相沢先生の経歴の番組を2000年ごろやっていて、たまたま見ていたのですが
当時の中学校あたりの先生がでてきて、子供のころから誰も歯が立たない秀才で
あったと感想を述べていました。
これはありがちですが、その後取材者が食い下がり
なにか悪いエピソードはなかったのですか？
と聞いたら
母校の先生、遠くをみて呆然として黙ってしまい数秒
「いや、なかったなぁ」
しみじみと言われたのです。
世のなかに完全無欠、出木杉君のような人がいるんだなぁと思った瞬間。
それが大蔵省のトップで経済企画庁の長官になり、いろいろやられました。
ものすごい秀才の人生にしてはちょっと歴史に名を残すような感じではないのですが
親にとっては理想の子供、人生こうなればという理想の人生かもしれません。
自分の子供をどうしたいか？と教育を志すとき、このような能力人生富豪完全無欠人間なのか、
反対なのか、取りえがないのか、どんな人間なのか
少なくとも田中角栄
小泉純一郎
安倍晋三
はこういうタイプの人でない
片山さつきはこのタイプで同じ人生を歩んでい
る。
親は子ではないから子の特性を
できる限り具体的につかんで
教育方針を作ることが最適と思います
今の日本社会では、一を聞いたら全部覚えて辞書を忘れずにコピーでき、そこから
新しい発想も連想していける、というタイプの人間を求めています。
こういう人間が東大に入ります。
それを世の親はずっと作ろうとしています。
街の子供はガリ勉メガネだらけ。
ここまで行くとコンピューターです。
その生まれつきコンピューター人間の走りのような人が相沢先生です。
あらゆる欠点がない優秀な方ですが、総理大臣になってないし
国の問題もトップでなにがしかをやったのは目立たない。
こんなすごい人なのに、日本の仕組みをひっくり返せなかった。
秀才にしようとするのは結構ですが、それが優秀なまま天寿を全うするためでしょうか。
人間には、一人一人役割が与えられているのではないかと思います。
自分が今そこに流れ着いてその仕事をやっているのは、自分の意志のように思えて
そうでないのです。あなたにとってそれが必要だからそこへ連れてこられたのです。
やめても、やめても、大きな先のあなたの行き着く先にそれが待ち構えている。
その目的をみつけて没頭できたら、それは天職なのでしょう。
親の教育というのは、5割もバイパスさせてあげれば十分で、
後は子供が自分で考えて自分で道を探し、10歳15歳くらいまでに
”何をして生きていくか”のコアを決めさせること。そのサポートを
親がするのは強い。巨匠は二代目にそういうアドバイスを実にうまくやる。
20にもなれば親との競争。我慢させちゃいけない、
めちゃくちゃに放置したほうがいい。
相沢先生の番組を見ていて、こんなに幼少から頭のいい人で敵が周りにいない人は
確かに勝てないしすごい人だ。
しかし歴代最高の総理大臣でもないしノーベル賞も取っていない。
政治家として沖縄返還など実行した目覚ましい実績があるわけでもない
金融庁長官くらいではないかと思う。
能力のわりに、成果が足らない気もする。
思うに、
神は器に見合った知能や能力のひとを選んで入れて、うまく操縦することを求めてるわけではないようだ。
神は器に入れたら器をどこまで使いこなして多くの器をまとめるか、嵐を乗り切るか
もっと違うことを試している気がする。
この方の人生を見ていて”神は優れてもできない人でなく、
低能でもできるやつに仕事を回す”を感じた。
■元衆院議員・相沢英之さん死去 経済企画庁長官など歴任
(朝日新聞デジタル - 04月04日 17:54)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5567755
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