ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=8125552&id=4852290
以下はFacebookに書いた書評。
今年7月に発刊された「ユニバース2.0」を読みました。副題には「実験室で宇宙を創造する」とありトンデモ本かと思わせますがそうではありません。
原題は A BIG BANG IN A LITTLE ROOM: The Quest to Create New Universe です。
著者のメラリは宇宙論の博士号を持つジャーナリストです。ポスドクの不安定な地位を嫌って研究者にはならなかったのです。
世界で活躍する宇宙論の最先端研究者にインタビューし、宇宙を創造する研究がどのような状況にあるのかをまとめた本です。彼らが何を考えてどのようなことをしているのかが分かり易く書かれています。
インフレーション理論にもいくつかあり、インフレーション理論が作られた経緯、ブラックホール、ひも理論など最先端宇宙論での話題は多く、ダークマターとダークエネルギーーの謎はまだまだ解けないようです。
LHCでの大出力衝突実験がブラックホールを作るかも知れないとして実験阻止の訴訟まで起こされたことも納得できます。
第一章には相対論の説明もあり、「アインシュタインの生涯最高の発見」についても分かり易く説明し、「重力と加速度は等価なのである」と明確に述べています。
「重力は力でなく加速度である」ことはニュートン力学においても正しておくべき認識だと思います。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~pasad…/blog1gravity/kieteiru.htm
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