mixiユーザー(id:7269003)

2019年06月22日09:27

31 view

6/20 ネルソンス/BPh、トリフォノフ タコ11他

一足早い今シーズン最終コンサート。2シーズン目もあっという間に過ぎる。こんな状況をあと一シーズンしか享受できないなんて悲し過ぎる(って、一シーズン丸ごと居られる保証は全く無いんだが)。
前半のスクリャービンのピアノ協奏曲は豚に真珠。ラフマニノフのようなオケにショパンのようなソロパートですね、という小学生のような感想から先に行かず。トリフォノフは独自のはっとするような綺麗な響きを随所で奏でてたが、それにもかかわらず。

で、1905年。シーズンを締めくくるには相応しい大作、ただ演奏はなんといっていいんだか。
質はものすごく高い。金管のソロパートに苦しいミスがあちこちで出ていたが、全体的には極めて高水準のアンサンブル。それをここまで徹底的にコントロールできるとは。緻密な設計図を寸分違わず施工業者に具現化させる超強力ゼネコン(?)

一方で、ここまで肩の力が抜けたショスタコ演奏も珍しい。汗をかかず、ましてや作曲家の屈折した想念云々は綺麗に捨象し、これは一流作品なんだろ、一流作品なんだから必要なことは全て楽譜に書いてるよな、演歌調のコブシなんて不要だよな、と言われてるかのよう。スクロヴァチェフスキのような緻密な設計図だが彼のように汗はかかず、ギーレンのように純音楽的ー純スコア的だが彼のようにマッチョではなく、ヤンソンスのようにオケを豊かに鳴らすが彼のように響き、合奏の力で乗り切るわけではなく。ただ、繰り返すが極めて水準の高い演奏ではあった。

11 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年06月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30