「かわいい〜」以外のなにか

　クルマの車検、ディーラーに預けてから代車を借りた。


　デミオのガソリン仕様。軽さが身上だが踏んでも踏んでも遅い。
まぁしょうがない。
向かったのは常滑。


　"マジョリカタイル"なるものの展示会。
大正から昭和初期にかけて大流行したという飾りタイル。
戦争の激化に伴い消えていったらしいが、
名古屋などが産地だったとのこと。



　とにかく美しい。
下手をすればどこぞの地下街構想のように悪趣味になってしまいそうなのに
単体でも、並んでも、厭味な色使いが一切感じられない。
現代よく使われがちな黄色の成分が少ないのに鮮やかに感じられるのが不思議。



　会場のあちこちでスマホのシャッター音とともに「かわいい〜」の声が
連発して聞こえる。そう言いたくなる気持ちは同じだが、
それだけで済ませたくないほどの、視覚へのごちそうでした。