都の御所の近くに単身赴任した経験があるので。
大阪、神戸、京都人の間にはまったく同郷意識はなく、むしろやけに強い敵愾心がある、したがって関西人などという者は存在しないことを知っている。
同じくかつてその大阪で、東の食文化をなめたようなアバウト極まりない呼称に遭遇したことがある。
関東煮。 「煮」と書いて「だき」と読む。
僕はそれまでの22年間を箱根の関の東側で過ごしてきた者だったので、社会人になって大阪に赴任したときはカルチャーショックの連続だった。
うわっ、ほんとにみんな、大阪弁を喋ってるぞ、マンガみたいだ。
そんなにせこく地下鉄車両の中を移動するなよ。 だいたい何だ、この「指詰め注意」っていうステッカーは。 ここはやーさんの集まりなのか?
そういう中で「関東煮」というのぼりがへんぽんと翻っているのを見て、なんだ、これは?と思い。。
その正体が「おでん」であることを知ったときはへなへなと腰が砕ける思いだった。
しかも、お品書きの中には当時は東では珍しかった牛すじがあるだけでなく
「おばけ」もあった。 おばけってなんだ? だったよ。
こうしていると、かつてアップした日記にいただいたコメントの数々を思い出す。
僕はその日記に地名とは関係ない料理をネタとして並べた。
横浜の老舗ホテルのシェフが考案したナポリタン、佐賀の人が郷土起こしに開発したシシリアンライスなどなど。。
しかし、僕のあげたナゾ郷土料理の多くは一応はピンポイントの地名や都市名を冠にしていた。
その日記に世田谷地区に造詣の深いマイミクさんが当地には「アメリカンライス」を売りにしている店があるというコメントをくれた。
アメリカンライス。。なんちゅうアバウトさ。
しかし、その店は兵藤まこの実家であるとのコメントも添えてあったので、僕はそれならアメリカンライスなるものは美味しいに違いないとすぐに宗主替えした。
そのマイミクさんは昭和のアイドルにも造詣があるにもかかわらず、自分はよく知らない人物であるとしていたので、アイドル時代はマイナーな存在だったのであろうが
兵藤まこはアニメの声優界では知られた存在なのだ。
例えば押井守師のこの作品でも、上から10番目くらいにキャスティングされている。
それに全国各地の喫茶店も似たようなことをしている。
アメリカンコーヒーっていうのがあるじゃない。
僕はごく最近まで、メリケンの人は薄味のコーヒーを好むのだろうと思い込んでいたんだけど。アメリカンというのは本場にはそんなコーヒーは存在しない和製英語なんだって。
ナゾ郷土料理日記には別のマイミクさんもコメントを寄せてくれた。
長崎には「トルコライス」というトルコには関係ない料理が存在するという。
これまた、なんちゅうかほんちゅうかのネーミング。
さらに今チェックしてみたら、池袋にはインディアンライスとオリエンタルライスを売りにする洋食屋さんがあるそうだ。
インディアンってのはインド人なのか?北米先住民族なのか?せめてどっちなのかだけでもはっきりしてくれよのレベルだと思う。
ちなみに大阪のソウルフードとも言われているインデアンカレー(ディでなくてデ)はインドのことを指している。
そういうことでは、巷でよく見かける地中海料理という看板もわかったようでわからないアバウト言葉だと思ったが
チェックしてみたら、地中海食というものが厳然として存在しているそうだ。
2013年、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は地中海食について、フランス、モロッコ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、キプロス、クロアチアの各国の無形文化遺産として登録した。 Wikiより
このように地中海沿岸というのは、国は分かれていても文化を同じくするエリアのようだけど。
さすがにヨーロッパでひとくくりにするのは無理があるように思う。
コロナという未曾有の危機への対応策のEU債を見ればわかる。
あれの合意にこぎつけるまでには、工業中心の北と観光中心の南の利害の対立を解きほぐすための関係者の並々ならぬ努力があったようだ。
政治というのは白か黒ではすまない現実的な妥協点に落とすのが大事だからね。
EU連合はぎりぎりのところで土俵を割らなかったといえよう。
ほかの大国の人らもちっとは参考にしてもらいたいと思う今日この頃だ。
ただし、文化的なものになるとねえ。
ヨーロッパというタイトルはアバウトに過ぎると思う。
もちろんこの名曲だ。
これがヒットした時、「哀愁のヨーロッパ」ってなんだ?まったくわからんぞと思ったけど、それは邦題のせいではなくて、カルロス・サンタナのオリジナルのせいだった。
哀愁のヨーロッパ/サンタナ Europa/Santana
https://www.youtube.com/watch?v=EA46jZD6ZM0
これも、邦題のつけようがないアバウト地名のタイトルだと思う。
好きな曲なんだけどね。
Toto - Africa (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=FTQbiNvZqaY
それらに比べると、これなんかはなんとなくあの国の雰囲気が出てると思う。
「卒業」や「真夜中のカーボーイ」
バスは自由への旅立ちの象徴として出てくることが多いこともありでね。
America【訳詞付】- サイモン&ガーファンクル
https://www.youtube.com/watch?v=oFKtJAAjMug
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