mixiユーザー(id:7640532)

2020年01月22日22:55

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第4832話  馬ノ背の運用

どうも、ともんじょです。

高校生が主人公の小説を買うことに抵抗感を持つようになってしまいました。
いい年したおっさんが高校生の青春モノを読んで喜んでいる様に少なからずみっともなさを感じているようです。
そのくせに、大学生が主人公の「四畳半神話体系」のアニメをアマゾンで全話見てキャッキャいっている、この差はなんだ?
高校が舞台でそれに加えてラノベであれば最近のボクは本を手に取っていただろうか?
答えはノーでしょうね。
間違いなく対象年齢ではないから。
ラノベは読みますよ。
「ニンジャスレイヤー」も「吸血鬼ハンターD」もライトノベルにカテゴライズされるから。
去年もニンジャスレイヤーは買ったし楽しかったし大好きです。
けどさ、高校が舞台のラノベはダメだろうって勝手に決め付けてしまっていました。
そりゃあ、かわいい女の子が出てきてドタバタの騒動が起きる、そもそもそれにボクがついていけるのかどうか疑わしかった。
しかし、背中を押してくれる人が現れました。
そう「筒井康隆」さんです。
去年の年末から正月にかけて筒井作品をいくつか読んでいて、
この間読んだ本で「涼宮ハルヒシリーズ」をSFとしてよくできているって評価をしていて、
しかも筒井さんはそれに感化されてラノベを出版したんです。
ただね、筒井さんのラノベも読んでみたいけど、どこにも置いていない。
SF小説の大御所の筒井さんが誉めているのなら、今読むモノに迷っているボクは乗っからない手はないなって思い、スニーカー文庫の方ではなく角川文庫の文芸表紙版を購入。
さっそく読んでみました。
シリーズ第1作「涼宮ハルヒの憂鬱」です。
高校1年の男子学生「キョン」の独白で話は進みます。
1年の自己紹介で突然、宇宙人・超能力者は私のところに来なさいと大見得を切った美少女「涼宮ハルヒ」。
キョンは大胆不敵なハルヒに付き合わされて宇宙人や超能力者を集めるための部活「SOS団」を結成することに。
SOS団にはキョンと同じように、ハルヒに巻き込まれた同級生の「長門有希」と1年先輩の「朝比奈みくる」そして転校生の「古泉」が加わります。
そこから学校を巻きこむ珍騒動が始まります。
前半のSOS団結成までの道のりが描かれて、後半はある事件が起きます。
このギャップがすごいこと。
正直ね前半のハルヒのグイグイ行く行動には引く部分があってあんまり共感も応援もできません、鼻につく感じですかね。
ところが、SOS団が結成されて朝比奈さんや長門のキャラがわかり始めると、物語は急展開を迎えて、この話ってこんなだったんと思わず感心してしまいました。
ええ、がっつりSF小説でしたね。
何を隠そうこの文芸版の解説は筒井さんが書いているのです。
話の正体が見え始めた途端にこの物語は好きになってしまいました。
ただの美少女がキャッキャやっているわけでなくそれにも裏があるってことになるんですかね。
毛嫌いしちゃいけないってことなのかな。
ただね、スニーカー版のかわいい挿絵と表紙だったらおもしろさは目減りしていたかもしれないな。
一切、挿絵もないし表紙もハルヒの顔も出てこないので、自由に想像ができる。
ええ、みくるちゃんはボクの頭の中では相当かわいくできあがってますぜ。
アニメでみくるちゃんをネットで見かけたけど、やはり萌え系は苦手なのです。
これからシリーズが始まるのですが、とにかく4作目の「涼宮ハルヒの消失」が傑作なのだそうで、そこまで読み進めてみようかな。
三十後半になってラノベを買い集めることを決断するとは。
もっと早くに気が付いていればね。
がっつりSFでよかった。
けどね、世の中的にはこの物言いまわしは言い訳がましく聞こえてしまうのだろう。
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