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2016年06月11日11:12

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歳をとることと、感受性と。

温泉が好きになり、温泉の効き目を味わうことになりました。

私の今年の日程は、
木曜は、深夜遅く、金曜日は、八時に横浜です。睡眠時間の確保には限界があるので、金曜日の空き時間に横浜のスパに行っています。
同僚に似たような立場の人は多く、
みんな、ビジネスホテルと交渉して、安く寝させてもらう、ネット喫茶の静かで清潔そうなところを探すなど、苦労をしていた模様です。しかし、眠れるかどうか、コスパや清潔感などの観点から、ここがいいという人が増えました。

源泉かけ流しのモール泉です。
モール泉は、大田区に多い温泉で、東京では一般的なので、「何だ、コーラみたいなアレかよ。」と、あまり評判が良くないですが、ここは、抜群です。
温泉は、成分ではなく、入ってみないとわかりませんね。
源泉かけ流しもそうです。
定期的に旅行している仲間から、「源泉かけ流しかどうかは、何回か入れば、やっちゃん君でもわかる」と言われました。今、実感しています。おそらく、ブラインドテストを受けても、当たるでしょうね。

脱衣場には、成分表がありますが、効き目は成分だけではないと思います。成分は、循環でもかけ流しでも同じですから。おそらく、水のクラスターがどうのこうのという理屈があるのでしょうが、いいものはいいとだけ思っています。

むかし、年長の友人が言った、
「歳を取ると、感受性は狭くなるが深くなる。」という言葉を思い出しました。

昨日は、上田三四二 という歌人兼学者の文章を扱いました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%94%B0%E4%B8%89%E5%9B%9B%E4%BA%8C
この人は、医師でもあります。

その文章は、短歌について書かれており、
短歌の部分に傍線を引いて文法問題を問うなど、
古文との融合問題を作りやすいから、河合塾がテキストに採用したのだとおもいますが、
歳をとると、季節の感覚が鋭敏になり、若いころは八月は夏だと思っていたが、身体の衰えとともに秋だと思えるようになる、という趣旨の文章です。

尊敬する人ですが、
「お医者さん出身の歌人であり、文章の美しい評論家。西行や良寛や茂吉について勉強するときは避けて通れない偉い人だ」
程度の認識しかなかったので、
気になって、上田三四二について調べてみました。
彼の医者としての活躍は、1940年代、しかも、国立京都療養所です。
つまり、結核が死病だったころ、結核専門医として活躍したのでした。
今にも死にそうな方を多く診取り、さぞかし多くの死亡診断書を書いたことでしょう。
だから、「衰える」→「感性が鋭くなる」
は、思い付きではない、体験に裏打ちされた何かがあるのでしょうね。

その文章は、上田三四二の還暦の歳の文です。
だから、身体の衰えということは、私には、幸いにもまだわかりませんが、
ある事象の、終末点や結果は、割合と若いころよりもわかるようになりました。

たとえば、「傲慢」
近所のうまいラーメン屋で、バイトの頭のような30男が、若いバイトにぷりぷりと威張っているような店があり、最近、鼻について、足が遠のきました。
「傲慢」が、歳と共に、ますます嫌いになったのは、
それが何ももたらさないからです。
そういうことが分かったからでしょう。
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