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2020年01月17日18:42

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厚底シューズ・・・

 先日行われた箱根駅伝は、ご承知の通り青山学院大学が、
 10時間45分23秒の新記録で優勝しました。
 青山学院大学は、往路も復路も新記録でした。
 青山学院大学の選手だけではまりませんでしたが、
 全部で10区間の内、7区間で新記録が出ました。
 良いコンディションだった事も間違いありませんが、
 選手の約8割の選手が、
 ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」を履いていた事が注目されていました。

 昨日のデイリースポーツに、
 イギリスの「テレグラフ」、「タイムズ」、「デイリーメール」など各紙は、
 この「ヴェイパーフライ」が、国際陸連によって禁止となる可能性が高いと
 一斉に報じたとの記事がありました。
 国際陸連は昨秋から調査チームを立ち上げていて、
 今月末にも調査結果が発表されるとの事です。

 「ヴェイパーフライ」シリーズは、軽さとクッション性の両立のため、
 ミッドソールに航空宇宙産業で使う特殊素材に由来するフォーム(ズームX)を採用、
 「推進力」をつけるため、特殊素材の間に反発力のあるスプーン状の
 カーボンプレートを挟み込むなどの技術が詰め込まれているとの事です。

 このシューズを履いて、昨年10月のロンドンマラソンでは
 ケニアのコスゲイが2時間14分4秒の女子マラソン世界記録をマークしていますし、
 また男子の世界記録保持者のやはりケニアのキプチョゲも昨年、
 2時間切りを目指す非公式レースでナイキ社の最新シューズを履き、
 人類で初めて2時間を切る1時間59分40秒(非公認記録)をマークしています。

 国際陸連の規則では
 「競技に使用されるシューズはすべてのランナーが合理的に利用可能でなければならず、
  不公平なサポートや利点を提供するものであってはいけない」とあり、
 これに抵触するかが焦点となっているとの事です。

 この問題、北京オリンピック前に登場した、
 イギリスのスピード社の高速水着、レーザー・レーサーの騒動に似ています。
 やはり世界記録が連発していて、
 高速水着は北京オリンピックでは各国の選手が使用し、
 その後2010年に使用が禁止となりました。
 レーザー・レーサー時代に作られた世界記録は
 当面破られないだろうとも言われていましたが、
 2012年のロンドンでも相次ぐ世界記録が出ました。
 これは、1度押し上げられた世界記録は選手を鼓舞し、
 競泳技術の進化に繋がった事が最も大きな要因と言われています。

 スポーツの世界では、これまでも靴やユニフォームなどに技術開発が行われて来ました。
 例えば、ラグビーでは昔はよくパンツが破れて、
 他の選手が円陣を組んでその中で穿き替えましたが、最近は見掛けません。
 素材が良くなっているのでしょうね。
 技術開発と公平性の問題なのでしょうが、
 今回の厚底シューズの問題、どのような結論になるのでしょうか?


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