mixiユーザー(id:5956264)
2019年04月06日11:13
572 view
山登りはじめました＃221「三浦アルプスに行ってきた2nd」
 |
 |
 |
■山行概要
◆【三浦半島】
乳頭山(202m)⇒畠山(205m)
◆2019/3/30(土)、曇り、気力ゲージ/満タン⇒ゼロに、全備重量11.2kg
◆所要時間5:50(コースタイム4:00)、累積標高差約400m、歩行距離11.7km
◆9:26/京急「新逗子」駅(標高6m)着⇒9:40/新逗子駅発⇒10:20/森戸林道入口
ゲート(ウェアリング調整の為ここで10:30まで小休止)⇒11:00/二子山分岐(森戸
林道終点ここで地図確認のため11:10まで小休止)⇒南沢へ⇒12:10/道標FK1地点
で中尾根へ/乳頭山(標高202m)登頂⇒12:25/送電鉄塔の下まで戻りここで13:30
までお昼休憩⇒13:35/三国峠⇒14:05/畠山(標高205m)登頂(ここで14:10まで小
休止)⇒14:45/塚山公園(ここで15:15まで荷物整理のため中休憩)⇒15:30/京急
「安針塚」駅へ下山
◆写真はYAMAPへ↓
三浦アルプス縦走
https:/
実に久々に山に行ってきました。いやー、だいぶ間が空いてしまった。前回、というか今年は年始山行で1月の一週目に南高尾山稜周回に行ったっきりだったので、約3ヶ月ぶり、ってことになります。今年はね、結構スキーに行ってたのですよ。年始山行の翌週から2週連続、1週休んでまたその翌週から2週連続、といった感じで。二泊三日のスキーが2回と一泊二日のスキーが1回、あと日帰りが1回。一応と言えば山には行ってたんですよね、但しスキー場ですが。上越国際とか宝台樹とかGALA湯沢とか、まあ近場のゲレンデが多くてですね、特に新潟エリアは雪は多いんですが、緯度も標高も低いので雪質は正直あんまり・・・。なので1月と2月で集中的に行って、3月頭には早々にシーズンオフ、ここからは雪の低山歩きに戻る予定でした。。
が、しかし！
3月の頭に右腰に激痛が！結果から言うと尿管結石になってしまった。まあ、血尿が出たり石が膀胱で詰まっておしっこが出なくなっちゃったり病院に行ったり、前半の2週間は山どころではなかったのであります。結石の大きさは4mmだそうで、普通に自然排出可能とのこと。尿道は尿管より太いので、石が膀胱まで落ちれば排出出来る理論だそうで。とにかく最初の激痛から2週間、無事結石は排出されたのですが、まあ途中の経路が傷だらけになっているので、石が出た後も背中やお腹は痛いし、残尿感や排尿痛も続くで、落ち着くまで更に1週間。つまり3月は月初から3週間、尿管結石のおかげ様で何もアクティビティに手が付けられなかったわけなのです。
で、このままだと2月3月の山行がゼロで、4月に入るとまる3ヶ月ブランクが空くことになってしまう。過去の経験上、山行間隔が2ヶ月以上空くと、足の筋肉が落ちてくるのです。そうすると元に戻すのが辛くなるし、当然筋肉痛にもなる。それはイヤじゃよ。まあ、ブランクと言っても何もしないで安静にしていたわけではないから(毎週スキー行ってたし)、4年前の滑落した後のような事にはならないかとは思うけど、とにかく運動不足なので体を動かしたい。
例年この時期、2月下旬から3月上旬の期間って日の出山に行ってるんだよね、下山してつるつる温泉のコース。でも3月最終週の奥多摩エリアは杉花粉濃度マキシマムだろうし、往復の時間をあまりかけたくない(今回の山行は土曜日で、日曜日は朝から用事があったので極力早く帰宅したかった)ので、自宅から最も近い「三浦アルプス」へ行くことにしました。三浦アルプスは昨年の2月に初めて行ったんですが、途中で猛烈にうんこしたくなってしまい、縦走ルートを急遽変更、新逗子からスタートして二子山を周回、新逗子に戻ってくる(途中にあるトイレの場所の関係で)ルートに変更したのでした。
これ↓
https:/
つまり三浦アルプスはまだ未踏破で、課題として残っていたんですね。真冬でもジャングルの様に樹木が生い茂っていて道も不明瞭、分岐もあやふやで正規の登山地図が無い三浦アルプスは、自分の中では真冬しか足を踏み入れたくないエリアの筆頭株です。3月下旬、まだ大丈夫かな、虫とか樹木とか。直近でそんなに雨も降ってないしね。小さな沢をいくつも歩くので、前日までの降雨状況は要チェックっす。
さて、そんなこんなで山行当日。前回は結果的に途中でルート変更したので撤収時間は早めだったのですが、やはり近場とは言え9時スタートはちょっと遅い。今回は1時間スタートを早めるつもりだったのがまさかの二度寝で出発が予定より1時間半も遅れてしまうという。新逗子駅到着が9時半と、スタートを早めるどころか前回よりも30分も遅いじゃないか！ってことで当初は前回行った二子山から馬頭観音経由で乳頭山に出る予定だったのを、時間短縮のため二子山には向かわず森戸林道終点から直接乳頭山に向かうルートへ急遽変更することに。時間がもったいないのでそそくさと歩き出す。登山口までは今回2回目なので、途中で地図を見ることもなく迷わずに到着。ゲート前でウェアリング調整をしたら、森戸林道へ入る。二子山分岐、つまり森戸林道の終点へ到着。ここでマップをチェック。地図は前回も使用した京急が出しているトレッキングマップのPDFと、YAMAPの2万5千分の1地図を併用。YAMAPの地図は地形図なので、分岐の情報などはトレッキングマップを見るようにする。
