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2018年01月27日23:59

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キハ67に比べ2割は、そんなに言うほどでは。

九州が新型気動車YC1系の開発を発表したそうです。

アルファベットでの新形式付番なので何やらかしこまって仰ぎ見たくなる新車ですが、よく読むと要は蓄電池付きの発電式エンジンということのようですね。それなら内燃動車の括りの中ではそこまで珍しくもありません。
それより、比較対象としてキハ67を引き合いに出すということはおそらく長崎地区への投入と思われますが、在来気動車と比較して二割の消費エネルギー削減は少なく思えますね。
この車両の製造初年は1974年でデビューは1975年。既に車齢は40年超えで、時期的には103系の後期車と同期になります。片やその103系が、新型電車の開発時には何かと「103系に比べ消費電力半減!」なんてやられているのを考えると、二割減は40年越しの宣伝としては少な目でしょう。

もっともキハ67は'90年代にエンジンを新型気動車と同型の物に換装しており、それ以前のオリジナルのエンジンと比べたら実は消費エネルギー半減ということもあり得るかもしれません。
しかしそれもまた20年前の話ですし、また大本が重厚な国鉄型車であるのも変わらないのですから、ディーゼルカーで省エネを進化させるのはやはり電車より難しいのだと思わざるを得ないですね。

なお、記事中では座席配置についての記述がありませんが、元記事のマイナビニュースの画像に車内のイラストがあり、千鳥配置のセミクロスシートとなっています。ただボックスシートは最低限の配置のようです。

https://news.mynavi.jp/article/20180126-576885/

車窓には大村湾らしき海の画像もあり、やはり大村線が活躍場所として想定されているようながら、キハ67やキハ200と比べるとこの設備は正直、見劣りします。最近の九州はだんだん新車のスペックが地味になって来ている印象が否めないですね…

JR九州YC1系、蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両を開発
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&from=diary&id=4960548

(以下引用)

JR九州は26日、蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両(ハイブリッド車両)YC1系を発表した。老朽化した車両の置換えとして2両編成を1編成新製し、2018年6月に搬入予定。営業運転に向けた走行試験を実施する。

YC1系は同社初という蓄電池のエネルギーを有効活用した省エネ型のディーゼルエレクトリック車両。燃料消費量は既存の気動車キハ66・67形より約20%低減するとのこと。エンジン駆動からエンジン発電式モーター駆動に置き換え、二酸化炭素などの排出量や騒音を低減するとともに、ブレーキ時に発生する回生電力を蓄電池に充電させ、蓄電池のアシストによる効率的な走行性能も実現する。気動車に使用していた回転機器などの機械部品を減らし、電車部品を活用することで気動車特有の不具合も低減する。

出入口は片側3扉の両開きとし、スムーズな乗降が可能に。スマートドアを採用するとともに、バリアフリー対応として出入口の段差をなくし、足元を照らす照明も設置する。車内の座席は1人あたりの腰掛座面幅が拡大され、室内照明はダウンライトタイプのLED照明に。車内のマルチサポートビジョン、車外の行先案内表示器は4カ国語対応とする。台車個別制御ブレーキシステムや状態監視システムなど、安全・安定輸送も追求した。YC1系の定員は232名(座席定員76名)、設計最高速度は110km/hとされている。

JR九州は今回、次世代の車両として蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両(ハイブリッド車両)YC1系と交流近郊形電車821系を発表しており、開発コンセプトは「『やさしくて力持ちの鉄道車両』JR九州の今後を担う最新技術を駆使した近郊型タイプ車両の開発」とのこと。YC1系は6月に搬入(予定)された後、営業運転および量産化に向けた走行試験を行い、性能を評価していく。営業投入時期は決まり次第、発表される。(上新大介)
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