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2020年03月05日00:17

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水曜は……

 水曜の定時日は、定時で会社上がって、TOHOシネマズ海老名で、
 「劇場版SHIROBAKO」。
 これは、アニメーション制作現場を舞台にしたTVアニメシリーズの劇場版。監督は、「ガールズ&パンツァー」シリーズの水島努。

 いつか一緒に作品を作ろうと誓いを立てた上山高校アニメーション同好会のあおい、絵麻、しずか、美沙、みどりの5人は、卒業後、アニメ業界に就職。制作・声優・脚本・作画・CGと、それぞれのポジションでアニメ制作に携わってきた。
 武蔵野アニメーション制作のTVシリーズアニメ「第三飛行少女隊」でその夢に近づくことができたあおいだが、それから4年、あおいを取り巻く環境は大きく変わっていた。
 新作シリーズの頓挫で、社長がその責を負って辞任、スタッフを放出し、制作規模は縮小。あの「第三飛行少女隊」の続編は、制作の主導権を失って成人向けアニメへと様変わりしていた。
 そんなあおいの元に、オリジナル劇場版アニメ制作の企画が持ち込まれて……

 TVシリーズは未見。
 ただ、もの作りの映画は面白い。それが映画を作るのであれば尚更で、あの「カメラを止めるな!」を始め、映画作りの映画には傑作が多い。映画ファンはその製作過程にも興味があるし、それを作るのは映画作りのプロ、裏の裏まで知っていて作るのだから面白くない訳がない。これはアニメだけれど、だからこそ、そのアニメ製作過程を描く本作はやはり期待通りの面白さだった。
 また、はらは、会社での仕事があおいの職務である制作進行に近く、その業務や苦労などが実感として判ってしまうだけに尚更――進捗管理に仕事の割り振り、推進会議に契約関係……
 自分的には、イメージシーンを削って、むしろリアルな苦悩や決断、交渉などを見せて欲しかったようにも思うが、そこは若年層も観るアニメ作品で、エンターテイメントとしてのバランスとしても難しい所か……

 クライマックスは、劇中で製作しているアニメ映画を、アップ7日前にクライマックスシーンを撮り直す、と言う展開。これには実例が幾つもある――有名なのは「魔女の宅急便」で、おばあさんの家で話を終わらせられず、飛行船のシーンが製作終盤で追加されてスタッフを愕然とさせた――と言う。
 惜しいのは、劇中の台詞じゃないが、「もうちょっと観たかった」と言う事。観たかったのは、クライマックスを作り直す、あおいたちスタッフの奮闘ぶりだったんだけどなぁ……
 
 でもまぁ、日本のアニメには珍しい、会社組織の中での仕事を描くこの作品、観終わった後で、素直に「仕事、がんばろう」と思えるものとなっていた。
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