NHK Eテレで放送されている「フランケンシュタインの誘惑 E+」の
#2「原爆誕生 科学者たちの罪と罰」
を見ました。
天才であり、優れたリーダーシップを発揮するオッペンハイマーを中心としたプロジェクトチームが原爆を開発していくストーリーです。
オッペンハイマーはまさに天才的な科学者であり、困難なプロジェクトを成功に導く希有なリーダーであったようです。
原爆の開発を行うロスアラモス研究所では、エンリコ・フェルミやフォン・ノイマンなどの物理学や数学のスーパースターを集め、多くの若手研究者が憧れる研究所を作り上げました。
軍の介入をできるだけ排除し、自由に議論できる環境だったようです。
そこでの研究開発生活は、多くの研究者にとって理想的な毎日だったのでしょう。
最初、ドイツとの原爆開発競争に負けないことがアメリカでの原爆開発の動機でした。
しかし、ドイツが原爆開発をしていないことが分かってもロスアラモス研究所での研究は続きました。
日本へ原爆投下するべきかどうかについても、科学者は「原爆投下」を支持しました。
軍と対立することを避けたようです。
戦争が起こってしまえば、誰も原爆開発を止めることが出来ませんでした。
戦争とはそう言うものなのでしょう。
科学者の社会的な責任は大切です。
ノーベル物理学賞を受けた朝永振一郎もそう発言しています。
しかし、現実には政治や軍の意向には逆らうことができなかったようです。
その意味で、軍を政治が管理するように、科学を政治が管理する必要はあるのだと思います。
暴走がはじまった際には、科学者は自分で暴走を止めることができないのですから。
国民には、それほどに信頼できる政治家を選ぶ責任があるのですね。
番組では科学者の活動について放送していましたが、その時に軍は何を考えていたのかは大変に気になりました。
そして、
原爆を投下しなければ、その時の日本政府・軍は本当に降伏しなかったのでしょうか。
日本国民に多くの被害が出ても、戦争は続いたのでしょうか。
まさき
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