さて、手書きの小さな道標がいくつか地面に刺さっているが、曲がってるわ字が掠れているわで、ホント大丈夫かコレ？小休止を兼ねて地図をガン見して、地形の全体像を頭に叩き込む。トレッキングマップの�△箸覆辰討い詢仗Г離襦璽箸鮃圓�予定だが、「南沢」を歩くことになるようだ。前回は弟氏のアドバイスでハイカットの登山靴を履いてきたんよね、理由は途中で渡渉が何度もあって、基本は沢の中を詰めて行くことになるから、と。で、結果はその通りで、二子山への取り付きまでは確かに沢床を歩きました。今回はなぜか沢を通らなないようにしよう、と思っていて、ミドルカットのハイキングシューズを履いてきたんですが、あれ？これもしかしてまた沢の中歩くの？え、失敗？
それぞれの位置関係はざっとこんな感じ。自分の居る場所が南沢。進行方向左手が中尾根、中尾根を降りた谷が前回通った二子山へのルート。進行方向右手が南尾根。中尾根・南沢・南尾根、どこを通っても進行方向が同じなら、最終的には最初のピークである乳頭山へ出るようだ。沢詰めなら支尾根に入り込むこともないし、大きな分岐さえ間違えなければまあ、迷うこともないだろう。って感じで頭を整理して林道終点を出発。沢に降りて歩き始める。自分の前後には誰もいない。ルートは沢沿いなのは確かだが、実際は沢の両脇の幅20cmくらいしかない細い傾いた道を、へつるように歩いて行く。途中何度か渡渉があり、右岸と左岸を行ったり来たりする。沢の水量は極めて少なく、ミドルカットの靴でも沢床歩きは何ら問題無い。
それにしてもこれが正規の登山道とはねえ。道幅は極端に狭く、かつ谷側に傾斜していて、所々崩れていて跨がないといけないし、樹木がルート上に張り出していて、かき分けないと進めないし、普通の地図なら間違いなく破線ルートですよ、これ。道中はYAMAPの地図を見ながら歩いてたんですが、ふとトレッキングマップを見るとどうもルートを外してるんじゃないか？本来は沢を途中から左に分けて、六杷峠で中尾根と合流するんですが、マップ2つを見比べるとどうも六把峠に行く分岐を通り越して、だいぶ沢を先へ進んでしまっているようだ。トレッキングマップでは今自分のいるルートは破線になっているが、このまま直進すれば最終的に南尾根にぶつかり、乳頭山の東側に出るはずだ。
その証拠に暫く進むと、中尾根に復帰するルートの分岐点に出た。道標もある。この時点では2つのマップの整合性は取れている。現在位置も認識通りで間違いない。中尾根に復帰するルートを少し進んでみたが、倒木や生い茂る樹木が凄くて、とても登る気になれない。引き返して南沢の分岐点に戻る。このまま沢を進んで南尾根に出ることにしよう。トレッキングマップだとこのすぐ先に今度は南尾根に登るルートの分岐があるはずだが、一向に見当たらない。まあ直進だから関係ないだろ、と先へ進むと、道が無くなってしまった。右岸をへつり、一旦沢へ降りて渡渉、左岸に上がって同じようにへつると行き止まり。どう見ても道が無い。一旦戻って右岸に上がるが、やはりここも沢へ降りる以外に道は無い。GPSでは自分は確かに南沢の上を歩いていることになっている。トレッキングマップでも破線ルートの上にいるだろう。
前回の二子山ルートの時もそうだったが、途中道が崩れている場所は一旦沢床を歩き、途中でまた岸に上がって登山道に戻る、を繰り返すことが何度もあった。今回もおそらくそうなのだろう。岸の両岸を注意深く観察しながら先へ進むが、一向に登山道らしきものが現れない。GPSを見ると、どうもトレッキングマップ上の自分の予想位置にズレがあるようだ。地形図では一本線で表されている沢も、実際は細い支流がいくつも合流していて、大きさ的にどっちが本流でどっちが支流かわからない。地形的に進行方向を常に左側へと進むが、これだとどう考えてもトレッキングマップに記載の、南尾根に合流する破線ルートには出ないんじゃないだろうか。トレッキングマップはもう、あてにならないのでYAMAPのGPSと地形図だけを見て歩く(後述するが、結果的にこの判断は正解だった)。このまま直進すると沢は進行方向右側へ折れ、その少し手前の斜面を登ると乳頭山直下へ出るようだ。
三浦アルプスは200mそこそこの山ばかりだが、馬鹿にしてはいかん。どういうことかと言うと、標高が低い故の一番の問題点に今回ぶつかった気がする。地形図でも等高線が最大10本しかないのだ。実際に歩いてる場所の地図では平均して等高線が6〜7本なのよ。これが1000〜2000mクラスの山だったら等高線が数十本は引かれており、遠目で見ればグラデーションがかかって地形の全体像が把握しやすい。しかし6〜7本の等高線で地形を読むのって、どうなのよ？水量は少ないが、岩の濡れている沢床を慎重に進む。沢とは言っても幅は数m、ルートの敷かれている両岸の上までは2〜3mしかない非常に狭い空間で、昔実家の裏を流れていたドブ川を彷彿とさせる。GPSを見ながら先に進むも、一向に登山道らしき道が出てこない。
