mixiユーザー(id:232213)

2020年01月24日20:50

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幻想曲

少し元気が出て来たのでマイミク間で話題の「幻想曲」について。私も昨秋「幻想曲」をテーマと
したアルバムを買った。決め手になったのは又しても

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)作曲
幻想曲ト短調Op.77
Pf:小菅優

ベートーヴェンの幻想曲は管見の限り知名度は高くなく、ゆえに演奏機会も多くない。ところが
本曲、1808年12月22日に行われた有名なコンサートで弾かれた、と言われる。そのコンサート
では「田園」と「運命」が初演されたのである。実は、その時ピアノ協奏曲第4番が
ベートーヴェンの弾き振りで演奏されたのであるが、今ならばソリストアンコールの所、
ベートーヴェンの即興演奏が行われたのである。その即興演奏が実は本曲に纏められた、と
言われているのである。
小菅さんはベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会を催し、ピアノソナタ全集を出した
ピアニストなので本曲の録音があるのは驚きではないが初めて聴くと本曲は驚く。
音の下降から唐突に始まるが旋律は確かにト短調。実はピアノ協奏曲第4番はト長調、そして
「運命」、この演奏会で演奏された合唱幻想曲もハ短調と周囲のプログラム曲とも整合性が
取れている。
きちんとした形式のある作品ではない。だから幻想曲なのだが聴けば聴く程、様々な要素が
詰まっており、難しい。音の上下動があるかと思えば歌心ありアルペジオあり。超絶技巧と
カンタービレが同居した、この完成度は小菅さんならでは。
2006年にドイツで収録され2007年に出た"Fantasie"というアルバム。様々な作曲家の幻想曲を
収録した小菅さんのレパートリーの広さをも伺える一枚。
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