嗚呼、昭和プロレス

Ｇ＋で８８年に武道館で開催された全日のブルーザーブロディメモリアルナイトをやってた。
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なにしろ２９年前、もうこの世にいない顔もいっぱいで、いまでも現役を続けているのは前座の若手くらいのもの。
中盤でジャイアント馬場さんとラッシャー木村のシングルマッチがあって、目に沁みた沁みた。
馬場さんもラッシャーもゆっくり間合いを取って互いの技を受け合ってる。
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そうやねん、そこがＫ１とかの格闘技とプロレスの違いなんや。
相手の技を受けないようにしながら自分の技をかけて倒すのが格闘技。
プロレスは相手の技を受けてその強さを存分に引き出してからより強い自分を見せる。
それは肉体を通じた心の会話であり、戦う者同士のリスペクトがあってこそ成立する世界やねん。
めいっぱい戦ったあと、ラッシャーが初めて馬場さんに向かってこういった。

馬場、おい馬場、おれはな、これだけ戦ってるとおまえのことを他人とは思えなくなっちまったんだ。
だから馬場、一度でいいから兄貴と呼ばせてくれ、この野郎。

この日から闘将ラッシャー木村は馬場さんを兄貴と呼ぶようになり、日を置かずしてファミリー軍団を結成、大熊元司、グレート小鹿、永源遥らの悪役商会との抗争に突入し、前座のメインイベントと呼ばれるようになる明るく楽しく激しいかも知れないプロレスを１０年以上も続けることになる。

続いて９８年５月１日、全日として唯一の単独興業として５万８千人を集めた東京ドーム大会。
９３年から半引退状態のジャンボ鶴田がファミリー軍団の一員として参戦している。
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翌年の１月に馬場さんが亡くなり、ジャンボも同じ２月に引退を宣言し、００年５月、フィリピンの病院で死亡。
６月には三沢が全日を退団してノアを設立してるから、９９年５月１日は全日本プロレスとしては最後の花道と言ってもいい。
鶴田、ラッシャー、百田ｖｓ永源、菊池、淵。
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馬場、ハヤブサ、志賀ｖｓ新崎、キマラ、泉田。
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６人タッグを戦った１２人のうち、馬場、ラッシャー、鶴田、ハヤブサ、永源、泉田は既に故人。
全日本プロレスに縁のレスラーはなぜだか早くに亡くなってる人が多いとはいえ、９９年に現役やった人の半分がもう居ないとはねえ。
そしてメインは三沢対川田。
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と、そんなわけで、ひょんなことから明日の午後の昭和プロレス、特に国際プロレスを語りつつ飲む会にぜひとも来てくださいと誘われてしまいまして。
そういう濃い人たちに混じって飲んだり語ったりってのはあんまし経験ないし、ちょっと心配なのです。
しかも向こうは師匠扱いしてくれてるし。
なにしろ、国際プロレスをリアルタイムで見ていて、それなりにちゃんと語れる人ってのはなかなかおれへんからねえ。