ダンス・ベルガード。キャラ紹介その1
ダンスとは踊る、ベルガードとは野球の審判が付ける防具の名称。
長身で金髪の青年。片目を普段から隠している。
ダンクのように魔術を操る事が出来るが体内に大量の蟲を飼っており、人との戦闘ではそれを利用した戦い方を好んで使う。本人曰く『死臭も残らず始末してくれるので楽』との事。
性格は穏やかで変人揃いの悪役メンバーの中で比較的に話やすい性格であるが、同時に悪意あるからかいをする事も多いため、果心も最大限注意して話をしていた。
最初はカスキュアペットの一人として果心に接していたが・・・?
人間関係
カスキュア
ダンスの上司に当たり、アタゴリアンの知識を与えていた。ダンス自身は彼女を無下に扱う事もせず、裏切り・苛めが基本のカスキュアペットの中で比較的友好な関係を築いていた。
ニバリ・フランケン
同僚のような、仲の良いパートナーとして接する。
ニバリの凄惨な人生に同情している節があり、ニバリもダンスを応援していた。また、ダンスがユーの事で突っ走りそうになった時は電撃を浴びせて無理やり落ち着かせていた。
カスキュアペットのメンバー
人嫌いな彼等とは話こそできたが、あまり仲良くはなれなかった。彼等から見ればダンスは『同族を食い物にする怪物』として見られていたようだ。
ナンテ・メンドール
アタゴリアンでは城の主として接し、度々果心に殺されそうになるのを巧みな話術と魔術で静止していた。
あまり仲は良くないようだが・・・?
以下、ネタバレ注意。
「ダンクだと?そいつの話は、するなあああああ!!」
その正体はダンクの肉体。
数百年前、悪魔にユーを蘇らせ再会するようよう契約したが、悪魔に「ユーに二度と会わせないようにしてやろう」と悪戯に不老不死に変えられてしまった存在。
ただし、これを聞いた時ダンクから自身の過去を聞いていたシティは眉をひそめ、ダンク自身もダンスを徹底的に否定している為本当にそうなのか疑問が残る。
ベルガード一族は、アタゴリアン魔法国でも有力な一族であったが、
近親による交配を繰り返して生きていた為に妹であるユーは不治の病にかかり失った過去を持つ。
その事からユーに対する執心は並大抵のものでなく、WGP号最終戦でのユーを巡る戦いは壮絶なものであった。
ユーを蘇らせ、再度魔術国家を復活させる為に数百年研究を繰り返し、ナンテ・メンドールとカスキュアの協力をあおいでようやくユーを蘇らせる事に成功した。
しかしユーと数百年ぶりの再会をする直前にユーの力を恐れたナンテの手により世界の何処かに捨てられてしまい、
失意と怒りを持ち合わせながら今度はアタゴリアンを復活させようと尽力を尽くす事になる。
その為、偽物のナンテ・メンドール達には厳しく接する。しかし本物とは親友として接している為に無下にする事も出来なかった。
また、ダンクに近づく、或いは互いが互いを意識すると両者の精神が強制交換されてしまう。
その場合、ダンスの魂の姿が顕になるが、ありとあらゆる生物が繋ぎ合わされたグロテスクな怪物として顕現し、一切の容赦なく敵を殲滅する。
その戦いは凄まじく、ススも一度殺された。
アタゴリアン編
一人アタゴリアンに戻ったダンスはカスキュアペット達と再会し、来るべき敵に備えるよう伝える。
そして、ダンスはナンテの計画に嫌気がさし、反抗するために研究を台無しにして牢屋生活を満喫していた果心に求婚する。
ダンス「『魔法国家アタゴリアン』を蘇らせる為、アタゴリアン人の血を残す為。
俺の血にはアタゴリアン人の血がある。
それをこの世界中に広がせる為に、貴方と結婚したいのですよ」
ダンスは果心が魔術を操れる事、そして不死である事に目をつけていた。自身の目的の為に果心を家族に迎え入れ、新しく国家を復権しようと考えていたのだ。
そもそもダンスの家系は近親同士で血族を保たせていた家系で、ダンスは自分の子どもが出来たらその子どもと果心の間にも子どもを作る事まで考えていたのだ。
果心は当初、怒りのままに否定しようとしていたが、
今は自分のまわりに様々な物事が大きく動き出している事を肌で感じた彼女は、結婚を了承した。
そして、次の日。
すでに結婚式の為に人も沢山集めていたがナンテとゴブリンズの度重なる戦いの間に客達は全員逃げてしまっていた(まあ激戦区のど真ん中で結婚式はじめようなんてすればこうなるのは当然っちゃ当然ではあるが)。
しかしその中でカスキュアに捕まり城にいたシティを見た時に、なぜ自分がシティを見ると胸の奥が熱くなるか分からず、それを確かめる為にもシティを結婚式に連れていこうとする。
途中、部下にシティを襲わせようとするが看過できずにシティを助けてしまう。
自分でもそれはなぜなのか分からないまま結婚式の準備を進める。
進める中で、疑問は確信に変わっていく。自分はシティを一目見た時から恋心を抱いているという事に。
ダンス「・・畜生、畜生、畜生!
