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2020年02月07日18:34

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丸太と731部隊と「悪魔の飽食」の作者の言葉(追記

集英社『僕のヒーローアカデミア』キャラ名について謝罪「十全な検討を行うべきでした」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=5964626

 ご存じの通り、戦争中。731部隊が捕虜の生体実験を行った際、捕虜を「丸太」と呼称した。この件、作者に歴史修正の意図はなく、たまたま偶然ではあったとは思う。偶然ではあるが、配慮は足りなかったね。
 だから、この謝罪には問題ないというか、まあ、順当な線だと思うが、これを利用して、またまたデマが横行している。
 80年代に、731部隊を扱ってベストセラーとなった「悪魔の飽食」という小説がある(50代以上の人なら、タイトルくらいは知ってるよね?)その作者である森村誠一氏が、創作と認め謝罪したというものだ。

 もちろん、大嘘。
https://morimuraseiichi.com/?p=20052 回想〜悪魔の飽食〜卑怯な匿名

これは、作者の森村誠一先生自身の言葉である。

>凄まじい抗議、攻撃、バッシングの渦の中で、私はすでに第三部を書き始めていた。「森村誠一暗殺計画」を企画した右傾メディアもあった。バッシングに怖じ気づいて引き下がるようであれば、初めから筆を染めないほうがマシである。
凄まじい抗議、攻撃、バッシングの渦の中で、私はすでに第三部を書き始めていた。「森村誠一暗殺計画」を企画した右傾メディアもあった。バッシングに怖じ気づいて引き下がるようであれば、初めから筆を染めないほうがマシである。
>「ここで引き下がっては、日本の民主主義は一歩退くことになる」と角川書店の社長が助け舟を出してくれた。こうして『悪魔の飽食』は書きつづけられ、第三部、最終巻が完成した。

 脅しに屈せず書き続けた森村誠一先生の作家魂もだし、角川社長の言葉も、「当時の出版会はまだ骨があったな」と感銘を受ける。

 出版社だって商売だから、社員に給料も出さないとアカンし、作家やカメラマン等にも稿料を払わないとあかん。霞食っては生きてはいけない。しかし、単なる経済活動だけではなく、メディアの矜持みたいなものは、失ってはいかんのじゃないだろうか?

 ちなみに、森村誠一先生、安保法制反対の国会前のデモの時、演説されていたのを聞きました。


(追記)
 この日記、書いたきっかけは、実際、この森村誠一先生謝罪デマにころっと引っかかてる人がいたから。
https://mixi.jp/home.pl#!/diary/6904362/1974588779 
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