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2020年02月28日00:05

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人間の裏側の顔

昨夜はイオンシネマ板橋で「影裏」を観てきました。

監督:大友啓史

配役(役名):綾野剛(今野秋一)、松田龍平(日浅典博)、筒井真理子(西山)、中村倫也(副島和哉)、國村隼(日浅征吾)、安田顕(日浅馨)他。

主人公の今野は医療用薬品会社に勤務していて、岩手の支店に転勤になり営業マンをしています。
仕事が終わり、車で帰宅する途中、物流課の女性社員西山が道に飛び出して日浅をファーストフード店に誘い、以前に勤務していた日浅のことを聞かれます。

話は1年半前に遡り、転勤してきたばかりの今野に同い年で物流課に勤務する日浅が声をかけ、それ以来今野の部屋で酒を飲んだり川釣りに行ったり映画を見たり友人として中を深めてゆきます。
ところが日浅は突然会社を辞め、しばらくして突然今野の部屋を訪ねてきます。
日浅は互助会の会社の営業マンとなっていました。
そして、ノルマ達成まであと1人という事情を話し、今野に入会を薦め、今野は互助会の会員になります。
ある夜、互助会の会員である井上の土地の近くにある河原での夜釣りに誘われた今野は道具一式を持って釣りに行き、釣った魚をアテに酒を進められますが、翌日出勤予定だった今野は酒を断ると、日浅は「人間の”裏の顔”の影の一番濃いところを見るものだ」と言う台詞を吐くと、2人の間に微妙な空気が流れます。

場面は変わって、今野が岩手に来る前に別れた副島から出張で盛岡に来ているという連絡を受け、今野は久しぶりに副島に会います。
副島はLGBTで女性の出で立ちをしていて、それが今野の”裏の顔”でした。
その後、東日本大震災が発生し、場面は今野と西山の会話に戻ります。

西山は日浅に互助会入会を頼まれ、家族の分も入らされた上、金も化していましたが、震災後日浅は行方不明となり、親戚の面倒を見ることになった西山は困っていたのでした。
震災のあった日、日浅は釜石に営業に行っていてその後の消息が分からなくなっていました。

今野は日浅の父征吾に会いますが、日浅は父親に嘘をついて生活費を捻出させいてた上に学歴詐称の詐欺で卒業証書を偽造させた男から征吾は脅されて日浅と親子の縁を切っていたのでした。
また、兄の馨にも会いますが、兄にも嘘をついていて、判かったのは幼いころに母親を亡くしていたことだけでした。

虚しく帰宅した今野は郵便受けに入っていた日浅の会社からのコース変更案内を見て、日浅が生きているのではないかという思いに駆られ、かつて2人で行った穴場の川に行きます。
そして、日浅の幻影を見て立ち尽くす今野の背後に現れたのは、もう1人の恋人の清人でした。

主人公が転勤先で出会った男から人間の裏側を諭され、その裏側を見ることになった主人公もまた秘めた裏の顔を持っていたという話でした。
原作は芥川賞受賞作品だそうです。

公式サイトURL
https://eiri-movie.com
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