Corona

欧州コロナ危機・ミュンヘン籠城記　72
４月６日・月曜日
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憂鬱な週の幕開け。コロナ危機は残念ながらまだ初期段階にある。

ドイツでは罰則なしの自粛要請では不十分だった。首相がテレビ演説で訴えても、若者たちは屋外のカフェで日光を浴びながらビールやお茶を飲んでいた。

このためまずバイエルン州政府が、ついで連邦政府が罰金最高２万５０００ユーロ（３００万円）の外出・接触制限令を出し、経済・社会をロックダウンした。

警察のパトカーが頻繁に町や公園を巡回している。

ロックダウンは、毎日経済に多額の損害を与えている。

それでもドイツ政府は、感染者の増加速度にブレーキをかけるには、この手段しかないと判断して、ロックダウンに踏み切った。

繰り返すが、ドイツでは「自粛要請」ではない。その理由は、パンデミックが第二次世界大戦後、最大の危機だからだ。

ドイツの医学界は、このパンデミックが２年間続くと考えている。

経済界は、「このままでは実体経済が深刻な傷を負う。早く出口戦略を示してくれ」と政府に要求している。

しかしメルケル首相は、「今は生命を守ることが先決だ」として、まず４月１９日までは現在の状態を変えない方針だ。

４月１９日までに、ロックダウンを緩和するか、継続するかを決める。