が、土のぬかるみ部分に踏み跡を発見した。よく見ると踏み跡はずっと続いている。自分の前にも誰かここを通ってるんだ！正規のルートかどうかは知らんが、人が通ったことがわかると安心感で落ち着きを取り戻せた。地図を見るとそろそろ沢を左にそれ、乳頭山直下の取り付きに出るはずだ。すると沢の正面がY字型に二股に分かれている。ぱっと見左側の方が幅が広く、右側の方が支流に思える。しかし地図では逆で、左側に川の表記は無い。踏み跡は分岐の正面に続いており、沢床から地面に上がると道幅は狭いが登山道らしき道がある。いきなり仰け反るような急登だが、少し上ると虎ロープが出てきた。ってことはつまり、トレッキングマップに記載が無いだけで、ここもちゃんとした(？)ルートだったってことか。。ほええ
それにしてもなんて斜度だ！これ、ロープが無ければ登れないよ。ずるずる滑る土の斜面なので、岩場のようにクライミングすることもできない。ロープの強度、大丈夫なのか？普通なら絶対に鎖が張られているレベルの急登です。しかも樹木が生い茂っており、ロープを掴みながら枝や草を片腕で払いのけないと顔が痛いという、藪漕ぎ状態。ロープが終わっても急登は続き、灌木や木の根っこを掴まないと登れないのねん。そうこうしているうちにうっすらと、本当にうっすらと左右にトラバースするような踏み跡が出てきた。危うく見逃すところだったが間違いない、これ、ルートだ！急斜面で何かを掴んでいないと危険なので地図は確認しなかったが、おそらく今、乳頭山の真下にいる。左右どちらに行っても乳頭山を巻いているはずなので、順路を考えて左側へ進む。顔に当たる草をワシャワシャと掻き分けて進むと、開けた場所に出た。周りを見渡すと左手に送電線の鉄塔、右手に乳頭山山頂へ、と書かれた道標がある。どうやら中尾根の正規ルートに出たようだ。
いやー、全くなんて所だ、なんて・・・。よく見ると道標の傍に金属製のポストみたいな物がある。登山届でも出すのか？と思ったら裏側に扉が付いてる。開けると中には防水パウチされた三浦アルプスの地図が入っていた。この近辺には複数、こういったポストが設置してあり、地図の確認が出来るようになっているみたい。現在位置を示すポスト番号を確認する。よく見ると森戸川林道終点から南尾根と中尾根で挟まれたエリアが赤く塗られ、「道迷いエリア」と書かれていた。その赤く塗られた所には、確かに自分が今歩いてきたルートが破線で記されていた。この赤いエリアに引かれた複数の破線ルートは京急のトレッキングマップに記載のルートと合致しない。帰宅後、気になって調べたらこのマップは「二子山山系自然保護協議会」という団体が道迷い防止のために作成した「二子山山系主要分岐図」という地図でネットからPDFのダウンロードも可能だ。知っていれば最初からこの地図を印刷して持ってきたのに・・・。
これ↓
https:/
※ちなみに今回のルートミスの一番の原因は、マップが古かったことが後で判明。自分がPDFでスマホに落としてきたのは
コレ↓
http://
なんですが、2014年に京急が作成したもので、「記載の情報が古いので、使用しないで下さい」って注意書きが出てた。で、現在の最新版は
コレ↓
https:/
なんですが、このマップだと確かに今回自分が歩いてきたルートが破線で表示されているのです。なので、ルート外した段階で役に立たない古いトレッキングマップを無視して地形図だけ見ながら先に進んだのは結果的に大正解だったかと。実際に無いルートをトレッキングマップで探してたら、ずっと森戸川源流域を彷徨っていたかも知れません。やはし地図は最新情報に常にアップデートしないと危険なのですね。
さて、まずは登頂してしまおう。鉄階段を登ると直ぐに乳頭山に登頂。標高わずか200数mの山がこんなに大変だとは思わなかった(前回の二子山より明らかに今回の方が厳しい！)。山頂は狭く、先客が結構な数いるのでここでお昼は落ち着いて食べられないと判断。一旦降りて中尾根を戻り、1つ目の鉄塔の下へ移動する。ザックを下して一服しながら人心地つく。
実は今回、もう一つ目的がありましてね。分離型のストーブを買ったんですよ、EPIのSPLITストーブ！山のストーブは基本、EPIのREVO/3700かジェットボイル/SOLの二択でこれまでやってきたんですが、鍋用に前から分離型が欲しかったのです。自分、コッヘルは全て縦型なのですが、やはり縦型は袋麺とか作る時に割らないといけないし、何より開口部の面積が狭い関係で料理が美味しく見えないのですね。昨年の冬、日の出山に行った時に縦型コッヘルでアンコウ鍋を食べたんですが、これがもう仕上がりがゲロにしか見えないの。味は美味しいんだけどね。鍋はやっぱり広口じゃなきゃ、ってことでホームセンターとかで売られている一人用のチリ鍋を購入。極薄のアルミ鍋でとにかく軽い。直ぐ凹んじゃうけど、1000円もしない代物なので気兼ねなく使える。薄いアルミでかつ、表面積が広く熱伝導も良いので、お湯もすぐ沸くし。袋麺は割らずにそのまま入れられるし、鍋蓋も付いてて、山道具じゃないけど山のために作られたんじゃないか？と疑うほどの良品なのです。
しかし、安定性を考えるとボンベ直結型のストーブは高さがある&鍋底が丸いのでバーナーヘッドからゴトクが出ているタイプのストーブでは極めて不安定。外側から支えるタイプのゴトクだと、どうしても分離型のストーブになってしまう。と言うわけで極端な話、このチリ鍋で山飯を食べる、ただそれだけのためにSPLITストーブを購入したのでした。