『俺たち』は、俺は、この国を救う為に、その為に全てを利用した。外道と呼ばれようが狂った殺人鬼と呼ばれようが目的を達成できるならそれで構わない!
この国の礎を築く為なら、俺は天国の神でも地獄の王でも叩き潰してやる!
なのに、なぜ、今になって、こんな感情が湧き出てくるんだ!
認めるな、認めるんじゃないダンス・ベルガード!それは俺たちの全てを否定する、怪物なんだぞ!
畜生、畜生、畜生・・」
結婚を決めてから、そんな事に気づいても戻れる筈がない。ダンスは自分の気持ちを必死に押し殺し、それを他人におくびにも見せずに結婚式へ向かう。
結婚式ではシティが眠っていた。おこそうにもなんて声をかければいいか分からず、こっそり手錠を外す為の鍵を近くに置いて、その場を去った。実はこの話の少し前に、シティに超どや顔で結婚式の自慢をしていたのだが、シティが聞いてなかった為何の意味も無かった。
がんばれ新郎・・。
そして迎えた結婚式。
テレビで全世界に中継されてこそいるが式場にいるのはナンテ達とシティだけ、しかも彼等は様々な仕事を請け負っている為に結婚式をちゃんと祝福する気がない。
果心と共に複雑な気持ちで赤絨毯を歩いていたが、逃げたと思っていた筈のシティの声が聞こえ、鉄の表情を更に強張らせていく。
しかしここでもナンテの計画は動いており、様々な計画の最終地点としてこの会場を選んでいた事が発覚。
それと同時に怪物化したニバリが警備と結婚式の壁を突破してきた。
自分に出来る一番の豪勢な結婚式会場と壮絶なスケジュール調整や様々な努力の結晶が仲間だと思っていた奴の手によって吹き飛ばされるというゴブリンズが介入する以上に最悪の事態に。
がんばれ新郎・・・・。
そして始まったニバリとの戦いだが、戦いの開戦と同時にサーカスに場所を移動する際全員離れ離れになり、シティと一緒に果心を探す事態に。
シティには自分の気持ちをおくびにも出さなかったが、控え室でさんざん葛藤していた奴が内心どう考えていたかなんて想像するのも野暮である。
ファイトだ新郎!
そしてようやく果心と再会したと思えば、ダンクに毒入りのナイフで刺され果心の手当てをしながら戦う事に。
その状況はしばらく続き、途中で黒山羊、白山羊が介入するまで満足に戦えない状態であった。
二体のアンドロイドが参戦した後はシティがチホの説得を受けて気力を取り戻した事もあり快進撃を始める。
その最中、果心が「いまここでけっこんしきをあげよう」という提案を受け入れ、黒山羊が大きなバリアを張り、シティとついでに全世界が見ている中で結婚式が始まる。
だが、さんざんシティの事を諦められなかった奴が果心にどう話をすればいいのか分からずにいたが、
果心の話を聞いていく内に、その気持ちが消えていく。
果心「後悔と懺悔と、倒れない為に毅然と構えるしかない毎日を送る日々を送っていたわ。
しかし、アタゴリアンで私は出会ったのです。
私と同じように数百年苦しみ、悩み続けて生きた者が。
私と同じように何度も何度も挑戦し、何度も何度も失敗した男が。
そして尚も猶なおも尚も猶も挑み続ける、不屈の存在が。
それが貴方だったのですよ、
ダンス・ベルガード」
果心林檎は数百年ものあいだ死ねない自分を憎み続け、少しでも希望を欲した為に世界を大きく変化させてしまった。
それでも果心は自分の希望の為に野望を止められなかったが、同時にそんな自分に対しても罪悪感を感じていた。
そんな果心にとって、数百年ものあいだ自分の希望を求め続け、ようやく願いを叶えようとしているダンスの存在が輝いて見えていたのである。
実はダンスが果心の方を見なかったのは、自分が「自分の夢の為に沢山の犠牲を出してしまった事をひどく悔やみ、自分に幸せは似合わないと心の何処かで諦めていたため。
果心に嫌われ、世界に嫌われ、全てを否定されるのが自分の運命だと決めつけていたがゆえに、届かない幸せであるシティの恋愛を考えていたのだ。
だが、果心はそんなダンスの気持ちも見抜いていた。
ダンスにユーと出会った事を話し、ユーがしっかりした女性として生きている事を話す。
果心「・・・ユーに出会ったのは、ほんの気まぐれです。
ですが、彼女と話し、彼女の手術を見ている間に人を愛し、見守る事の素晴らしさを私は再認識出来ました。
その事については、私は貴方にお礼を言いたいですね。
彼女を蘇らせてくれてありがとう、と」
その一言。
その一言がダンスの闇を打ち砕いていく。その一言がダンスの絶望と幻想を払っていく。
果心林檎という存在が輝いていく。
それでもダンスは自分の闇を信じ、果心を払う。
ダンス「果心!あなたは誤解している!
