中国語の通訳者の第一人者で塚本慶一という方がいます。
その方が書いた「中国語通訳」という本。
その中に通訳が難しい場合についての記述があります。
内容が難しい場合は自分が勉強すればクリアできると。
しかし内容が下らない場合、自分が勉強してもクリアできない。
下らない内容を面白いように何とか再構成する。
下らない下ネタトークも上品に加工する。
それが一番難しいと。
私が今担当している翻訳という業務の場合もだいたい一緒です。
下らないというか、ロジカルでない文章を訳すのは大変難しい。
原作者に意図を聞いて、ロジカルな文章に直していかないとダメ。
弁護士だから論理的な文章が書けるという訳でもないようです。
正直、起承転結のイロハもできていない文章も多いのです。
自分の脳内では理解できているのでしょうが、文章として支離滅裂。
毎日、独りよがりな文章をクライアントに理解できる文章に変えていく作業。
こういう作業を本当の意味で翻訳と呼んで良いものなのでしょうか。
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