さて、やっとお昼ご飯ですよ、いやー、疲れた！SPLITストーブのデビュー戦はシンプルにラーメンです。なおこのSPLIT、分離型としては相当コンパクトで軽量ですが、REVOと比べたら倍以上の大きさと重さです。ハードケース収納で形上、ケース内にかなりのデッドスペースが出来る。バーナーパッドやウインドシールドなど、一緒に携行する付属品も多く、山飯を目的とする山行の時専用かなあ。
休憩スポットに椅子やテーブルの常設が無いことは事前情報で把握していたので、SOTOのフィールドホッパーを出す。この折り畳みテーブルも山行で携帯することは極めて稀。プラティパスの水を500cc、沸騰したら麺を茹でる。チャーシュー・煮卵・メンマをトッピングして刻みネギを振りかけたら完成！やはり深型コッヘルと違い、見た目が美味しそうですよ！普通のラーメンと遜色無い。風が結構吹いておりウインドシールドが倒れてしまった。もう火は使っていないので、シールドを片付けようとした時だった。シールドの両端付いてるアンカー(倒れないように地面などに突き刺す釘みたいな棒)がチリ鍋の取っての穴の中に引っ掛かった。
「ガシャ、だっっばぁ〜！」
「ああぁ〜！！！」
やったっす。俺っち、やっちまったっす！まだ一口も食べてないラーメンを鍋ごとひっくり返し、地面に景気良くぶちまけてしまった！しばらく硬直してその場に立ちすくむ。ラーメンのスープを浴びた左の靴が油でベタベタだ。これははてさて、どうしたものか。気力ゲージが一気に吹き飛んでゼロになり、片付ける気が起きない。しばらく呆然としてぶちまけたラーメンを凝視する。初戦デビューのSPLITストーブもフィールドホッパーもウインドシールドも、ラーメンのスープがかかって全て油まみれじゃねえか。仕方ないので気を取り直し、一つ一つ丁寧にウェットティッシュで拭き取り、ノソノソと片付けを始める。ラーメン本体はまあ、置いておけば野生動物が食うでしょ。スープは全て地面が吸ってしまったよ。
さて、ルートを外して半分迷いながらやっと乳頭山に登頂、楽しみにしていた山飯なのに、まさかのお昼ご飯抜きになってしまうとは。取り合えず行動食はあるので、一本満足バーをもぐしもぐしと食べる。もうコーヒー沸かして寛ぐ気力も無いので、休憩を切り上げてそそくさと出発。再度乳頭山に登り、反対側へ鉄階段を下りて畠山へ向かうコースへ入る。畠山の山頂は広いが眺望ゼロ。つまり樹木に覆われている山頂なので、風が少ない。あーあ、畠山でお昼ご飯にすればよかった。そうすればウインドシールドを出すこともなく、鍋もひっくり返さなかったんじゃないか？
畠山からルートに戻り、一路塚山公園を目指す。一旦道路に出たらまた登り道。塚山公園、名前の通り山の中にある公園だった。トイレもベンチも整備されているので、ここで手を洗ったりゴミを捨てたりして帰路につく身支度をする。お腹が空いたので残りの行動食のチョコレートを全部食べる。ここから先は民家のある普通の道を下り、京急の安針塚駅へ。電車が来たら横浜へ帰宅。
今回ようやっと三浦アルプスを縦走して三浦半島を横断したが、いやいや、何て奥が深いんだろう。まだ行ってないルートも沢山あるし、何よりもアクセスの良さが最高だ。自宅から1時間かからないし交通費も往復1000円もかからない。真冬専用のエリアなので次回再訪はおそらく今年の冬になると思いますが、次回は新逗子⇒阿部倉山⇒下二子山⇒上二子山⇒馬頭観音⇒乳頭山⇒畠山⇒塚山公園⇒安針塚と繋げる三浦アルプス全山縦走をやってみたいと思ってますよ。
■装備関連
��EPI/SPLITストーブ
EPIの分離型ストーブです。バーナーヘッドにS.F.P.M.を採用した、まあスペック的にはREVOの分離型版、という認識で良いかも知れません。上述の通り、山で鍋系の山飯をやるために買ったので、今後もREVOとの住み分けは「山で何を作って食べるか」によるかと思います。構造上、REVOよりも安定性が高いのは間違いなく、ゴトクの耐荷重もREVOよりは大きいので、まあやっぱり山鍋専用になっちゃうかなあ。
��一人用チリ鍋
普通に金物屋とかホームセンターで売ってるただの日用品ですが、軽さや形状を考えるとこれはもう、立派な山道具かと思います。一人用鍋料理はもちろん、袋麺も割らずに茹でられるし、平型コッヘルよりも相当浅いんですね。フライパン以上鍋未満の深さ、というか。まあ、山で一人用鍋をやるなら最適のアイテムなんじゃないかと。寒い季節は出番が多くなりそうです。
■写真解説
�〆２鵑了拡咾虜猯舛任后�マルちゃん征麺醤油味・マルちゃん純正の具材セット(チャーシュー/メンマ/煮卵)・乾燥分葱。シンプルだが必要にして十分！
��完成！おー、鍋がどんぶりに近い開口面積なので、美味しそうに見えるじゃないか！やっぱり食事は見た目も大切ですよね。さて、いただきます！
��からの、まさかの大惨事！一口も食わずに鍋ごとラーメンをぶちまけてしまったンゴ(泣)。茫然自失でしばらくその場に立ちつくす・・・。
◆【三浦半島】
乳頭山(202m)⇒畠山(205m)
◆2019/3/30(土)、曇り、気力ゲージ/満タン⇒ゼロに、全備重量11.2kg
