先日パリで買ってきたMichel Houellebecqの問題作Soumission(服従)を読了した。前半は読ませるが、肝心の後半があわただしすぎ。本人がイスラム教徒に改宗するまでの下りが余りにも簡単すぎる。作者Houellebecqはイスラム過激派から命を狙われており、警察の保護下にある。確かにソルボンヌ大学がイスラム大学になり、イスラム教徒でない教授は全て解雇されるという設定は、イスラム教徒を怒らせるだろう。イスラム教徒に改宗する教授は破格の高給をもらえるほか、大学から複数の若い学生を妻として世話してもらえる。フランスは一夫多妻制の国になる。どちらかというと、通俗小説の域を出ない。
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