広井祖母はシンデレラの絵本を読み続けた
広井祖母『シンデレラは驚きながらも魔法のおばあさんにお礼を言いました。
そしておばあさんは12時には魔法がとけるからそれまでに帰ってくるのよと話しました。
シンデレラはわかりましたと言いお城へ向かいました。お城ではパーティーが盛り上がってました。シンデレラのお姉さんたちも王子さまの花嫁になるために一生懸命でした』
優十『シンデレラ、どうなるの』
広井祖母『そこへシンデレラがやってきてました。王子さまは美しいシンデレラにダンスをお願いしました。
そしてパーティーに来てる人々はどこのお姫さまかしらと話ながら、美しいシンデレラを見つめていました。
『綺麗で品があるわね』
『見たこともないような素敵なドレスね』
口々にそんな話をしていた。
継母もお姉さんたちも美しいシンデレラに目を奪われましたが、シンデレラだということに気付きませんでした。
王子との楽しい時間を過ごしていたらあっという間に夜中の12時になり、急いで帰ることになりました。
王子はせめて名前教えてほしいと追いかけました。あわてたシンデレラは階段のところでガラスの靴が片方脱げてしまい。そのまま馬車に向かいました。
それから魔法がとけてしまい、シンデレラは走って帰りました』
心『シンデレラ、大丈夫かな』
広井祖母『お城では王子さまはシンデレラのことがあきらめ切れず、探すことにしました。
このガラスの靴にぴったり合う女性をお妃にすると家来に言いました。
家来はさっそく、国じゅうの女性にガラスの靴を履かせ探しました。
そして、ついにシンデレラの家にもやって来ました』
優十と心はハラハラドキドキしてます
広井祖母『家来たちはシンデレラのお姉さんたちにガラスの靴を履くように言いました。
お姉さんたちは頑張ってガラスの靴を履いたけけど、お姉さんの足には合いませんでした。
家来は他に娘はいないかと聞くとそこへシンデレラが現れました。
継母とお姉さんはシンデレラに履かせたくないから、ガラスの靴を割りました。
シンデレラは持っていたもう片方のガラスの靴を出して履きました。
すると、ガラスの靴はぴったりでした。
みんなはあのパーティーに来ていた美しいお姫さまがシンデレラだとわかりました。
家来はシンデレラを王子のお妃にするためにお城へ連れて帰ることにしました。
継母やお姉さんはこれまでシンデレラをいじめていたことを後悔しました。
こうしてシンデレラは王子さまと結婚して末永く幸せに暮らしました。めでたし、めでたし』
心『よかった
シンデレラ幸せになって』
広井祖母『心も優十も良いことをすれば良いことが帰ってくるし、悪いことをすれば悪いことが帰ってくるねんで。人は大事にしないとね
』
心『こころ、シンデレラになる
』
優十『シンデレラはいじめられるんだぞ』
心『だって、綺麗で優しくて。最後は幸せになれるもん』
広井祖母『二人とも心の綺麗な子になろうね
』
良い教訓です
それから、数日後
優十と心がぐっすり眠ってる深夜に広井パパと広井ママがリビングで広井祖母にあることを打ち明けた。
広井祖母『借金
どうゆうこと』
広井パパ『田上郎兄さんの連帯保証人になって。それで』
広井祖母の長男で広井パパの兄・広井田上郎(たがみろう)の話をした。
田上郎は妻・広井名嘉子(ひろいなかこ)と事業をやっていた。
ところが田上郎・名嘉子夫妻の昔のバイト仲間の河合という男の陰謀で破産に追い込まれた。
田上郎・名嘉子夫妻はまわりの評判は悪く、河合との間にトラブルがあった。
河合は田上郎・名嘉子夫妻に復讐したというわけだ。
広井祖母『田上郎にも困った子だけど、真也(しんや)も連帯保証人になるなんて
いくら実の兄弟だからって』
広井パパ『田上郎兄さんも名嘉子姉さんも居なくなるなんて。俺はどうすればいいんや
』
緊迫なムードが続いた(゚Д゚ ||)
広井パパ『俺、自殺しようかな』
その言葉に広井ママと広井祖母はあぜんとした。
広井ママ『あなた、何バカなこと言ってるねん
』
広井祖母『残された家族はどうなるの
』
広井祖母は怒鳴った。
広井家の幸せはシンデレラのガラスの靴のように崩れ砕けていった
広井パパ、広井ママ、広井祖母は借金に悩みながらも決してそれを顔に出さず今まで通りに過ごしていた。
もちろん、優十と心のためでもあった🥗
広井ママ『心、誕生日プレゼント何が欲しい
』
心『うーんとね
熊さんのぬいぐるみ』
広井ママ『わかったわ。誕生日に買ってあげる』
心『うん
』
無邪気な心の笑顔に広井パパも広井ママも気持ちを痛めた。
話はまだまだ続きます
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