◆所要時間5:50(コースタイム4:00)、累積標高差約400m、歩行距離11.7km
◆9:26/京急「新逗子」駅(標高6m)着⇒9:40/新逗子駅発⇒10:20/森戸林道入口
ゲート(ウェアリング調整の為ここで10:30まで小休止)⇒11:00/二子山分岐(森戸
林道終点ここで地図確認のため11:10まで小休止)⇒南沢へ⇒12:10/道標FK1地点
で中尾根へ/乳頭山(標高202m)登頂⇒12:25/送電鉄塔の下まで戻りここで13:30
までお昼休憩⇒13:35/三国峠⇒14:05/畠山(標高205m)登頂(ここで14:10まで小
休止)⇒14:45/塚山公園(ここで15:15まで荷物整理のため中休憩)⇒15:30/京急
「安針塚」駅へ下山
◆写真はYAMAPへ↓
三浦アルプス縦走
https:/
実に久々に山に行ってきました。いやー、だいぶ間が空いてしまった。前回、というか今年は年始山行で1月の一週目に南高尾山稜周回に行ったっきりだったので、約3ヶ月ぶり、ってことになります。今年はね、結構スキーに行ってたのですよ。年始山行の翌週から2週連続、1週休んでまたその翌週から2週連続、といった感じで。二泊三日のスキーが2回と一泊二日のスキーが1回、あと日帰りが1回。一応と言えば山には行ってたんですよね、但しスキー場ですが。上越国際とか宝台樹とかGALA湯沢とか、まあ近場のゲレンデが多くてですね、特に新潟エリアは雪は多いんですが、緯度も標高も低いので雪質は正直あんまり・・・。なので1月と2月で集中的に行って、3月頭には早々にシーズンオフ、ここからは雪の低山歩きに戻る予定でした。。
が、しかし！
3月の頭に右腰に激痛が！結果から言うと尿管結石になってしまった。まあ、血尿が出たり石が膀胱で詰まっておしっこが出なくなっちゃったり病院に行ったり、前半の2週間は山どころではなかったのであります。結石の大きさは4mmだそうで、普通に自然排出可能とのこと。尿道は尿管より太いので、石が膀胱まで落ちれば排出出来る理論だそうで。とにかく最初の激痛から2週間、無事結石は排出されたのですが、まあ途中の経路が傷だらけになっているので、石が出た後も背中やお腹は痛いし、残尿感や排尿痛も続くで、落ち着くまで更に1週間。つまり3月は月初から3週間、尿管結石のおかげ様で何もアクティビティに手が付けられなかったわけなのです。
で、このままだと2月3月の山行がゼロで、4月に入るとまる3ヶ月ブランクが空くことになってしまう。過去の経験上、山行間隔が2ヶ月以上空くと、足の筋肉が落ちてくるのです。そうすると元に戻すのが辛くなるし、当然筋肉痛にもなる。それはイヤじゃよ。まあ、ブランクと言っても何もしないで安静にしていたわけではないから(毎週スキー行ってたし)、4年前の滑落した後のような事にはならないかとは思うけど、とにかく運動不足なので体を動かしたい。
例年この時期、2月下旬から3月上旬の期間って日の出山に行ってるんだよね、下山してつるつる温泉のコース。でも3月最終週の奥多摩エリアは杉花粉濃度マキシマムだろうし、往復の時間をあまりかけたくない(今回の山行は土曜日で、日曜日は朝から用事があったので極力早く帰宅したかった)ので、自宅から最も近い「三浦アルプス」へ行くことにしました。三浦アルプスは昨年の2月に初めて行ったんですが、途中で猛烈にうんこしたくなってしまい、縦走ルートを急遽変更、新逗子からスタートして二子山を周回、新逗子に戻ってくる(途中にあるトイレの場所の関係で)ルートに変更したのでした。
これ↓
https:/
つまり三浦アルプスはまだ未踏破で、課題として残っていたんですね。真冬でもジャングルの様に樹木が生い茂っていて道も不明瞭、分岐もあやふやで正規の登山地図が無い三浦アルプスは、自分の中では真冬しか足を踏み入れたくないエリアの筆頭株です。3月下旬、まだ大丈夫かな、虫とか樹木とか。直近でそんなに雨も降ってないしね。小さな沢をいくつも歩くので、前日までの降雨状況は要チェックっす。
さて、そんなこんなで山行当日。前回は結果的に途中でルート変更したので撤収時間は早めだったのですが、やはり近場とは言え9時スタートはちょっと遅い。今回は1時間スタートを早めるつもりだったのがまさかの二度寝で出発が予定より1時間半も遅れてしまうという。新逗子駅到着が9時半と、スタートを早めるどころか前回よりも30分も遅いじゃないか！ってことで当初は前回行った二子山から馬頭観音経由で乳頭山に出る予定だったのを、時間短縮のため二子山には向かわず森戸林道終点から直接乳頭山に向かうルートへ急遽変更することに。時間がもったいないのでそそくさと歩き出す。登山口までは今回2回目なので、途中で地図を見ることもなく迷わずに到着。ゲート前でウェアリング調整をしたら、森戸林道へ入る。二子山分岐、つまり森戸林道の終点へ到着。ここでマップをチェック。地図は前回も使用した京急が出しているトレッキングマップのPDFと、YAMAPの2万5千分の1地図を併用。YAMAPの地図は地形図なので、分岐の情報などはトレッキングマップを見るようにする。
