9日の午前5時頃、東京湾を北上して千葉市付近に上陸した台風15号ですが、
千葉市付近に上陸するときの勢力は
中心気圧960hPa・最大風速40m/sの「強い」勢力でしたが、
関東上陸時の勢力では過去最強クラスとなるとの事です。
強い勢力でしたが、暴風域は90kmと狭く、いわゆる豆台風でした。
そのため、台風が来るまでは穏やかで、本当に台風が来るのかとの感もありましたが、
結果として首都圏では記録的な暴風が吹きました。
千葉市では、最大瞬間風速57.5m/秒で、
島嶼部を除いて関東地方では観測史上1位の記録となるとの事です。
台風が過ぎた後、千葉県を中心に大きな停電が起こりました。
それほど時間が掛からずに復旧すると思ったのですが、
4日経過した現在でも、187,100軒で停電しています。
停電によって、水道にも影響が出ていて、
今朝の段階で、27,400世帯が断水しているとの事です。
その他、生活や産業のあらゆる分野に影響が出ていて、
改めて、電気が現代社会に不可欠なものであると感じています。
停電に見舞われた地域の方々は大変だろうと思います。
特に、今日は涼しくなりましたが、一昨日までは厳しい暑さでしたから、
体調を崩された方も多かったと思い、お気の毒だと思っております。
停電が長引いている原因は、倒木の影響との事です。
千葉県は、東京から千葉市辺りまでは、人家が続いて都会の感じがしますが、
その東部や南部は、まだ農村地域であると思っています。
自然が残っている地域で、樹木も多いのでしょう。
倒木を撤去するのは人力による以外なさそうです。
東京電力は11,000人の体制で復旧に当たっているとの事ですが、
中々進まないですね。
また、横浜市金沢区の工場が集まる福浦地区では、
高波が襲ったため、護岸が崩壊し、大量の海水が流れ込んだため、
工場の建物に大きな被害が出ています。
護岸が崩壊するというのも想定外の事だったと思います。
昨年9月の台風21号は、関西地方に大きな被害をもたらしました。
特に関西空港が浸水し、併せて陸橋にタンカーが衝突するとの事故もあり、
考えてもみない被害が生じるものだと思いましたが、
今回も思わぬ被害だったような気がします。
災害は、常に思わぬ所で被害をもたらすものなのかも知れません。
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