俺は、確かに夢を叶える為に真っ直ぐ生きてきた、だが!
その為に、俺はどれ程ひどい事をしたと思っている!今までも、これからも!
俺は罪を重ねなければいけない、罪を増やさなければいけない!
何十、何百、何千、何万!
たった一つの夢の為だけに!
全てを犠牲にしてきたんだ!
果心、あなたもその中の一つになるんだぞ!
それでいいのか!?」
果心「はい。
私は、貴方を愛していますから」
ダンスの闇を、果心は肯定した。
同じように自分の夢の為に人を傷つけてしまった果心には、ダンスの気持ちが痛い程分かっていた。
だから、果心もまた言葉を重ねる。
果心「勿論、無償の愛ではありません。
私の人生もまたあなたに負けず劣らずの重く、冷たい人生。
あなたは先程、私を気遣う優しさを見せてくれました。ですが、ここであなたが否定すれば私はまたその人生を歩まなければいけません。
優しい貴方には、ありますか?
私の人生を背負う覚悟が」
ダンス「ーーーーー」
闇が、消えた。
言葉が、出なかった。
今や世界もナンテもアタゴリアンもゴブリンズも何も関係ない、男と女の2つの心だけが、存在していた。
そしてダンスが気付いたのは、シティの存在。今の気持ちから逃げる為に、全ての覚悟を捨てる為に届かない幸せにもう一度手を伸ばそうとしてしまうダンスに、果心は大きな声で制止させる。
果心「私、果心林檎は!」
「私は、貴方を生涯愛すると誓います。健やかなる時も、病める時も、全てが崩れ去った時さえ、貴方を愛すると誓います」
その言葉を聞いて。
今度こそ本当にダンスの幻想は全て消えた。ダンスは果心に振り返り、果心の想いに応える。
ダンス「ーーー俺、ダンス・ベルガードは誓います。
健やかなる時も、病める時も、貴方の傍にいる事を、誓います」
愛せないかもしれない、傷つけてしまうかもしれない。
そんな不安を抱きながら、しかしそれを絶対に打ち払う覚悟を決めた男の、答えた言葉であった。
そして彼は・・以後、
本編を確認されたし。
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小説家になろう
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人間関係その1
ダンク
本人曰く、『劣化コピー品』。
ダンクと近づくと精神が強制交換されてしまう為に、あまり近づきたくなかった。
だが最初はそれを利用してダンスの体に入ったダンクを酷い拷問にかけていた。
互いに酷い嫌悪感を抱き、抹殺したいと思っている。
スス
ゴブリンズの敵の一人。
素早い動きに翻弄されていたが、ユーがゴブリンズを守る為に裏切り、ススの足を斬った為に殺害した。
だが、最後まで恐怖を味あわせる事ができなかった。
アイ
ゴブリンズの一人にして最大の敵。
ダンス目線から見ればアイはユーを奪い、更にユーの愛を独り占めしているケダモノ。
だが、話を聞いたアイから『じゃあお前も俺の息子なんだな』と頓珍漢な返答された事で更に激昂する要因に。
次会ったら必ず殺すと誓っている相手だが、運命の悪戯によりいつもギリギリで出会う事が出来ない。
ルトー
知らない子。後にゴブリンズの情報を確認する時もルトーの存在だけは何処にもなかった。後に番組ジャックという最大最悪の邪魔をされるはめになるが、それすら気づかないままである。
シティ
ゴブリンズの一人にして敵、なのだが初対面から妙な気持ちに呑まれ、いまいち本気で話す事が出来ない。
またその気持ちが先行し、よせばいいのにシティを結婚式に連れていったり暴漢に襲われそうな所を助けたりしている。
本人はこの気持ちが何なのか気付きつつあるが、様々な情事により理解していないふりを続けている。
ライ
あと一歩の所でユーを奪還されてしまい、WGP編の最終決戦に赴くきっかけになった。
ライは本来、ダンスやナンテの操り人形として活躍させる筈だったのに気づかぬ内に奪われた事で、殺意の対象として彼を見ている。
ユー
数百年前の妹であったが、彼女の死後その悲しみを払うように魔術に没頭するようになる。ダンスの始まりは間違いなく彼女である。
彼女が生き返る事を望み、その為に残酷な研究を続けていた。
彼女が甦った後は様々な情事により抱き締める事も再会する事も出来なかったので、もう一度出会いたいと思っている。
その2に続く
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