さて、手書きの小さな道標がいくつか地面に刺さっているが、曲がってるわ字が掠れているわで、ホント大丈夫かコレ？小休止を兼ねて地図をガン見して、地形の全体像を頭に叩き込む。トレッキングマップの�△箸覆辰討い詢仗Г離襦璽箸鮃圓�予定だが、「南沢」を歩くことになるようだ。前回は弟氏のアドバイスでハイカットの登山靴を履いてきたんよね、理由は途中で渡渉が何度もあって、基本は沢の中を詰めて行くことになるから、と。で、結果はその通りで、二子山への取り付きまでは確かに沢床を歩きました。今回はなぜか沢を通らなないようにしよう、と思っていて、ミドルカットのハイキングシューズを履いてきたんですが、あれ？これもしかしてまた沢の中歩くの？え、失敗？
それぞれの位置関係はざっとこんな感じ。自分の居る場所が南沢。進行方向左手が中尾根、中尾根を降りた谷が前回通った二子山へのルート。進行方向右手が南尾根。中尾根・南沢・南尾根、どこを通っても進行方向が同じなら、最終的には最初のピークである乳頭山へ出るようだ。沢詰めなら支尾根に入り込むこともないし、大きな分岐さえ間違えなければまあ、迷うこともないだろう。って感じで頭を整理して林道終点を出発。沢に降りて歩き始める。自分の前後には誰もいない。ルートは沢沿いなのは確かだが、実際は沢の両脇の幅20cmくらいしかない細い傾いた道を、へつるように歩いて行く。途中何度か渡渉があり、右岸と左岸を行ったり来たりする。沢の水量は極めて少なく、ミドルカットの靴でも沢床歩きは何ら問題無い。
それにしてもこれが正規の登山道とはねえ。道幅は極端に狭く、かつ谷側に傾斜していて、所々崩れていて跨がないといけないし、樹木がルート上に張り出していて、かき分けないと進めないし、普通の地図なら間違いなく破線ルートですよ、これ。道中はYAMAPの地図を見ながら歩いてたんですが、ふとトレッキングマップを見るとどうもルートを外してるんじゃないか？本来は沢を途中から左に分けて、六杷峠で中尾根と合流するんですが、マップ2つを見比べるとどうも六把峠に行く分岐を通り越して、だいぶ沢を先へ進んでしまっているようだ。トレッキングマップでは今自分のいるルートは破線になっているが、このまま直進すれば最終的に南尾根にぶつかり、乳頭山の東側に出るはずだ。
その証拠に暫く進むと、中尾根に復帰するルートの分岐点に出た。道標もある。この時点では2つのマップの整合性は取れている。現在位置も認識通りで間違いない。中尾根に復帰するルートを少し進んでみたが、倒木や生い茂る樹木が凄くて、とても登る気になれない。引き返して南沢の分岐点に戻る。このまま沢を進んで南尾根に出ることにしよう。トレッキングマップだとこのすぐ先に今度は南尾根に登るルートの分岐があるはずだが、一向に見当たらない。まあ直進だから関係ないだろ、と先へ進むと、道が無くなってしまった。右岸をへつり、一旦沢へ降りて渡渉、左岸に上がって同じようにへつると行き止まり。どう見ても道が無い。一旦戻って右岸に上がるが、やはりここも沢へ降りる以外に道は無い。GPSでは自分は確かに南沢の上を歩いていることになっている。トレッキングマップでも破線ルートの上にいるだろう。
前回の二子山ルートの時もそうだったが、途中道が崩れている場所は一旦沢床を歩き、途中でまた岸に上がって登山道に戻る、を繰り返すことが何度もあった。今回もおそらくそうなのだろう。岸の両岸を注意深く観察しながら先へ進むが、一向に登山道らしきものが現れない。GPSを見ると、どうもトレッキングマップ上の自分の予想位置にズレがあるようだ。地形図では一本線で表されている沢も、実際は細い支流がいくつも合流していて、大きさ的にどっちが本流でどっちが支流かわからない。地形的に進行方向を常に左側へと進むが、これだとどう考えてもトレッキングマップに記載の、南尾根に合流する破線ルートには出ないんじゃないだろうか。トレッキングマップはもう、あてにならないのでYAMAPのGPSと地形図だけを見て歩く(後述するが、結果的にこの判断は正解だった)。このまま直進すると沢は進行方向右側へ折れ、その少し手前の斜面を登ると乳頭山直下へ出るようだ。
三浦アルプスは200mそこそこの山ばかりだが、馬鹿にしてはいかん。どういうことかと言うと、標高が低い故の一番の問題点に今回ぶつかった気がする。地形図でも等高線が最大10本しかないのだ。実際に歩いてる場所の地図では平均して等高線が6〜7本なのよ。これが1000〜2000mクラスの山だったら等高線が数十本は引かれており、遠目で見ればグラデーションがかかって地形の全体像が把握しやすい。しかし6〜7本の等高線で地形を読むのって、どうなのよ？水量は少ないが、岩の濡れている沢床を慎重に進む。沢とは言っても幅は数m、ルートの敷かれている両岸の上までは2〜3mしかない非常に狭い空間で、昔実家の裏を流れていたドブ川を彷彿とさせる。GPSを見ながら先に進むも、一向に登山道らしき道が出てこない。
が、土のぬかるみ部分に踏み跡を発見した。よく見ると踏み跡はずっと続いている。自分の前にも誰かここを通ってるんだ！正規のルートかどうかは知らんが、人が通ったことがわかると安心感で落ち着きを取り戻せた。地図を見るとそろそろ沢を左にそれ、乳頭山直下の取り付きに出るはずだ。すると沢の正面がY字型に二股に分かれている。ぱっと見左側の方が幅が広く、右側の方が支流に思える。しかし地図では逆で、左側に川の表記は無い。踏み跡は分岐の正面に続いており、沢床から地面に上がると道幅は狭いが登山道らしき道がある。いきなり仰け反るような急登だが、少し上ると虎ロープが出てきた。ってことはつまり、トレッキングマップに記載が無いだけで、ここもちゃんとした(？)ルートだったってことか。。ほええ
