日本は現金決済の手際と管理が他国と比べて優れているので、それ故にキャッシュレス化が進まないという皮肉な問題がある。
世界的にはレジ袋とプラ製ストロー廃止の流れになっているが、そうなったのは、国土が広いから細かい分別やプラスチック燃焼対応焼却炉をやらずに、テキトーにそこらにゴミを積んどくアメリカや中国がやり過ぎて問題になった。
私は都内在住だが、神田川にレジ袋やストローがぷかぷか流れているところなど見たことはない。都内の河川は20年前と比べて圧倒的にキレイになったと思う。
アメリカや中国の野ざらしのゴミ投棄場から、レジ袋が風に舞ったりストローが雨で流れたりして環境を汚染しているなら、アメリカと中国が改めるべきことで、きちんと分別したり焼却炉に然るべきコストをかけている他国までレジ袋やプラ製ストロー廃止のコストや手間を負担するべきではない。
だが世界の二大ジャイアンがそうしろと言うならば、忖度ジャパンとしては従わざるを得ないだろう。
しかしゴミ対策が本命ならば、レジでいちいち「袋要りますか?」の手間を増やすのではなく、一律でバイオ分解プラスチックの袋にするか、一律で袋なしにして、マイバッグ忘れた客は自分でレジ袋置き場から袋を取ってくるシステムにすれば良い。
どうもこの問題は環境を口実にして別のことをやりたい狙いがあるような気がする。
袋要る要らないレジでの確認は極めて煩雑なので、上述のように袋なしで統一するか、レジを通したら一律1円追加でレジ袋は現状どおりになるような気はする。
現金決済なら1円未満の単位での決済はできないので、お客にレジ袋環境コストを負担してもらうならそうなるはず。エコを口実にすれば大概の無茶は通る。
だが現金以外の決済ならば、ポイントの増減で管理すれば1円未満の決済も可能になる。ということで、レジ袋問題の本命はキャッシュレス化の推進なのではないかと思える。
中国が強くキャッシュレス化を推進しているので、中国様に忖度せざるを得ない日本としては、キャッシュレス化はやらないといけない。
中国のキャッシュレスが先行しているのは、あちらの文明が先進的でスマートだからではなく、現金だと釣銭チョロまかしたり偽札があったりするから。
アジア圏が寝切るの上等なのは、釣銭を準備してやり取りするのが面倒だからというのもある。そして現場で値切り交渉されると経営の会計精度が下がる。このグローバル経済時代にそういう精度が低い小売をやっていては負ける。
というか、アジア現地の経営者はざっくり勘定でエエよとなっても、そこに金を貸しているグローバル投資家様はフザケんなよコノヤロー誰が金出してやってると思ってんだコラ
ということになる。
だからグローバリストに金を借りている国はキャッシュレス化が進む。
日本はまともに釣銭を決済するから、今まで売上管理の精度が近隣国より高いというアドバンテージがあった。それ故にキャッシュレス化が進み難い。
しかし1円未満の端数も決済対象になるならば、現金決済は終了するかも知れない。
それにコンビニやファストフードのレジはどんどん外国人化しており、遠からず多くの小売・飲食のレジは外国人や無人自動レジになる。
外国人や無人がベースになるなら、レジでいちいち「袋要りますか?」の追加ステップを入れるのはナンセンスで、極力レジオペレーションは削る方向になるはず。
つまり今よりコストがかかったバイオ分解プラスチック導入で、お客がやることは現状と変わらずの可能性が高い。
現状よりコストが高いプラスチックを導入するなら、タダで配るわけには行かなさそうだ。製品価格に転嫁するか、レジ袋そのものに値段をつけることになるはず。
かと言ってレジ袋1枚に1円は高過ぎなので、その1円をエコ負担として許容するようにお客に高い意識を求めて行くか、うちはポイントで勘案するからレジ袋は実質0.1円です! というのを売りにするかになりそうな気がする。
■レジ袋有料化にコンビニ店員が阿鼻叫喚「やるなら時給上げてくれ」「袋お付けしますか?の一言がトラブルになりかねない」
(キャリコネ - 10月12日 19:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5328958
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