やはり自公は舛添降ろしはしない

かばうと安倍政権まで支持率を失うので、放置だろう。

舛添を降ろさないのは好き嫌いとか面子とかではなく、合理的な理由がある。



世論によると舛添は韓国の走狗ということになっているが、舛添が交流している韓国側の政治勢力は、現在の韓国の政権を握っているセヌリ党ではない。

舛添が都市外交しているソウル市長のパク・ウォンスンは、第二党の共に民主党になる。

韓国の大統領選は来年になるが、ウォンスンは勝ち目がありそうだったら出馬すると言われている。つまり出馬までこぎつければ、次の韓国大統領はセヌリ党ではなく、共に民主党になる可能性が高い。



韓国での区分は、セヌリ党は右派で、共に民主党は左派になる。

韓国の右派とは、大韓民族は世界で最も優れていて偉大な民族である、ということを党是として、偉大なのだからどんどんイケイケアゲアゲで行こう　日本や北朝鮮などは踏み潰してしまえ　という方針になっている。

近年、やたらと韓国と慰安婦問題や独島問題で揉めるようになり、国際的に「日本海」を「東海」に改名するように圧力が掛かっているのは、セヌリ党の大韓主義によるもの。

セヌリ党が政権を持っている限り、日韓の雪解けは有り得ないだろう。



セヌリ党の立場から見ると、敵陣営であるウォンスンと交流している舛添は目障りで仕方ない。

都政だけ見れば、舛添は可もなく不可もなく程度の実績で、特別すごいことをやったわけではないが、失政や違法行為があったわけでもない。

韓国の政治は、セヌリ党政権がほぼ無策で、不況対策は出来ないし、老人福祉は破綻していて老人やそれを介護する長男の自殺が多く、若者には雇用がなく、女性はものすごい勢いで非婚化していて国外脱出を目指している。

セヌリ党の大統領府が無策な中、ソウル市は独自の福祉施策を打ち出すなどして、国政の取りこぼしを市政でカバーする姿勢を見せているので、大統領府と市長の対立というか、点の取り合いや足の引っ張り合いが顕著になってきている。

国そのものが大不況なのにソウル市が独自の施策を打てるのはなぜなのかというと、地方債を大量に発行してそれを財源にしているから。

東京都が直接ソウル市の地方債を引き受けるわけではないが、舛添がウォンスンと話しを付けて、日本企業がソウル市に投資した場合に、反日勢力に潰しにかけられたり現地労働者にサボタージュされないようにウォンスンが仕切ると取り付けられれば、日本企業は安心して投資できるし、ソウル市は資金を得られる。



都下の企業とソウル市という関係で見ればそれでWin-Winになるが、国政が無策でボロクソに批判されている中で、ソウル市（というか市長のウォンスン）が点数を上げる事態になると、セヌリ党としては大変不都合なことになる。

来年の大統領選のために、ウォンスンの兵糧を断つために舛添を潰すのは、セヌリ党としては当然の方針になる。

もちろんそれは内政干渉だが、日本人が韓国の政治に干渉したら国際的に大問題になるが、韓国人が日本の政治に干渉しても誰も文句は言わない（より正確には言えない）。日本人自身でさえ。



別にパク・ウォンスンは優れた人格者で親日家というわけではない。

ウォンスンは韓国の橋下徹とも呼ばれており、かなりの豪腕でパフォーマンス好きな政治家だから。

反日ブームがピークだった頃、ソウル市長自ら、日本人のフリをして繁華街を歩いて、反日の実態を調査したというのがあった。

どのくらい本気で調査したのかは分からないが、そういうパフォーマンスをする人ということ。

ウォンスンから見ればセヌリ党は敵であり、大抵の日本人から見てもセヌリ党は有害な反日勢力になる。

お互いに敵の敵は味方の論理が成り立つので、互いに１００％信じているわけではなくても、セヌリ党に権力を握らせておくよりは何倍もマシになる。



そういう韓国側の背景があるので、大統領選の決着がつくまで舛添叩きブームは終わらないだろう。

ウォンスンが勝って大統領になれば、舛添は影の功労者になるから、もちろん舛添叩きは終わる。

もっともセヌリ党の残党が負けた腹いせに舛添に恨みをぶつける可能性もなくはない。

しかしセヌリ党が日本の在日同胞やマスコミを好きなように駆使できるのは、あくまでも政権を握っていて権力があるからであり、下野した後に今と同じレベルで在日同胞や日本のマスコミを支配できるかというと、それはまずないだろう。



■舛添知事をかばえず、降ろせず＝自公苦悩、出直し選なら人材難
(時事通信社 - 05月21日 15:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4003665