それにしてもなんて斜度だ！これ、ロープが無ければ登れないよ。ずるずる滑る土の斜面なので、岩場のようにクライミングすることもできない。ロープの強度、大丈夫なのか？普通なら絶対に鎖が張られているレベルの急登です。しかも樹木が生い茂っており、ロープを掴みながら枝や草を片腕で払いのけないと顔が痛いという、藪漕ぎ状態。ロープが終わっても急登は続き、灌木や木の根っこを掴まないと登れないのねん。そうこうしているうちにうっすらと、本当にうっすらと左右にトラバースするような踏み跡が出てきた。危うく見逃すところだったが間違いない、これ、ルートだ！急斜面で何かを掴んでいないと危険なので地図は確認しなかったが、おそらく今、乳頭山の真下にいる。左右どちらに行っても乳頭山を巻いているはずなので、順路を考えて左側へ進む。顔に当たる草をワシャワシャと掻き分けて進むと、開けた場所に出た。周りを見渡すと左手に送電線の鉄塔、右手に乳頭山山頂へ、と書かれた道標がある。どうやら中尾根の正規ルートに出たようだ。
いやー、全くなんて所だ、なんて・・・。よく見ると道標の傍に金属製のポストみたいな物がある。登山届でも出すのか？と思ったら裏側に扉が付いてる。開けると中には防水パウチされた三浦アルプスの地図が入っていた。この近辺には複数、こういったポストが設置してあり、地図の確認が出来るようになっているみたい。現在位置を示すポスト番号を確認する。よく見ると森戸川林道終点から南尾根と中尾根で挟まれたエリアが赤く塗られ、「道迷いエリア」と書かれていた。その赤く塗られた所には、確かに自分が今歩いてきたルートが破線で記されていた。この赤いエリアに引かれた複数の破線ルートは京急のトレッキングマップに記載のルートと合致しない。帰宅後、気になって調べたらこのマップは「二子山山系自然保護協議会」という団体が道迷い防止のために作成した「二子山山系主要分岐図」という地図でネットからPDFのダウンロードも可能だ。知っていれば最初からこの地図を印刷して持ってきたのに・・・。
これ↓
https:/
※ちなみに今回のルートミスの一番の原因は、マップが古かったことが後で判明。自分がPDFでスマホに落としてきたのは
コレ↓
http://
なんですが、2014年に京急が作成したもので、「記載の情報が古いので、使用しないで下さい」って注意書きが出てた。で、現在の最新版は
コレ↓
https:/
なんですが、このマップだと確かに今回自分が歩いてきたルートが破線で表示されているのです。なので、ルート外した段階で役に立たない古いトレッキングマップを無視して地形図だけ見ながら先に進んだのは結果的に大正解だったかと。実際に無いルートをトレッキングマップで探してたら、ずっと森戸川源流域を彷徨っていたかも知れません。やはし地図は最新情報に常にアップデートしないと危険なのですね。
さて、まずは登頂してしまおう。鉄階段を登ると直ぐに乳頭山に登頂。標高わずか200数mの山がこんなに大変だとは思わなかった(前回の二子山より明らかに今回の方が厳しい！)。山頂は狭く、先客が結構な数いるのでここでお昼は落ち着いて食べられないと判断。一旦降りて中尾根を戻り、1つ目の鉄塔の下へ移動する。ザックを下して一服しながら人心地つく。
実は今回、もう一つ目的がありましてね。分離型のストーブを買ったんですよ、EPIのSPLITストーブ！山のストーブは基本、EPIのREVO/3700かジェットボイル/SOLの二択でこれまでやってきたんですが、鍋用に前から分離型が欲しかったのです。自分、コッヘルは全て縦型なのですが、やはり縦型は袋麺とか作る時に割らないといけないし、何より開口部の面積が狭い関係で料理が美味しく見えないのですね。昨年の冬、日の出山に行った時に縦型コッヘルでアンコウ鍋を食べたんですが、これがもう仕上がりがゲロにしか見えないの。味は美味しいんだけどね。鍋はやっぱり広口じゃなきゃ、ってことでホームセンターとかで売られている一人用のチリ鍋を購入。極薄のアルミ鍋でとにかく軽い。直ぐ凹んじゃうけど、1000円もしない代物なので気兼ねなく使える。薄いアルミでかつ、表面積が広く熱伝導も良いので、お湯もすぐ沸くし。袋麺は割らずにそのまま入れられるし、鍋蓋も付いてて、山道具じゃないけど山のために作られたんじゃないか？と疑うほどの良品なのです。
しかし、安定性を考えるとボンベ直結型のストーブは高さがある&鍋底が丸いのでバーナーヘッドからゴトクが出ているタイプのストーブでは極めて不安定。外側から支えるタイプのゴトクだと、どうしても分離型のストーブになってしまう。と言うわけで極端な話、このチリ鍋で山飯を食べる、ただそれだけのためにSPLITストーブを購入したのでした。
さて、やっとお昼ご飯ですよ、いやー、疲れた！SPLITストーブのデビュー戦はシンプルにラーメンです。なおこのSPLIT、分離型としては相当コンパクトで軽量ですが、REVOと比べたら倍以上の大きさと重さです。ハードケース収納で形上、ケース内にかなりのデッドスペースが出来る。バーナーパッドやウインドシールドなど、一緒に携行する付属品も多く、山飯を目的とする山行の時専用かなあ。
