ふっ... と
吸い込まれた
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この意味は
ぼくにしかわからない
でも もしもきみがいつか
その意味に気がついたなら
そっと耳元で
答えを教えて...
短い言葉の中に
ぼくを飲み込むような
激しさと柔らかさを眠らせて
いつかふたりが目覚めたときに
弾けるように
包み込まれる
とらわれたぼくが
解き放たれるのは
きっとその鍵でしか
叶わないと思うから
飛び立つ蝶が
その瞬間まで
薄皮に包まれて
じっと身をひそめているように
薄膜を突き破り
自らを晒し放たれる
その瞬間にぼくは
思いっきり 天に昇りつめる
覚醒のとき
ぼくは
きみと きっと
目覚める
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