新板デビュー Head Worldcup Rebels iRace Pro 170cm

■新板デビュー Head iRace Pro 170cm
神保町のカンダハーで最後の1本となっていた
「170cm」。

即決で買いました。
もちろん、チューンアップも。
サイド88度、ベース−1度でのエッジ調整。

カンダハーのチューンナップは素晴らしく、
逆に、チューンアップしてもらわないと
全然板の性能が発揮されません。

ビンディングはFF EVO 14 RACEで、
横にも外れるタイプで、レーシング用の
がっちりとしたフィット感。
履いて初めてわかるのですが、
全然安定感も違います。

そもそも、Headは特に欧米中心なので、
基本的には日本のO社や、
海外でも軽快なセカンドモデルを充実させる
At、Sal社のような、
「基礎スキーヤー専門」
というのがありません。
Headのラケットもそうなのですが、
「ちゃんとやる人向け」。

年々その傾向が強まっている感じがします。
そうなると、検討するのは、
WC Rebels iRace Pro
WC Rebels iSpeed
Supershape iSpeed
の3択しかありません。

カンダハーの店長に、
「iRace Proは試乗した感じが重たくて･･
iSpeed Proと悩んでいる･･･。」
と伝えたら、呆れられた顔をされて、
・普通に筋力があれば全然使いこなせる
・iRaceProの印象は今シーズンにHeadの
　基礎スキーでも最高評価だが、
　iSpeedProはGS板のサードモデルに過ぎない。
・WCR14プレートに乗ってみ？
といって、上位機種のiRaceProを
強く推されました。

信頼のカンダハーですから、
自分で扱えなくても良いから、
デザインも凄い好みだし、
半分ばくち気分で買ってみるか･･･と。

定価15万円。
9.7万円+プレチューン付きで10万強。
決算セール様様です。


【感覚】
ブランシュたかやまで初すべり。
朝は鉄板のようなアイスバーン斜面。
緩むと逆にやや荒れた雪。

もう、本当にカンダハーの店長、
有難うございます。
「うそー」というぐらい、
最高の板でした。

最初は、
・重い
・曲がらない
・板がどんどん走る
という恐怖心が先行し、数本はひたすら
落ちるだけ･･･。

4-5本ぐらい滑って、
まず、期待のロングターンを
緩斜面、フルカービングで
安定性や滑走性を確認･･･。

「すげー･･･。」
全く怖くありません。
現役のレースプレート、恐るべき。

ギュンと加速しながら回りますし、
どんどん積極的に乗りに行きたくなります。

そして、ショートターン。

とにかくしっかりと乗りに行くことだけ
考えて滑ると･･･。

やべー、全然違います･･･。
88度/-1度という、ずらしやすいエッジも
非常に適切で、最後の数本は、
「まるで完全な新雪と同じような」
非常に安定して滑らかのショートターンを
満喫することができました。

試乗した時に可能性を感じ、
中々その先が見えなかったのが、
新板&フルチューン、そして、
滑りこんで初めて得られる全く違う感覚。

まさに、
「初見ではわからない奥深さ」
こそがHeadのトップ選手向けの
道具の特徴そのもの。

8:30から滑って13:00まで、
久々にほぼ休みなしで滑ってしまい、
まだ体の中に
「グルービング」
の感覚がしっかり残っているほど、
素晴らしい体験でした。

身長170cm強、体重75-80kgですから、
165cmですと、おそらく回りすぎ。
170cmが回しやすく、かつ、
ロングターンまでしっかり満喫できる
最高の長さだと思いますし、
最高の選択だったということでしょうね。


【適切なレベル】
・1級以上
（数年前の自分だったら全然良さが出せない）

【Supershape ispeedとの違い】
今まで、自分が乗っていた軽量版の
Supershape ispeedは、最新のものと違い、
もう少ししっかり乗れるタイプですが、
ラディウス、シェープ、長さは、
新板とほぼ同じ。
ですから、「板そのものの違い」が
本当によくわかります。

Supershape ispeedでは、
もう自分の実力をアップできない。
乗っても乗り切れず、
不安定さの方が感じやすい状態、
ということが改めてよくわかりました。


【画像】：まっ黄色で超かっちょいい
19HEAD WC Rebels i.RACE Pro WRC 14 +FF EVO 14 RACE