アロンソはモチベーション失ってインディ転向、バンドーンは結果を出せなかったので更迭。来季はサインツとランド・ノリスに総入れ替えとなった。
これまで必ず一人はチャンピオン経験者か、それに準ずるレベルのドライバーを起用してきたマクラーレン。それが中堅(サインツも若いけれど4年目 もう中堅でいいだろう)とルーキーという組み合わせなのだから、時代の流れを感じる。
エステバン・オコンも候補に上がっていたし、実際にシート合わせまでしたのだけれども落選。理由はメルセデスの育成ドライバーだからということなのだけれども、そんなことは最初から分かっている話で、だったらなぜシート合わせまでしたのか分からない。いっそ「オコンの体がデカすぎて、来季のマシンに収まらなかった」と言われた方が、まだ納得できるのだが。
もっとも、今のマクラーレンに起用されることが、ドライバーにとって幸せかどうかは微妙ではある。ここ数年、ホンダエンジンに不振の責任を押し付けて、間違った方向に開発してきたツケで、車体性能は正直よろしくないし、おそらく来年も厳しいだろう。バンドーンにしてみれば「ゴミマシンで結果を出せとか無茶を言うな」というところだろう。
で、責任をおっかぶせてホンダを追い出した結果、資金不足に陥り、それを賄うためにチームの株式の10%をカナダ人の富豪に売却。富豪の息子は、F2(元のGP2)ドライバー。そこそこの結果を出しているので、今年か来年にはスーパーライセンスが発給されるだろうし、そうなったら当然マクラーレンのシートを要求するだろう。
つまり、サインツとノリスは、ゴミマシンで結果を出さないと、富豪の息子に(最悪シーズン途中で)シートを奪われることが確実。それはかなり厳しい話だろうと。オコンを回避したのは、メルセデスの手前 気軽にクビが切れないからなのかもしれない。
コバライネン、ケビン・マグヌッセン、バンドーンと 若手を使い捨てることには定評のあるマクラーレン。サインツとノリスは3年後にF1にいるのだろうか。不安になる。
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