心霊メイトを招いての心霊ディナーショーを開催したその夜、タク丸翁が私にこう語った
「死者から電話がかかるというのは、実際、あるのだ・・・ワシも、亡くなった友人からかかってきたことがある・・・・」
「それは、どんなふうだったのですか?」
「あれは数年前、ワシの元競輪仲間が酒を飲み過ぎて川に落ちてな・・・死んでしまったのじゃ
その葬儀から帰る途中で、ワシの携帯が鳴った・・・
亡くなった友人からだったのじゃ・・・・
呼び掛けても返事はなく、やがて切れてしまったのじゃよ
そこで、奴の奥さんに電話をして確認してみたのだが
誰も奴の携帯を使ってなどいなかった
そのまま置いてあったそうじゃ
しかし、発信履歴は残されていたのだ・・・」
「携帯は、向こうの世界と繋がりやすいのですからね」
「その夜、ワシが寝ている時に、奴はワシの身体に憑依したのだ!
ワシの身体中が水の中に浸けられたように冷たくなり、奴がどんなふうに死んだかを追体験したのだ
《自殺ではない!事故だった!事故だったんだ!》と、訴えてきたのじゃよ・・・
怒りがこみ上げてきてな・・・
俺にまで寒さを味わさせやがって〜!ええ加減にせえよ!と怒鳴ってやったわい!」
人の思いというのは、時空を超え、伝わるものである
かっての日本人は、それをキャッチする感受性を、日常の事として捉えてきたのだ
「なかなか、刮目すべき話です・・・
刮目すべき話しといえば、あなたの会社の会計士が、私によくメールを送ってこられます・・・
《タク丸社長がGT-Rを買わないように!GT-Rのニズモを買わないように!ケルマさん!タク丸社長に言ってください!》と、会計士さんが訴えてくるのです・・・」
人の思いというのは、時空を超え、伝わるものである
憑依現象というのも、たしかにある
だが、どんなに憑依したとしても、強気の人間をコントロールすることは、できないのだ
「ふはははは・・・・・・・・
・・・・・我が人生に一片の悔いなし!!」
・・・・あ、やっぱりね(  ̄▽ ̄)
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