この日記でも何度書いたか分からないが、西高東低の象徴たるＧ�気里劼箸弔�東京優駿（日本ダービー）である。仮にも「東京」と付いているにもかかわらず、平成が始まった８９年から昨年までの３１年間で関東馬が勝ったのはウイナーズサークル（８９）、アイネスフウジン（９０）、サニーブライアン（９７）、ロジユニヴァース（０９）、ドゥラメンテ（１５）、レイデオロ（１７）の６頭だけである。
今年も１番人気は関西馬のコントレイルで、単勝１.４倍となっている。この日記に「オッズが１.５倍を割らないのはちょっとファンが何かを心配している」と書こうと思っていたところで、人気が上がった形である。ただ、皐月賞の勝ち方を見ると、シンボリルドルフやナリタブライアンのような絶対感を感じることができないのも事実で、それが単勝オッズに微妙に出ているとは思われる。
馬体重を見ると、サリオスは５２８キロでデビュー以来一番絞ってきた。これまでの陣営のコメントを見ていても、大一番に向けて仕上げてきたことが伝わっているので、まさに現時点での究極の姿と信じることができそうだ。サリオスを管理する堀調教師はマスコミ対応が良くなく、ＪＲＡから叱責を受けたこともある。それがコントレイルの矢作調教師と対照的だったため、同じような２歳時の成績でありながら、サリオスは最優秀２歳牡馬を逃してしまったとされている。その鬱憤を晴らすのがこのダービーであるなら、こんな痛快なことはない。
コントレイルで気になるのは、勝っていても着差がどんどん小さくなっていること。かつて、ミホノブルボンとライスシャワーでそんなことを感じて、その結果が菊花賞での３冠阻止だったことがあった。
あと１時間後、サリオスがダービー馬となる瞬間をこの目に焼き付けたいものだが、はてさてどんな結果になっているだろうか。半馬身差ならまだチャンスはあると思うところだ。
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