休憩スポットに椅子やテーブルの常設が無いことは事前情報で把握していたので、SOTOのフィールドホッパーを出す。この折り畳みテーブルも山行で携帯することは極めて稀。プラティパスの水を500cc、沸騰したら麺を茹でる。チャーシュー・煮卵・メンマをトッピングして刻みネギを振りかけたら完成！やはり深型コッヘルと違い、見た目が美味しそうですよ！普通のラーメンと遜色無い。風が結構吹いておりウインドシールドが倒れてしまった。もう火は使っていないので、シールドを片付けようとした時だった。シールドの両端付いてるアンカー(倒れないように地面などに突き刺す釘みたいな棒)がチリ鍋の取っての穴の中に引っ掛かった。
「ガシャ、だっっばぁ〜！」
「ああぁ〜！！！」
やったっす。俺っち、やっちまったっす！まだ一口も食べてないラーメンを鍋ごとひっくり返し、地面に景気良くぶちまけてしまった！しばらく硬直してその場に立ちすくむ。ラーメンのスープを浴びた左の靴が油でベタベタだ。これははてさて、どうしたものか。気力ゲージが一気に吹き飛んでゼロになり、片付ける気が起きない。しばらく呆然としてぶちまけたラーメンを凝視する。初戦デビューのSPLITストーブもフィールドホッパーもウインドシールドも、ラーメンのスープがかかって全て油まみれじゃねえか。仕方ないので気を取り直し、一つ一つ丁寧にウェットティッシュで拭き取り、ノソノソと片付けを始める。ラーメン本体はまあ、置いておけば野生動物が食うでしょ。スープは全て地面が吸ってしまったよ。
さて、ルートを外して半分迷いながらやっと乳頭山に登頂、楽しみにしていた山飯なのに、まさかのお昼ご飯抜きになってしまうとは。取り合えず行動食はあるので、一本満足バーをもぐしもぐしと食べる。もうコーヒー沸かして寛ぐ気力も無いので、休憩を切り上げてそそくさと出発。再度乳頭山に登り、反対側へ鉄階段を下りて畠山へ向かうコースへ入る。畠山の山頂は広いが眺望ゼロ。つまり樹木に覆われている山頂なので、風が少ない。あーあ、畠山でお昼ご飯にすればよかった。そうすればウインドシールドを出すこともなく、鍋もひっくり返さなかったんじゃないか？
畠山からルートに戻り、一路塚山公園を目指す。一旦道路に出たらまた登り道。塚山公園、名前の通り山の中にある公園だった。トイレもベンチも整備されているので、ここで手を洗ったりゴミを捨てたりして帰路につく身支度をする。お腹が空いたので残りの行動食のチョコレートを全部食べる。ここから先は民家のある普通の道を下り、京急の安針塚駅へ。電車が来たら横浜へ帰宅。
今回ようやっと三浦アルプスを縦走して三浦半島を横断したが、いやいや、何て奥が深いんだろう。まだ行ってないルートも沢山あるし、何よりもアクセスの良さが最高だ。自宅から1時間かからないし交通費も往復1000円もかからない。真冬専用のエリアなので次回再訪はおそらく今年の冬になると思いますが、次回は新逗子⇒阿部倉山⇒下二子山⇒上二子山⇒馬頭観音⇒乳頭山⇒畠山⇒塚山公園⇒安針塚と繋げる三浦アルプス全山縦走をやってみたいと思ってますよ。
■装備関連
��EPI/SPLITストーブ
EPIの分離型ストーブです。バーナーヘッドにS.F.P.M.を採用した、まあスペック的にはREVOの分離型版、という認識で良いかも知れません。上述の通り、山で鍋系の山飯をやるために買ったので、今後もREVOとの住み分けは「山で何を作って食べるか」によるかと思います。構造上、REVOよりも安定性が高いのは間違いなく、ゴトクの耐荷重もREVOよりは大きいので、まあやっぱり山鍋専用になっちゃうかなあ。
��一人用チリ鍋
普通に金物屋とかホームセンターで売ってるただの日用品ですが、軽さや形状を考えるとこれはもう、立派な山道具かと思います。一人用鍋料理はもちろん、袋麺も割らずに茹でられるし、平型コッヘルよりも相当浅いんですね。フライパン以上鍋未満の深さ、というか。まあ、山で一人用鍋をやるなら最適のアイテムなんじゃないかと。寒い季節は出番が多くなりそうです。
■写真解説
�〆２鵑了拡咾虜猯舛任后�マルちゃん征麺醤油味・マルちゃん純正の具材セット(チャーシュー/メンマ/煮卵)・乾燥分葱。シンプルだが必要にして十分！
��完成！おー、鍋がどんぶりに近い開口面積なので、美味しそうに見えるじゃないか！やっぱり食事は見た目も大切ですよね。さて、いただきます！
��からの、まさかの大惨事！一口も食わずに鍋ごとラーメンをぶちまけてしまったンゴ(泣)。茫然自失でしばらくその場に立ちつくす・・・。
4
2
最近の日記
- 山登りはじめました＃337「鉄砲木ノ頭＆三…
2024年04月21日16:03
- 山登りはじめました＃336「丹沢表尾根に行…
2024年04月14日22:51
- 山登りはじめました＃335「弘法山に行って…
2024年03月16日12:13
- 山登りはじめました＃334「入笠山に行って…
2024年02月26日22:46
- 山登りはじめました＃333「石老山に行って…
2024年02月18日21:04
ログインしてコメントを確認・投稿する